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LEO今井 / Made From Nothing

日本・スウェーデン出身。オルタナティヴを基盤にした無国籍な都市の日常を切り取るニュー・ウェーブ・シンガーソングライター。その文学的、実験的な作風は、各都市で生活してきたVISITORとしての視点に溢れている。近年は向井秀徳(ZAZEN BOYS)とのユニット“KIMONOS”での活動でも知られる。

 2012年の10月頃から自宅で本格的に打ち込みのトラックとボーカルを録り始め、全曲のアレンジが揃った今年の3月にエンジニア中村督が率いるポテト・スタジオで3人のバンド・メンバーによるギター(岡村夏彦)、ベース(疋田薫國)、ドラム(白根賢一)の大抵の生音レコーディングを行う。このバンド・サウンドを基盤とした曲がアルバムのおよそ5割、シンセやサンプルの電子音で主に構成された曲がもう5割を占めている。日本語詞と英語詞の割合も大まかに五分五分である。
 アルバム全体の音楽的なスタイルとしては、Gary Numan(ゲイリー・ニューマン)の80年代初期とPearl Jam(パール・ジャム)の90年代中期の作風を融合させた様なものに感じる。改めて聴くと、Ali Farka Touré(アリ・ファルカ・トゥーレ)、Paul Simon(ポール・サイモン)、King Crimson(キング・クリムゾン)、Helmet(ヘルメット)、Fugazi(フガジ)、Boards Of Canada(ボーズ・オヴ・カナダ)の影響なども感じられる。実際のところ、様々なドキュメンタリー映画とスタンドアップ・コメディー鑑賞によるインスピレーションを引き金に出来た曲が今作に多い。
 アルバムのタイトルを直訳すると「無からできた」になるが、これは単調な日常の中から見出された歌とその趣を指している。空虚に思ってしまう世の中でも、それをよく観て、それに耳を澄ませば、刺激的で重要なものがたくさん潜んでいるという肯定的な宣言でもある。更には、自分の音楽を一度解体して、ゼロにリセットしたつもりになってこのアルバムを作った心境も表している。初の完全自己プロデュースにして腹の底から吐き出したこの化け物をぜひご堪能ください。
【Live Information】
6/11(火) 渋谷CLUB QUATTRO “QUATTRO MIRAGE Vol.6”
出演:LEO IMAI / Curly Giraffe w/Hirohisa Horie

LEO今井