全国15万部を誇る日本最大級のミュージックフリーマガジン on Web!!

【ライブレポート掲載】「♀フェス’18 〜日本一おもろいバンド決定戦〜」開催。2019年夏に次回開催も決定。

 「どのバンドが一番おもろいか、ここで決めたらええねん」と、謎の主催者・♀田氏の招集により、日本中のおもろいバンドが再び集結。大好評を得た昨年に続き、2度目の開催となる『♀フェス’18 〜日本一おもろいバンド決定戦〜』が、7/12(木)に渋谷O-EASTで行われた。
 昨年度の優勝バンドである四星球を含め、全6バンドが出演したこの日。格闘技大会風の煽りVTRで各バンドが紹介されると、「今日一番エラい人」の紹介で主催者の♀田氏が白幕の振り落としとともにステージ登場。「オーディエンスの盛り上がりと俺の独断と偏見で、俺が日本一おもろいバンドを決めます」と説明し、開会宣言をする。
 

 
 トップバッターは昨年の♀フェスで活動再開を果たした、巨乳まんだら王国。。赤の王国旗がフロアを埋め尽くす中、「巨乳まんだら王国。国歌斉唱」で♀フェスの幕がバカバカしく上がる。「ちん毛02」でライブが本格スタートすると、ダイナミックなバンド・サウンドとエレクトロに観客が体を揺らしながら、振り付けや下品な掛け声を合わせて、会場に共犯感が生まれてくる。
 ヘヴィなバンド・サウンドと個性豊かな構成員たちの賑やかし、教祖(Vo./Electro)の歌と煽りでしっかり盛り上げた巨まん。「割礼カレー」の跳ねるビートに会場中がジャンプを合わせて会場を揺らすと、「69 〜six nine〜」では「69!」とかけ声が上がるフロアに全身網タイツ姿の教祖が飛び込み、歓声と悲鳴が飛び交うカオティックな空間を生み出した。
 

 
 「一番おもろいのは、僕らが二連覇することです」と語ったのは、昨年の優勝バンド・四星球。北島康雄(Vo.)が「優勝するため「Yahoo知恵袋」で、どうすれば良いか聞いたので、そのままやります」と説明すると、「人気TVドラマの要素を取り入れると良い」のアドバイスを受けたメンバーが、体半分を塗料で青く塗った“半分、青い”スタイルで登場。
 「主催者の♀田さんが好きなメタルの曲をやれば良い」のアドバイスには“メタル=鋼鉄”の強引な解釈で「鋼鉄の段ボーラーまさゆき」、「攻めた方が良い」のアドバイスには新曲「言うてますけど」で応えて会場を盛り上げると、なぜか、まさやん(G.)卒業の流れになった「四星球十五年史〜上巻〜」では、まさやんを乗せたみこしが観客の頭上を泳ぐ。
 「クラーク博士と僕」では北島がフロアに飛び込み、もみくちゃになって汗まみれで熱唱。短い時間に熱さとおもろさを盛り込んだ、前年度優勝者の名にふさわしいステージだった。
 

 
 女性司会者の呼び込みで仰々しく登場したのは永遠の優勝候補、花団。ビジュアル系を意識したつもりが、IKKOになってしまったカズ(Vo.)が「どんだけ〜!」と笑わせ、バンザイの振り付けで一体感を生んだ「先輩はところてん」でライブがスタート。
 演奏中に司会の女性が見どころを解説するという前代未聞のスタイルでライブが進行する中、負傷中で尾崎豊ネタが披露出来ないガンプマン(G.)を応援したいと登場したのは、長渕剛そっくりの友人、ジープ橋本。「ガンプマンに一曲贈りたい」と「とんぼ」を歌い始めると、半ばステージを乗っ取られる形で、どんどん端へ追いやられるカズ。続いて、真っ赤なドレスにお色直しした潤八(Ba.)が登場すると、バイオリンやフルートなど知らないメンバーが次々現れ、豪華演奏で和田アキ子のカバー「もういちどふたりで歌いたい」を披露。
 さらにステージの幕が落ちると、50人を超えるコーラス隊が登場し、完全に蚊帳の外となったカズの存在をよそにライブは感動的なエンディングを迎える。予想を超える展開と無駄に壮大な演出で爆笑を生んだ花団劇場に、観客からは大きな拍手が送られた。
 

 
 セクシーなボディコンスタイルにジュリアナ扇子のバブリーなスタイルで登場し、会場の空気を華やかに変えたのはベッド・イン。「♂☓♀☓ポーカーゲーム」で始まったライブは、見た目とは裏腹な益子寺かおり(Vo./おみ足)のたくましい歌声、中尊寺まい(G./Vo./パイオツカイデ〜)の攻撃的なギタープレイ、本格ロック・サウンドで観客を魅了。
 アッパーでダンサブルな曲調に♪フワフワ!と会場中が声を合わせ、ジュリ扇を持参したファンが扇子を振ると、会場は80年代ディスコへとタイムスリップ。80’s感と下ネタ満載のMCでは、主催者である♀田氏にカーテンを持たせ、ステージ上で生着替え。股間を♀田氏の写真で隠した、♀フェス仕様の真っ赤なビキニ姿で「ジュリ扇ハレルヤ」を披露。二人でいやらしく腰を振り扇子を振り、会場にクーピン(ピンク)の風を吹かせた。
 

 
 「他のバンドにキャラも人数も敵わないので、小道具の数で勝負します!」と始まった打首獄門同好会は「島国DNA」でマグロや肉の浮き輪が観客の頭上を飛び交う中、ライブがスタート。
 重厚な演奏に乗せたキャッチーなメロディとおもろい歌詞、映像も効果的に使用した打首の魅力満載のステージで観客の心を掴むと、巨まん楽曲のパロディで始まった「ニクタベイコウ」、Dr.COYASSをゲストに迎えた「歯痛くて」と、♀フェスへの意気込みを感じる演出でこの日ならではのスペシャル感を煽る。
 「俺はライブハウスで訳分かんないヤツに出会いたい。だから、変なことばかり言ってる俺らに応えて、叫んでくれるキミらに会えるのが嬉しいんです。今日の優勝はお客さんです!」と、大澤敦史(Vo./G.)がちょっと良いことを言って始まったラスト「日本の米は世界一」は、訳分かんないほどの異常な盛り上がりを見せ、その様子を見た大澤は嬉しそうな笑顔を見せた。
 

 
 日本一のおもろいバンドが決まるこの夜、大トリを務めたのはSEX MACHINEGUNS。ANCHANG(G./Vo.)の耳を裂くハイトーン・シャウトと圧倒的音圧で始まった「みかんのうた」でライブをスタートし、フロアにヘドバンの波が起きた「ファミレス・ボンバー」と続くと、会場の熱が急上昇していくのが分かる。
 MCでは「THE冠の代わりに来ました!」と別仕事のためVTR出演となったTHE冠をネタにすると「俺たち面白くはないけど、良いライブするから」と、「TEKKENⅡ」〜「ONIGUNSOW」と名曲たちを惜しげもなく披露。するとその時、「間に合ったぞ〜!」とステージに登場したのはVTRのみの出演だったはずのTHE冠!
 冠とのツインボーカルでSEX冠の「METAL FIRE」を急遽披露。豪華メンバーの歌と演奏にANCHANGのギターも唸りを上げ、メタルの炎が燃え盛り、最高潮の盛り上がりを見せる中でライブは終演。メンバーが去った後も余韻がたっぷり残る会場は、観客の拍手が鳴り止まなかった。
 

 
 こうして、全ての出演者のライブを終えた♀フェス。エンディングでは全ての出演者がステージに並び、♀田氏から今年の優勝者が発表される。「オイラの独断と偏見で決めるから」と言いつつ、一人では決めかねるのか、「どのバンドがおもろかった?」と何度も観客に問いかける♀田氏。
 オーディエンスの反応も考慮しつつ、日本一おもろいバンドに選んだのはベッド・イン!
 「優勝はベッド・イン!」と告げられ、大喜びで♀田氏に抱きつくベッド・インに「二人がいると華やぐよね」と鼻の下を伸ばす♀田氏。日本一おもろいバンドの証である緑のジャケットを授与すると、「来年もやります! 楽しいバンドしかいないんだもん」と♀田氏が次回の開催を約束し、♀フェスを締めくくる。
 

 
 しかし、これで終わらないのが♀フェス。「せっかくだから、もう一曲だけみんなで歌おうか?」と♀田氏が言い出し、会場に流れた曲はゴールデンボンバーの「女々しくて」。
 すると出演者と観客での合唱が始まるも、みんなうろ覚えでちゃんと歌えないという、去年も見た展開に、「ちょっと、ちゃんと歌ってよ!」と登場したのは、ゴールデンボンバーの鬼龍院 翔。
 去年と変わらないお約束的な展開に、会場から笑いと歓声が上がる中、「女々しくて」を熱唱する鬼龍院。会場中が振り付けと歌声を合わせて笑顔に包まれる中、♀フェスは幕を閉じた。
 

 
 終演後、<緊急告知>のVTRが会場に流れ、再びステージに現れた♀田氏から、2019年夏に『♀フェス’19 〜日本一おもろいバンド決定戦〜』を開催することが正式発表。
 「この辺の連中はもちろん、他にも出てもらいたいバンドや見たいベテランバンドもいるから。絶対来てよ」の言葉に会場から温かい拍手が起きる。
 ♀フェスが夏の名物イベントとして定着し、さらなるおもろいバンドを生み出すイベントになることに期待したい。
 
Text:フジジュン
Photo:Shingo Tamai
 
 
■♀田氏 コメント
「優勝は悩みに悩んだんですが。オーディエンスの反応も考慮して、イベントを華やかに彩ってくれたベッド・インを選びました。オイラのiPodに入ってるミュージシャンばかり集めて、みんなに生のライブを見てもらって、今年もめちゃくちゃ面白いイベントになりました! 忙しくて平日しか休めない。しかも今年2日しか休みない。その1日今回使いました。♀フェスは来年も開催します。平日開催になると思うけど、今から予定を空けておいて下さい! 最後に、ベッド・インの優勝になんの癒着も枕もございません。」
 
 
■WEB
【Official Site】
 

banner05
banner_228 banner_top 浅井製作所 NCIS_banner4 new_umbro banner-umbloi•ÒW—pj