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小南泰葉 / キメラ

光と影、善と悪…両極に光をあて本質の輝きを掬った歌詞と攻撃的なロックチューンから弾き語りまで多彩なサウンドが紡ぐ世界観で人を惹き付けるシンガーソングライター。7/19には渋谷WWWでワンマン、そして9/20より7大都市でツアー“キメラ”を開催。

 1stフルアルバム『キメラ』。これを作りきるまでは死ねないと思った。これまでの人生で、多くの事を投げ出してきた。今回こそは成し遂げたい。そんな想いの詰まったアルバム。是非味わって欲しい。
 味わって欲しいといえば、“Hotto Motto”の「松・幕の内弁当」。「スタジオで出前を頼むより安いから」といって、レコーディング中毎日Hotto Mottoのお弁当だった。
 そう。キメラは、Hotto Mottoから生まれた。選べるもちもち白ご飯と炊き込みご飯。その上にさわらの西京焼き。じゅわじゅわがんも。ゴロっと切った京風大根の漬物。温かいお弁当の真ん中の一角にまさかの明太子。クリーミーなマッシュカボチャ。素材の味を生かしたお浸し。天に足を伸ばした海老フライはお手の物。そして極めつけ、煮過ぎて真っ黒になったすき焼き(肉、豆腐、白滝、ネギ)これが絶品。
 アルバム『キメラ』はまるで、惜しみ無くふんだんに贅沢をつめこんだHotto Mottoの松のような作品だ。
【解説】
「Drink me」…イントロ頭に全てをかけた。カンロ果実のど飴、UHA味覚糖龍角散ののど飴、スイスハーブキャンディRICOLA、極上に気持ち悪い音を求めて〜。
「パンを齧った美少女」…ラスサビ前に全てをかけた。西川毒き○子先生、美人マネージャーき○子、愛犬ブル○、ビー○、星の王子○、山羊のキ○ザワ氏、スタジオに居たというだけで強制的に参加させられたかわいそうなそ○他。CDにはノークレジット。
「コウモリの歌」「怪物の唄」…今回GG(ギロチンギター)で演奏された曲。
※GGとは…小南が初めて手にしたオリジナルギター(棺桶ベッド付き)。フレットにはギロチン、血糊、死体に群がるハエ、そしてそのハエの交尾、死から生へ繋がれる命、生の実感、死の誘惑、その狭間で命を削って曲が産まれる。鳴りがとにかく良く、歌う意味と自分を客観視したもの全てが詰まったギターである。

小南泰葉

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