音楽メディア・フリーマガジン

さぁさ

“ゆるさ”に笑顔が溢れ、同じ感覚で音楽を楽しむ夜

2015/8/15@尼崎BLANTON
“さぁさプレゼンツ●第4話● アコースティックワンマンライブ”

PH_Sasa2014年に活動再開したさぁさは、より目の前のリスナーと音楽を楽しむ事を念頭に、自身もリスナーもリラックスしたライブを続けている。

2015年は尼崎BLANTONで隔月でのレギュラーイベントを開催している彼女。この日は年6回のうち4回目の折り返しとなり、ワンマンライブでの開催となった。

1人ギターの弾き語りから始まった「ナチュリラ」「Darling-夏-」と続いたあとは、ウクレレに持ち替えての 「GO!GO!ピクニック」。ピアノ、パーカッションのサポートが入り「何万回」から速度感は上がっていく。

さぁさ自身が最も敬愛するB.B.QUEENSに作詞提供する事となり思い出の1曲となった「How to be happy Girl!?」のセルフカヴァーや、本編最後の「パ・パリラ♪」までの12曲、なんと手拍子が起きなかったのは「あなたといられたら」の一曲のみ!

自身もMCで「ほとんど手拍子あるやつやでー」と言っていた通りなのだが、その手拍子の自然発生の流れや、合間のゆるいMCや質問コーナー。さぁさの“ゆるさ”に笑顔が溢れ、同じ感覚で音楽を楽しんでいる。また、そんな空気感が会場の誰一人欠ける事なく包み込む。

アンコールの「サイテヒライテ」までの13曲、一瞬たりとも気の抜けない、いや気を全て抜いた時間があっという間に過ぎた。

メジャーというシーンからの活動休止を経ての今のさぁさの活動は、自身が“音楽”というものを非常に楽しんでいる。その距離感や温度感が心地よく、まさにどんな会場でも晴れた日のピクニックのような気分にさせる。

そんな環境で聴く、さぁさの歌はやっぱり“ゆるさ”満載だった。

TEXT:柴正明

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