音楽メディア・フリーマガジン

ケラ&ザ・シンセサイザーズ / ザ・ベスト・オブ・ケラ&ザ・シンセサイザーズ

1995年にKERA(Vo.)と三浦俊一(G.)を中心にバンドを結成。翌96年より“ザ・シンセサイザーズ”として活動を開始する。05年、現在の名称に改名。現在は福間創(Syn.)、RIU(Ba.)、Reiko(Dr.)といったニューウェイブ界の強者たちを加え、5名で活動中。

ケラ&ザ・シンセサイザーズのベスト盤『ザ・ベスト・オブ・ケラ&ザ・シンセサイザーズ』を、バンド結成15年を記念して、というわけでもなく、たまたま15年目だっただけだが、リリースする。
15年といっても、途中3年間位まったく活動しない時期があったり、個人的にはここ6年ほどでようやくこのバンドが楽しくて仕方なくなってきたというのもあり、決して密度の濃い15年間ではなく、バンド一筋のグループで言うと3年分ぐらいしか動いてないかもしれない。
それでも、並べられた18曲(+ボートラ1曲)を改めて聴き返すと、それらが我々独自のオンガクで、他の誰にも真似できない(あるいは真似したくもない)世界なのは、自画自賛に価しよう。
“似ているオンガクがない”ことこそ、我がバンド唯一の誇るべき点ではないか。ジャンルに絡めとられてしまうオンガクに、少なくとも今の俺は興味がない。
繰り返すが、ここ6年間はケラ&ザ・シンセサイザーズの活動が面白くて仕方ない。そしてその6年間で、今のところ全5作しかないアルバム中、3作が作られているのだった。願わくば、これからも年に1作は作品を残し、流行とか、結成当初から良くも悪くも我々にまとわりつく“ニューウェイヴ”というカテゴリーさえ、まったく関係なく、活動を続けていきたい。それがままならなくなったら辞めればよい。

Vo.KERA

  • new_umbro
  • banner-umbloi•ÒW—pj