音楽メディア・フリーマガジン

COMING KOBE18

当たり前のようで当たり前じゃない。今年も本当にありがとう。

2018/4/28(土)、4/29(日)
@みなとのもり公園(神戸震災復興記念公園)、神戸ポートターミナル、なんばHatch

 

 

阪神淡路大震災から10年後、2005年に始まった日本最大級のチャリティーフェス。“GOING KOBE”、“COMIN'KOBE”、そして“COMING KOBE”と名称を変えながらも、ずっとブレない意志を持ち続ける素晴らしいフェスだ。今年は名前が“COMING KOBE”となった最初の年で、初の2日間開催、初のみなとのもり公園(神戸震災復興記念公園)での開催と、初物尽くし。晴れ渡る神戸の空の下で、海から流れてくる風が心地良い中、会場には今年もたくさんの観客が詰めかけた。

 

 

アルカラ、ワタナベフラワー、セックスマシーン、メガマサヒデ、サクラメリーメン、KNOCK OUT MONKEY、MASS OF THE FERMENTING DREGS、FIVE NEW OLD、ドラマチックアラスカ、Fear, and Loathing in Las Vegas、ガガガSPなどの神戸出身の面々、SUPER BEAVER、打首獄門同好会、キュウソネコカミ、NAMBA69、STANCE PUNKS、四星球、175R、dustbox、SiM、GOOD4NOTHING、HEY-SMITH、ROTTENGRAFFTYといったシーンを突っ走る歴戦の猛者たち、そしてalcott、Bentham、FOMARE、iTuca、オーディションを勝ち抜いてきた高校生バンド・The Muddiesなどの若き才能。7つのステージを色とりどりのバンドが飾る音楽の祭典を、オーディエンスはステージを行き来して全力で楽しんでいる。

 

 

「初めて出演した大型フェスがここだった」「開催おめでとうございます」「今年も開催できたことに感謝」とたくさんの出演者が語ったように、チャリティーという意味合いだけではなく、このフェスは多くの役割を担ってきたし、たくさんのきっかけを作ってきた。様々な想いが溢れるこの場所で、出演者たちはそれぞれのステージで渾身の音楽を奏で、観ている者を震わせた。

 

 

今年は例年以上にモッシュ・ダイブ等の危険行為の禁止がアナウンスされていたのだが、このフェスの存続のため、みんなの大切な場所を守るため、出演者も観客もそのルールを徹底して守っていたのが印象的だった。「神戸のまちが復興から発展へと前進する姿を、木々の生長とともに見つめてゆく」という理念で作られた公園で、「阪神淡路大震災を風化させず語り継ぎ神戸からの恩返しとして被災地支援を行い、神戸の魅力を伝えること」をテーマにしたフェスが開催され、そこで出演者と観客それぞれがルールを守って音楽を心ゆくまで楽しんでいる光景は、本当に本当に素晴らしい。

 

 

2日目の大トリ、“COMING KOBE18”を締め括るのはもちろんガガガSP。唄い手・コザック前田はそのステージで「当たり前のようで当たり前じゃない。そう考えると本当に幸せです」と言った。「“COMING KOBE”、今年も夢をありがとう」と言った。胸の奥底まで響く言葉だった。“COMING KOBE”が今年開催されたのは、当たり前のようで当たり前じゃない。日々何事もなく過ごせているのは、当たり前のようで当たり前じゃない。“COMING KOBE”、今年も本当にありがとう。

TEXT:Takeshi.Yamanaka

 

 

  • new_umbro
  • banner-umbloi•ÒW—pj