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GOOD4NOTHING

詰め込まれた4人の想い 15周年を経たSAKAI NO OSSANたちは突き進む

G4N_MC_A写地元・大阪府堺市を拠点に活動を重ね、15周年を迎えた2013年には“SAKAI MEETING”を盟友THE→CHINA WIFE MOTORSと共に主催。更に15周年企画イベント“SAKAI NO OSSAN goes on!”を大成功させ、ますます勢いに乗る我らがGOOD4NOTHING。パンクロックの持つ陽気なサウンドと、関西特有の遊び心、そして人生の酸いも甘いも噛みしめて鳴らされる極上のメロディ。様々な想いを詰め込んだアルバム『Four voices』を携え、2014年もSAKAI NO OSSANたちは突き進む!!

 

 

 

Interview #1 「若いやつらが“俺らにも何かできるんちゃうか”って思ってもらえるような、地元に密着したイベントをやろう」

●2013年は結成15周年イヤーでしたが、振り返ってみると“SAKAI MEETING2013”はバンドにとって大きなトピックスでしたね。

4人:そうでしたね〜。

●“SAKAI MEETING”はGOOD4NOTHINGとTHE→CHINA WIFE MOTORSのメンバーのみで運営しているイベントですよね。大人が絡んでいない。

U-tan:もともと、堺の俺らのまわりのバンドでイベントをずっとやっていたんです。その中で辞めていったり活動休止していくバンドが出てきて、イベントの名前を変えてやってみたり、でもまた辞めていったりして、なかなか継続ができなかったんです。

●なるほど。

U-tan:でも堺にずっと続いていくイベントが欲しかったし、俺はタッグを組んで一緒にやっていくのはTHE→CHINA WIFE MOTORSしかいないと思っていたんです。THE→CHINA WIFE MOTORSはジャンル的にも違うところにいるけど、地元の堺に対しても自分たちの音楽に対しても、発信しようとしている気持ちも、ベクトルが俺らと同じだったんですよ。だから“きっとおもしろいことになるぞ”と思ってそのことをメンバーに話して「これは絶対にやろう!」となり、THE→CHINA WIFE MOTORSに話を持っていったんです。その後、両バンドのメンバー7人で集まって色々と思いの丈を話して、堺でずっと継続していけるような、若いやつらが“俺らにも何かできるんちゃうか”って思ってもらえるような、地元に密着したイベントをやろうということで。

●実際に1回目をやってみてどうでした?

U-tan:大成功でした。もちろん最初やからわからんところもいっぱいあったんですけど、そういう課題を得たことも含めて大成功でした。

TANNY:会場の堺市泉ヶ丘BiG-i 国際障害者交流センターは、今までロックのようなデカい音を出すイベントをやったことがない場所やったんですけど、僕らの熱い想いをわかってくれる大人もいてはって。色んな問題はあったんですけど、なんとか乗り越えて「やってみましょう!」ということになったんです。会場的にも初の試みやし、僕らももちろん初の試みやし、色んな意味で挑戦だったんですよ。

●うんうん。

TANNY:1回目やしなるべく自分たちでやろうっていうことで、ライブハウスをその会場に持っていく感覚で、生々しいイベントにしたかったんです。

●今年も開催が決まっていますが、会場は去年と同じですよね。

U-tan:そうです。ずっと同じ会場でやるとは決めていなかったんですけど、まわりのやつらや先輩なんかに「どうせ堺でやるんだったら、お前らにしかできひん場所でやったらおもろいんちゃうか」っていうアドバイスをもらって、“ここでやったらおもろいぞ”と思ったんです。だから今年も同じ場所でやろうと。

TANNY:BiG-iは僕とかU-tanの地元にすごく近い場所で、子供の頃から自転車とかでうろちょろしてたんですよ。ガキの頃におかんと買い物に行ったりとかするようなところで、地元の人間からしたらおなじみの場所なんですよね。だから地元のツレとかは「え? あそこでやるの?」っていう感じ。

●それは嬉しいですね。地元で開催されるからこそ、同い年の社会人になった友達とかも来ることができる。

TANNY:そうなんですよ。

U-tan:ライブハウスなんかだと、なかなか一般の人は来れないじゃないですか。でも去年は何十年ぶりかで会うような友達がふらっと来てくれて、「おまえらおもろいことやってるな」「そうやねん」っていう話をしていて。そういうことが若いやつらにも伝わったら、“俺らでも何かできるんちゃうか!”という気持ちに繋がると思うんです。俺らもガキの頃に近所でロックバンドが来るイベントがあったとしたら絶対に行ってたやろうし、そこで得るものもめっちゃあると思うんですよね。そういうことを伝えていきたいなと。

●だからこそ、これからずっと続けるつもりだと。

U-tan:そうですね。俺らやTHE→CHINA WIFE MOTORSがおっさんになって解散したとしても、イベントだけは続けていって、遊び場所として置いていきたいなって。

TANNY:堺にはだんじり祭りっていう血がたぎるお祭りがあるんですけど、僕らは音楽の祭りを堺でやりたいんですよね。それが“SAKAI MEETING”なんです。

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Interview #2 「“全部ゼロに戻して、バンドを始めた頃の気持ちでやろう”って。2013年の頭は、大きな変革の時やったんです」

●2013年は“SAKAI MEETING2013”もあり、その後15周年企画“SAKAI NO OSSAN goes on!”もあり、結構忙しかったんですね。

U-tan:でもね、2013年の前半はあまりライブしてないんですよ。4月までは5本くらいかな。

●あ、そうなんですか。

U-tan:“SAKAI MEETING2013”の準備で忙しかったし、バンドとしても見つめ直すことがあって…。

●ん? 見つめ直す?

U-tan:15年続けてきた中で、それぞれの人生に於ける音楽のバランスがちょっと崩れたときとか、俺ら休憩したりしていたときが過去にあったんです。

●確かにそういう時期はありましたね。

MAKKIN:無理したら後からしわ寄せが来るもんな(笑)。

U-tan:打ち上げ花火みたいな感じでバンドを辞めたくないし、去年よりは今年、今年よりは来年…っていう感じで、ずーっと続けていきたいと思っていて。実はそのために、2013年の頭は自分たち自身を見つめ直して、ちょっと休憩していたんです。

●無理して全力で走り続けるというより、自分たちに合った走り方を見つけようということ?

U-tan:そうそう。俺らはSUNEが加入したとき、1度バンドを結成したときのような気持ちになれているんですよ。去年は15周年でしたけど、俺らからしたらまだ4〜5年目くらいとの感覚で。それで2013年の頭にバンドの活動自体を色々と見つめ直して、またスタート地点に立っているような感覚なんです。

●なるほど。

U-tan:今、よほどのことがない限りライブとかは全部メンバー4人だけで動いているんですよ。車もメンバーが運転して、機材も自分たちで準備して…当たり前のことなんですけど、でもそういうことをみんなで共有することで、それが音のグルーヴに影響するんですよね。

TANNY:人間やからね〜。

●そうだったのか〜。

U-tan:だから今はライブがいちばん楽しい。

MAKKIN:それまで、僕らメンバー間の空気もあまり良くなかったんです。今から考えてみたらそういう時期だったんですね。

U-tan:バンドに関するひとつひとつのことがテンプレートみたいになっていたんです。

●マンネリというか。

MAKKIN:だから2013年になったときのタイミングで「もう1回見つめ直そうぜ」って。バンドがやることを誰かに任せるとかじゃなくて、自分たちでもう1回しっかりと考えてやろうって。スタッフを雇って手伝ってもらうのは楽やけど、でも別に楽をしたいためにバンドをやってるわけじゃないし。「全部ゼロに戻して、バンドを始めた頃の気持ちでやろう」って。2013年の頭は、GOOD4NOTHINGにとって大きな変革の時やったんですよ。

U-tan:そうなるとアンテナも違ってくるんですよね。ライブがあるとしたら、普段から「なにかおもしろいことしよう」とか話し合ったり。

●意識の違いだけなのかもしれないけど、人に任せていたことによって実は自分のことになっていなかったのかもしれないですね。

U-tan:結局はそうなんでしょうね。でも今はそれがわかった上で、スタッフが必要なときに来てもらうようにして。そこでの接し方も前とは全然違うし。

●SUNEが加入する前…確かアルバム『TIME TO GO』(2005年8月)をリリースした後だったと思いますけど…GOOD4NOTHINGは一度マンネリっていうか、倦怠期みたいになって休憩したことがありましたよね。メンバーそれぞれがアメリカに行ってリフレッシュして。あの休憩はその後のバンドのすごい回転力に繋がりましたけど、今回もそういう時期だったのかもしれないですね。

MAKKIN:そうですね。当たり前にやっていたことをいつの間にかやっていなかったから。最初はバンドを始めて車を自分たちで運転してライブに行くこと自体が楽しかったけど、それがだんだん自分たちでやらなくなって、楽な方に流れていって。

U-tan:スタッフに運転してもらって、明日のライブのために寝るっていうのはすごくありがたいし“完璧なライブにせな!”って思うんですけど、苦労をみんなで割ってやると、また違う何かがライブに出るんです。

●マッキンソープランド(※)もスタッフにやらせていたけど、また自分でやるようになったと。

MAKKIN:そこはずっと俺の仕事です。スタッフにやらせたら別物になりますからね。

一同:ハハハハハハ(笑)。
(※マッキンソープランド:打ち上げで盛り上がったときにMAKKINが行うサービス。ネーミング通りのことを対バンしたバンドマンやスタッフにする)

●ところで今日はSUNEが一切しゃべってないんですけど…。

SUNE:すみません。僕、暖房で身体が温くなったらめっちゃ眠くなるんです。がんばって聞いてたんですけど…。

●ひどいな。

SUNE:でも2013年はめっちゃ楽しかったです。ひとつひとつのライブがすごく楽しい。“SAKAI MEETING2013”なんて本当に最初は何もない会場で、そこで裏方さんのありがたみを実感して、それからの企画イベントもひとつひとつ自分たちでやって。それが全部楽しかったんです。

MAKKIN:いいライブして物販が売れたりしたら、それを見るのもおもしろいしな。

SUNE:おもしろいですよね。

MAKKIN:それも俺らはやってなかったから(笑)。

U-tan:だから見えてなかったんですよね。スタッフが敢えてそうしてくれていた部分もあったんですよ。俺らは演者やからって。その気持ちもすごくわかるんですけど、そういう現場のひとつひとつに触れることで感じるものがあるんですよね。忘れていたわけじゃないけど、改めて確認できた。

MAKKIN:うん、確認できたな。

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Interview #3 「俺らが使ってきた物差しじゃなくて、違う物差しを新たに持ってきて曲を作ったというか。そしたら前の物差しで測ろうとしても測られへん」

●今回のアルバム『Four voices』は約1年4ヶ月ぶりのリリースですが、いつ作っていたんですか?

U-tan:曲作りはずっとしていて、前作の『ALL THE AWESOME DUDES』(2012年9月リリース)を作ったときも候補曲を20曲くらい作っていたんですけど、その流れのままずーっと曲を作っていて。しかも、2013年頭にバンドを見つめ直した時期、俺は結構1人で作り込んでいたんです。今まではそんなことやったことなかったんですけど、アレンジもブワーッと。そんな中、さっき話したように「もう1回初心に戻って自分たちでバンドをやろう」となったから、何もネタを持たずに4人でスタジオに入ってゼロから作ろうと思ったんです。今までもセッションで曲を作ったことはあったんですけど、それでも俺とかがメロディの元ネタを持ってきてやっていたんです。でも完全にゼロからみんなで作ったことはなかったから、それをやろうという話になって。

●え? なにそれ?

MAKKIN:意味わからないでしょ? U-tanがその場で思いついたコード進行を弾いたり、僕がベースで弾いたものを合していって、AメロをTANNYが歌って、そしたらBメロはU-tanが「次は俺が歌うわ」みたいな。それをずーっとループみたいにして。

U-tan:その方法で作ったのがM-2「GETTING NOWHERE」とM-12「City Calling」なんですけど、なんとかその2曲が最初にできて。

MAKKIN:そこに行き着くまでに2ヶ月くらいかかったけどな(笑)。毎日スタジオに入ってたのに(笑)。

●ハハハ(笑)。

U-tan:その2曲で得たものがすごく多かったんです。俺ららしさとか、メロディを作ってくるU-tan節みたいなものあるとして、それとは違うものができひんかなと思ってそういう作り方に挑戦したんです。

SUNE:コード決まったらずーっとループして、そこでメロディを探したり。

U-tan:「GETTING NOWHERE」は途中でなんか変なCメロが出てきますけど、あれもスタジオでみんなでやっているうちにポコっと出てきたメロディなんです。作ろうと思っても作れない曲ですね。

●今までも「ショートチューンだけのアルバムにしよう」と言い出してめっちゃ苦労したり、前作は「多数決じゃなくて満場一致じゃないと採用しません」というルールを決めて作ったり…GOOD4NOTHINGは自分たちに課すハードルが毎回高いですね(笑)。

MAKKIN:正直、1ヶ月目くらい経っても全然曲ができひんから“この方法無理ちゃうか…”と思ってましたからね(笑)。でもなんとか絞り出して、それによって幅が広がった感じがする。

U-tan:ずっと俺らが使ってきた物差しじゃなくて、違う物差しを新たに持ってきて曲を作ったというか。そしたら前の物差しで測ろうとしても測られへん、みたいな。そういうことが今回はすごく多かったですね。

●アルバム全体としてのイメージはあったんですか?

TANNY:いや、それは今までと同じで、とにかくいいものにしようというだけで。

MAKKIN:ここ最近はずっとそうなんですけど、アルバムを実際に録る段階でプリプロは20曲くらいあるんですよ。その中から、そのときの雰囲気に合ったものをチョイスするっていう感じで決めていくんです。

U-tan:アルバムのテーマはなかったけど、敢えて言うとしたら、メロディを作る段階で俺は今回すごくメロディにこだわったということくらいかな。

●そうそう。今作は歌なんですよね。歌とメロディ。

U-tan:泣く感じでメロディを流して、でもバーンと曲が終わったときに希望が湧いてくるというか。そう思えるようなアルバムになったらええなって思いながらメロディを作ってました。

●今回はM-3「BEE FREE」がMUSIC VIDEOになっていますけど、たぶんいつもだったらM-1「FALLING DOWN」みたいなパンチのある曲がリードになっていたと思うんです。GOOD4NOTHINGはメロディが天下一品だと僕はいつも言いふらしているんですけど、「BEE FREE」が象徴しているように今回はメロディと歌が際立つアルバムなんですよね。

U-tan:いつもメロディにこだわりますけど、今回は特にこだわりましたね。

●U-tanはメロディを鼻歌で作るらしいですが、その作り方はいつもと変わらず?

U-tan:変わらずです。でも俺が「これいいな」と思うのは今までの物差しやから、今回は作った後に違う観点からもう1回メロディを見て「これほんまにええメロディかな?」って見つめ直したんです。いつもはあまりしないんですけど、そのメロディを鍵盤で弾きながら聴いてみて「ここで半音落としたちょっと気持ち悪い感じの方が泣いてるな」みたいに、細かくメロディを作っていったんです。メロディの最後のいなし方とか、Cメロの泣き加減とか。もっと泣かしたかった。

●“泣き”がポイントだったんですね。

U-tan:そうですね。グッと熱くなるようなメロディラインっていうか。

TANNY:僕自身も、気がついたら今作のメロディを口笛で吹いていたりして。メロディなんですよね。

●「BEE FREE」をリード曲にした理由は?

U-tan:この中でいちばん俺らっぽいかなって。

TANNY:でもめっちゃ迷いました。リード候補は、メンバーそれぞれ結構票が割れたんですよ。その中でいちばん共通していたのが「BEE FREE」やった。

U-tan:「BEE FREE」をどういう経緯で作ったか、全然覚えてないんですけどね。

SUNE:結構最後の方で出来ましたよね。ある程度曲が出揃ったとき「ここでもうひとつ強力なやつがほしいな」って。

MAKKIN:そうそう。それでU-tanが「ほな俺作ってくるわ!」って。

U-tan:そうやったっけ?

●全然覚えてない(笑)。

U-tan:俺、入り込んだらめっちゃ集中して何も見えなくなるんですよ(笑)。

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Interview #4 「ディスカッションしながら突き詰めて、煮詰めてる時間がすごく多かった。それが最後に重なったとき、すごくハマったんです」

●今作は一聴しただけでは何の音かわからない効果的な音が随所に入っていて、すごくメロディを際立たせているんですよね。これ何の音かな? って思うことも多かった。

U-tan:結構色んな音が入ってます。飛行機の音とかが入っている曲もありますよ。

●え? どこに?

U-tan:M-6「COME ON, MY FRIEND」です。飛行機の音をピッチを上げて「フォーンッ!」みたいな感じで。欲しい音がギターではなかったんですよ。口で言ってみたりしたんですけどなんか違ってて、いろいろと探した結果、飛行機の音がハマったんです。

●アレンジもそうだし、楽器ひとつひとつの音選びもすごくハマっているんですよね。

U-tan:例えばギター1本では表現できない歪みを2本重ねて表現したり。2本重ねたことによってリフが明確になったりするんですよね。更に、音に迫力が出る。

MAKKIN:ドラムもそうやったよな。曲によってチューニングを変えてたり。

SUNE:そうですね。ドラムは全部チューニングを変えて、ヴォーカルとか他の音にかぶらないところの抜けを良くしたり。

●へぇ〜。

SUNE:音作りをエンジニアさんに聞いて今回やってみたんです。

TANNY:今回は緻密な作業が多かったですね。音作りにしても歌録りにしても、エンジニアさんとディスカッションしながら突き詰めて、煮詰めてる時間がすごく多かった。それが最後に重なったとき、すごくハマったんです。

●アレンジや音作りは、ライブの再現性を考えずに作ったということですか?

U-tan:いや、基本的に再現はできると思います。これはツアーの楽しみでもあるんですけど、今回収録した曲をライブでどうやって表現しようかなって色々と考えているんです。エフェクターを繋げたりして工夫しようと思っているんですけど。

●更に、今作はコーラスも結構凝ってると感じたんですけど、コーラスはどうやって決めているんですか?

MAKKIN:今回はU-tanがデモの段階でかなり作り込んできたんです。

U-tan:デモでは僕が全部歌ってるんです。メインの歌もコーラスも。

●Enyaみたいになっていると。

U-tan:そうそう。全部、俺(笑)。

MAKKIN:今まではU-tanが歌だけ入れて、コーラスは僕が考えてたりしていたんですけど、今回はU-tanが先に入れているものに対してのアプローチなので、いつもと違うように聴こえたんじゃないですか?

●そうなんですよ。なんかいつもと違うというか、コーラスがすごく綺麗な印象があって。薄くコーラスが鳴っているところもあったり。

MAKKIN:そこはエンジニアさんも一緒になってかなりこだわった部分で、いつもだったら張って歌っているコーラスをファルセットっぽく、ちょっと弱めに歌ってみたりして。僕はファルセットとかであまり歌ったことなかったから苦労しましたけど。

●今作の歌が際立っている理由のひとつだと思うんですけど、GOOD4NOTHINGが擁する2人のヴォーカル…U-tanとTANNYの声に合ったメロディになっているんですよね。今まで以上に、それぞれの声や歌い方がメロディとマッチしていると思ったんです。

MAKKIN:ああ〜。

●上手いというより、それぞれの味が出ている。

U-tan:それは俺もすごく思いました。今まではただ単に分けていて、その中でそれぞれの個性を出そうとして歌っていたんですけど、今回はメロディを作っているときに「ここはTANNYやな」「ここは俺やな」ってパッと浮かぶことが多かったんです。

●メロディを活かすにはどっちが歌うべきかと。

U-tan:特に意識したわけじゃないけど、今回はそういう作り方ができました。

TANNY:だから歌ってて気持ちいい。

MAKKIN:そういえば歌録りも早かったよな。

TANNY:そこのイメージが、今までは僕とU-tanではちょっと違っていたんですよ。ニュアンスっていうか。で、僕は基本的に大味な人間なんですけど、U-tanは結構細かいタイプで。だから細かいことを要求されてもそれに応えられない部分もあって。

●うんうん。

TANNY:そこでU-tanに「お前やったらできるから」って言われながらやっていたんですけど、そういうことを重ねてきて、今回U-tanは僕のヴォーカルを把握した上でメロディを提示してくれて。だから気持ちよく歌えたという。

MAKKIN:音域とかもあるやろうしな。

U-tan:前までは「これやったらイケるかな」っていう感覚だったんですけど、今回は「ここはTANNYしかない」っていうところがなんとなくわかったんです。もちろん向き不向きってそれぞれあると思うんですけど、今までだったらなかなかニュアンスが伝わらなかったことがあったのに、今回はほとんどなくて。曲の場面場面のイメージとぴったりだったんですよね。

●なるほど。それとアルバムのタイトルを“Four voices”にした理由は、今日の話を聞けばだいたいわかるんですけど…。

MAKKIN:その通りです!

一同:アハハハハハハ(笑)。

●4人でもう一度スタート地点に立ったという。

U-tan:今の俺らの声…気持ちを詰め込んだアルバムですね。

●GOOD4NOTHINGは毎回ドラマがありますね(笑)。しかもサウンド感と同じで、湿っぽすぎないというところがらしいというか。

TANNY:僕らの人間性がそのまま音に出てるんでしょうね。やっぱりバンドですから。

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Interview #5 「今のGOOD4NOTHINGはほんまに脂が乗りまくってて、このツアーはもう間違いなくいいライブをやる」

●リリース後のツアーはどのように考えているんですか?

MAKKIN:自分らしさに磨きをかけたいです。まだわかんないですけど、僕らっぽいライブというものをみんなで探り探りやっていってるんですよ。

●僕らっぽいライブ?

MAKKIN:曲をやって聴かせるのはどのバンドもやることじゃないですか。そこに加えて、MCで何かをやることによって「GOOD4NOTHINGのライブはこれがあるからおもしろいな」って思ってもらえる部分というか。曲の良さだけじゃなくて、僕ら自身が出している雰囲気をライブでも出していきたいんです。

●人間性も含めてステージで出したいと。

MAKKIN:笑ってもらいたいし、感動もしてほしい。それを発見できるツアーにしたいですね。

TANNY:どのバンドにも個性ってあるように、僕らも僕らにしか出せへん個性ってあると思うんです。そういう部分をもっともっと磨いていきたいよな。そういう話は最近よくメンバーとしていて。

●作り込む必要はないにしても、そういう個性を感じるライブって印象に残りますもんね。

U-tan:それが自然に出せたらいちばんいいじゃないですか。驚かせたいし、いい意味で裏切りたいし、“絶対楽しませたるから俺らに任せとけ!”っていう想いも強いし。全部引っ括めて、俺らにしかできなくて、ライブハウスにしかないものを追求していけたらいいなって。

●インタビュー中にちょっと寝ていたSUNEはどうですか?

SUNE:今回のツアーは、今あるセットリストに新曲たちが入ってくるわけじゃないですか。それをまずは楽しみたいです。現時点のセットリストは、“これが最強だ”と思えるくらいの手応えを感じているんですよ。もちろん曲は変わったりするんですけど、30分だったら“これしかないやろ”と思えるフォーメーションが出来上がりつつあって。そこに名曲揃いの今回の14曲が加わるわけじゃないですか。それがもう、今から楽しみで仕方がないです。

●楽しみですね。ちなみに、ツアーの半分くらいはSECRET 7 LINEとのWレコ発なんですよね。SECRET 7 LINEはもともとKick Rock MUSICのレーベルメイトだったし、近しいところにいるバンドだと思うんですけど、そんなに絡んでましたっけ? そういうイメージが全然ないんですけど…。

MAKKIN:いや、あまり絡みはなかったです。でも僕らが東京に来たときによく会っていて、仲はすごくいいんです。

U-tan:敢えてっていうか、レーベルも一緒だったし節目節目じゃないと一緒にやることがなかったんですよ。でも俺らが自分たちでL.M.N.O.Pっていうレーベルを始めて、それからなんか変な肩の荷が下りたし、あいつらもあいつらで自分たちでがんばってて。自然な流れであいつらの“THICK FESTIVAL”に誘ってもらたし、自然な流れで“SAKAI MEETING”に出てもらったんです。

●おそらくSECRET 7 LINEは、デビューしたての頃に同じレーベルの先輩であるGOOD4NOTHINGと対バンしたらおんぶに抱っこになると思っていただろうし。

U-tan:そうなんですよね。俺らも俺らで、単純に後輩を可愛がるだけでは駄目だと思っていて。距離感を間違えたらそのバンドのイメージを変えることになりますからね。

TANNY:だからSECRET 7 LINEは、一緒にやるタイミングがようやく来たっていう感じ。「もうええやろ! 一緒にやろうや!」って。

●前から仲は良かったけど、満を持してのWレコ発だと。

TANNY:そう。バチバチでやろうぜって。

U-tan:やっぱりあいつらは“THICK FESTIVAL”をやったのがデカかったと思うんです。あのイベントで発信しているパワーはすごいし、出ているメンツもいいバンドばかりやし。

TANNY:RYOは同い年なんですけど、遅い時期にデビューして、がんばっている姿を僕らはずっと見てて。“THICK FESTIVAL”に出たとき、あいつらの存在に畏怖しましたもん。

U-tan:逆にHOTSQUALLとかからSECRET 7 LINEの話を聞くと嬉しかったりして。「この前、SECRET 7 LINEと一緒にやった」みたいな話を聞いたらすごく嬉しいんです。「拡がっていってるな」って思いながら見てて。あいつらはあいつらのフィールドでがんばってきたことを知ってるから、今回のツアーは本当に楽しみなんです。

●ガチやと。

U-tan:ガチっすね!

TANNY:仲はいいけど、ステージの上ではお互いけちょんけちょんにするくらいの意気込みでやります(笑)。

●楽しみにしています。では最後に、またちょっと寝ていたSUNEから総括の言葉をお願いします。

SUNE:今のGOOD4NOTHINGはほんまに脂が乗りまくってて、このツアーはもう間違いなくいいライブをやるので、是非ツアー来てください!

interview:Takeshi.Yamanaka
Live Photo:H.and.A
Artist Photo:Iba Tetsuya

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