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モルグモルマルモ / おなかのなかみ

京都発のヘンテコポップでホイチョイチョイ! ふざけているようで、案外もののあはれを唄っていたりもします。一言で言えば、“(フジファブリック+Elvis Costello)÷XTC”。割り切れそうもありません。東京カランコロン主催の“ワンマソフェス2012”に出ましたが、出演時間がクリープハイプとダダ被りという悲劇。

“どのぐらい?”と問われれば、“タクラマカン砂漠で水をあげるぐらい”と答えるけれども、それはたとえばの話で、実際にタクラマカン砂漠に君と二人で行ったら、おそらく僕は君の水をもらうはずである。そういう不甲斐なさにでこでこしてしまう日もあるが、雨上がりの往来を見れば上半身裸にベストを羽織っただけのおっさんが白い犬を散歩しているものだから、ま、いっか、とすっかり恬然、君の声、笑い方、白い手足、細い腰、まぁるいおしりなどを思い出して“ベリグッ! だ”などとひとりごっつ。
嫌いだった町を好きになったり、満員電車が平気だったりするような心持ちでいた楽勝な日々もあったが、日が翳り影が伸びて消えるようにそんな日々はあっけなく終わり、厚い雲でおぼろ月も消えてしまった。えらいこっちゃ!
頼んでもいないのに季節は巡る。年の瀬、森森と夜が更けてひとり。忘れたつもりのものたちがなぜかしら蘇る。空から降り続く雪、積もる。
そんな調子だからせっかく設定した着メロも鳴らないが、手のひらで愛が震えていたこともあったのである。“タクラマカン砂漠で水をあげるぐらい好きだ”と思った日が、確かにあったのだ。
窓を開け雨上がりの往来を見れば、相変わらず上半身裸にベストを羽織ったおっさんが白い犬を散歩していて。僕はひとり、おもひでロンドを踊るるる。

『おなかのなかみ』はそんなアルバムです。

Vo./G.藤谷祐太

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