音楽メディア・フリーマガジン

葉山久瑠実 / なんにもない。

2011年春より始動。地元兵庫県西宮市で初めて舞台を踏み、現在は大阪中心にライブを行う。昨年から東京にも進出、活動は浅いながら有名アーティ スト達との対バンも果たす。微かにハスキーな声、人間の内部をえぐり取るような歌詞、一音一音もてあそぶようなピアノで夢と現実の狭間を行き来している。

私の初のミニアルバムとなりました。今までの“葉山久瑠実”をご存知の方々にも、全くご存知ない方々にも、私を知って頂く1枚になったと思います。 今回の作品は私の弱点でも、武器でもある“虚無感”を全体的に意識しました。1曲1曲が何の解決ももたらさないけれど、それはこうしなさい、ああしなさい という安っぽい解決策よりも意味のある虚無感をもたらしていると思います。そして、これまでバラードが多かった私が違ったジャンルに積極的に取り組み始め た一枚でもあります。「少女の憂鬱」は、私自身がモデルになった楽曲です。幼い頃に抱いていた“あの子はいいのにどうして私はダメなの”という感情を、単 純な和音と不規則なテンポで面白おかしいサウンドに乗せてみました。「彼と彼女」は、誰しも感じるような感情をそのまま嘘偽りなく出したつもりです。自分 しかいないはずの空間で、相手の頭には他の人がいるという状況を、独り言のようにつぶやきました。「嘘つきと泥棒」は全体的にミュージカルチックに。舞踏 会のような場面をイメージしながら作りました。過激ともいわれる歌詞に乗せ、表情を変えながら、ゆっくりと幕が開き、最後には晴れやかに幕が締まるように 意識しました。「バイトやめたい(とにかくやめたい編)」は、今までで一番異色ともいえる楽曲だと思います。タンバリンを打ちながら、“やめたい”と何度 も繰り返すフレーズ。楽しそうなのにどこかけだるそうな所が自分でお気に入りです。「ふたり」は、ライブで最もと言っていいほど人気がある楽曲でした。私 が初めて恋愛と言うものを描いた楽曲でもあります。変に色づけせず、まっすぐ失われた愛への後悔をそのまま描きました。聴いて下さる皆さんが、1曲1曲聴 くごとに、いいことも悪いことも、『なんにもない。』感覚に陥ってもらえたら本望です。
5/9、号泣の日。谷町ワンドロップにてリリースライブをします。どうぞよろしく。

葉山久瑠実

5/9 葉山久瑠実レコ発企画スリーマンライブ 『冷たい熱』
葉山久瑠実×ふじたゆかり×イワクニマユ 会場:谷町OneDrop

  • new_umbro
  • banner-umbloi•ÒW—pj