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MOSHIMO、polly、Saucy Dog、カネコアヤノが魅せた「Ruby Tuesday 15」ライブレポート

 ホットスタッフがおくるニューカマー応援イベント“HOT STUFF presents Ruby Tuesday 15 supported by TUMBLING DICE”が3/28に渋谷WWWにて開催された。Saucy Dog、カネコアヤノ、polly、MOSHIMOの4組が魅せたイベントの模様をレポート掲載する。TEXT:峯岸 利恵 / PHOTO:佐藤早苗(ライトサム)
 
■ライブレポート
“HOT STUFF presents Ruby Tuesday 15 supported by TUMBLING DICE"
2017/3/28@Shibuya WWW

出演:MOSHIMO / polly / Saucy Dog
LOUNGE AREA ACT:カネコアヤノ
 
 
■Saucy Dog

 
 イベントのオープニングを任されたのは、大阪の3ピースバンド・Saucy Dog。せと ゆいか(Dr./Cho.)、秋澤 和貴(Ba.)、石原 慎也(Vo./G.)がひとりずつステージに現れて深くお辞儀をした後に石原が優しくギターを撫でると、「マザーロード」の哀愁深い音色が会場を満たした。
 石原の真っ直ぐな声と、せとの少女らしさが残る声との調和が生み出す心地良さに浸るのも束の間、続く「ロケット」では秋澤の弾くベースラインがそのタイトルに相応しい疾走感を生みだし会場のクラップを誘導していった。
 「40分という時間を大事にしていきます」というせとの宣言を経て奏でられたバラード「煙」と「いつか」では、“君”との想い出を過去として閉じ込めてしまうことに戸惑っている“僕”の、弱くて柔らかい心情を丁寧に歌い上げた。
 そして5/24にリリースされる1stミニアルバムへの自信を覗かせつつ、うねる波の如く自由なベースとせとの満面の笑顔と共に叩かれるドラミングが耳に楽しい「ナイトクロージング」、そしてラストのポップチューン「グッバイ」まで全力で駆け抜け、トップバッターの役目をしっかりと果たした。
 
 
■カネコアヤノ

 
 MAIN STAGEの転換時間を彩るようにLOUNGE AREAでの弾き語りを披露したのは、シンガーソングライター・カネコアヤノ。彼女が1曲目の「恋しい日々」を歌い出した瞬間に空気が変わったのが耳と肌で分かった。
 何かを悟ったような目で遠くを見つめながら、喉を痛めつけるように熱く叫ぶわけでも、冷静に淡々と言葉を吐き出す訳でもない。無理のない生身の温度を宿した通る歌声でその時に自分が歌いたい唄を好きに歌う。嘘を吐くことも媚びる必要もない舞台の上で、迷いも惑いもなく真っ直ぐに歌うそんな彼女の姿がとても羨ましく思えた。
 じっくり聴かせる「朝になって夢から」でも、早歩きのテンポで軽やかに歌い上げた「カウボーイ」でも、彼女が歌うのはあくまでも日常の1コマだ。街を歩けばすぐに見つけられそうなそんな風景を鋭くも丁寧な言葉で拾い上げるその柔軟な感受性は「新しめの曲を」と歌われた新曲でも変わらず光り、大人の艶やかさと少女のあどけなさの間を行き来する恋心を色気たっぷりに歌い上げた。
 そしてラストに届けられた「グレープフルーツ」を聴いて自分の弱くて甘えた部分を見透かされたような気持ちになりつつ、彼女が残した不思議な余韻にこの上ない心地良さを感じたのだった。
 
 
■polly

 
 MAIN STAGEの2番手を託されたのは、宇都宮出身の4ピースバンド・polly。ステージに登場するや否や、脳を揺らす程に激しいノイズと轟音を搔き鳴らし始め会場を狂気で満たすと、「沈めてくれたら」の越雲龍馬(Vo./G./Syn.)の歌声が静寂を呼ぶ。
 続く「Night Diving」では、深海のように青と黒で染められたステージに僅かな光が差し込んでいるような照明が、激情と救いを歌うpollyというバンドの音楽性を視覚的に表現しているようだった。
 そして越雲と飯村悠介(G.)の浮遊感漂うギターフレーズから始まった新曲では、レゲエサウンドを彷彿とさせるリズムに妖艶な世界観を投影させるという独創的な雰囲気を醸していた。
 MCでは越雲が客席の段差のせいでオーディエンスと目が合うことに怯えるが故に「あんまりこっち見ないで下さい」と懇願して和ませる場面こそありつつも、飯村のカッティングが小気味良く響く「ふつうのせいかつ」や狂乱的なステージングで突入した「シシィ」での刀川翼(Ba.)と高岩栄紀(Dr.)による極太のべースラインには終始圧倒された。
 そしてラストに“儚い”という言葉が似合う新曲を披露し、観る者全てを飲み込んでしまう独特で壮美なステージの幕を閉じた。
 
 
■MOSHIMO

 
 そして本イベントのトリを任されたのは、4ピースポップバンド・MOSHIMO! 岩淵紗貴(Vo./G.)、一瀬貴之(G.)、宮原颯(Ba.)、本多響平(Dr.)の4人がステージに登場すると、メンバーが煽るまでもなくクラップが鳴り始めた。
 そんな最高の状態で「音のない世界のうさぎ」に突入した訳だが、途中本多が立ち上がってスティックを高く掲げる場面もあり、1曲目からバンド・フロア両者から放出される熱量は沸点に達しているようだった。
 そして岩淵がマイクを手にしてステージを歩き回りながらプレイされた「ジレンマ」や、観客の名前やイベント名を取り入れたコール&レスポンスで盛り上がったポップチューン「命短し恋せよ乙女」から感じたのは、“可愛らしい”という言葉ひとつでは括れない岩淵の声の芯の強さだ。
 それはアコギに歌だけを乗せた「大嫌いなラブソング」のようなシンプルな曲だけでなく、ラストにプレイされた新曲「触らぬキミに祟りなし」のようなアッパーなダンスチューンでもその存在感を光らせていた。
 そして熱望されたアンコールでは、「他のバンドさん達はみんなお洒落で格好良かったけど、俺たちはハートで勝負したい!」との一瀬の宣言と共に終幕に相応しいダンスナンバー「猫かぶる」を堂々とプレイし、イベントを明るく華やかに締め括った。
 
 
■WEB
Ruby Tuesday Official Site
 
HOT STUFF PROMOTION

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