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MAMALAID RAG / LIVING

田中拡邦のソロプロジェクト。2002年『春雨道中』でデビュー。卓越したソングライティングはもちろんのこと、ギタリスト、プロデューサーとしての評価も高い。破格の才能と、完全ハンド・メイドが生んだ、奇跡の“有機(オーガニック)ポップ・ミュージック”を、現代のミュージックシーンに届け続けている。

2010年4月、本格的な再始動となった3rdアルバム『SPRING MIST』をリリースしたあと、僕は休まず次のリリースに向けて曲を書き続けてきた。そんなやり方は初めての経験だった。これまでは、アルバムをつくり終えたあとは、全力を出し切って、何か気の抜けたような感じで、創作活動を再開する迄に時間を要した。この変化というものが、30歳を過ぎたからなのか、精神状態の変化から来たものなのか、わからない。おそらくその両方なのだろう。
今回リリースした、通算4枚目となるオリジナル・フルアルバム『LIVING』には11曲を収録している。この1年、継続的に書き貯めた曲たち、計20曲ほどの中から選びとったものだ。
いつものようにコンセプトというものはなく、1曲ごとにポップスとして、またはロック・ミュージックとして、これまで吸収してきた50年代~70年代の音楽的知識・感覚を総動員して丁寧に作り上げた。
とはいえ、仕上げの段階で、『LIVING』というタイトルを付けたとき、これまでにない統一感を感じたのも事実である。それは、リヴィング・ルームで聴くのにぴったり、という意味でもあるだろうし、リヴィング(生きる・生きている)といった意味でもある。僕らが生きている(生活している)中での風景、または心象風景を11曲描いたつもりである。それらの風景が、そしてサウンドが、みなさんの心の中の“なにか”を刺激することを作者は願ってやまない。

MAMALAID RAG 田中拡邦