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『MC 一山楓が語る!エマージェンザ名古屋大会決勝ライブレポ』 (2025/6/14 @大須RAD HALL)

日本大会決勝行きの切符をかけた戦い、エマージェンザ名古屋大会決勝が今年も大須RAD HALLで開催された。
エマージェンザを通して勝つ為の本気のぶつかり合いは、勝敗があるコンテストという域を超えて、魂と魂とのぶつかり合いをステージから見せつけられ、その凄みこそがエマージェンザの最大の面白みだと実感させられました。
これを経験した出場者達はミュージシャンとしての強みを得たようにも思うので、僕としてはこれからの活動にも期待してもらいたいと思います。
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①【iDOG】
トップバッターとは思えない勢いで、会場を一気に熱くする。
男女ツインボーカルの響き合いが心地よく、ジャパンロックの真っ直ぐな熱量が初っ端から胸に飛び込んできた
②【中村黎鳴】
ピアノの音に寄り添うように紡がれた歌。
少しトゲのある言葉たちは、いつの間にかそっと心に触れていた。
最後には手拍子が重なり、あたたかい空気に包まれた。
③【一原ちひろ】
青い衣装でステージに現れた彼女は、眩しいくらいに元気で真っ直ぐ。
キャッチーなメロディーと素直な歌声が、まるで手を伸ばせば届きそうなところまで近づいてきた。
④【伊藤光音】
中学2年生とは思えない、芯のある歌声。
小さな身体からあふれる言葉とメロディーに、誰もがハッとさせられる。
切なさの奥に確かに宿る強さが、胸に残った。
⑤【STARGAZER V】
骨太なロックに、圧巻のテクニックが重なる。
ギターもベースもそれぞれの見せ場があり、重厚なステージにぐっと引き込まれた。
⑥【pineapples】
親子で鳴らすガレージ×パンクロック。
父の力強いボーカルと、息子のリズムを支えるドラム。
シンプルなサウンドが、逆に彼らの“らしさ”を際立たせていた。
⑦【ちょこはち】
キャッチーなPOPSを軸に、ダンサーを加えた華やかなステージ。
新メンバーの存在感も光り、見る人すべてを巻き込むように熱量がどんどん上がっていく。
⑧【BLUE TRINITY】
3人で描く、爽やかでまっすぐなロックサウンド。
どこか懐かしくて、でも今をちゃんと感じさせる音。
会場には“もう一度、青春しよう”という空気がふわりと広がった。
⑨【Luca】
凛とした立ち姿と芯のある歌声が魅力の女性SSW。
ひとつひとつの音が丁寧に響いていて、彼女の世界に自然と引き込まれていった。
⑩【縁∞ゲージ】
人と人との“つながり”をテーマに音を届けるロックバンド。
あたたかく、前向きな楽曲たちが会場全体を包み込み、フロアには笑顔があふれていた。
⑪【sirokunote】
女性ボーカルの感情豊かな声が、厚みあるサウンドに溶け込み、空気を一変させる。  その一音一音に、彼らの全てが込められていた。
⑫【The MUD DOG】
英詞で押し切るラフなパンクロック。
 飾らないのに、妙にかっこいい。
ただまっすぐでいることが、こんなにも響くんだと感じさせるステージだった。
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あの夜、ステージに立っていた全アーティストは、それぞれの場所から、たくさんの想いを抱えてここにたどり着いたんだと思います。
勝ちたい気持ちももちろんあるけど、なにより「伝えたい」「届けたい」「楽しみたい」っていう気持ちで鳴らす音楽は、とてもまっすぐで素敵だと感じました。
どのステージにもそれぞれのストーリーがあって、それがこの夜に一同に集まった。胸の奥がじんわり熱くなったのを、今もちゃんと覚えています。
この大会はきっと「勝ち負け」で終わるものじゃなくて、誰かの始まりだったり、今まで頑張ってきた証だったり、音楽を続けてきた“理由”そのものがステージの上にあるように思います。
そんなみんなの音がこれから先もどこかで鳴り続けて、ふとした瞬間に、誰かの心を照らしたり、そっと背中を押したりしていけばいいなあと願っています。
拙い文章ではありましたが、ご一読頂き本当にありがとうございました。これからもエマージェンザジャパンを応援頂けるように頑張っていきます!
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『EMERGENZA JAPAN 2025 名古屋FINAL』
- 開催日:2025年6月14日(土)
- 会場:大須RAD HALL
- 出演アーティスト(全12組):
伊藤光音 / 中村黎鳴 / 一原ちひろ / iDOG / BLUE TRINITY / Pineapples / ちょこはち / STARGAZER V / The MUD DOG / Luca / 縁∞gage / sirokunote
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優勝 : sirokunote
エマージェンザ・ジャパン 2025 ジャパンファイナル出場 (7月12日 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE)
副賞 246 studio Recording権
ベストボーカリスト賞 : 伊藤光音
ベストギタリスト賞 : sirokunote
ベストベーシスト賞 : sirokunote
ベストドラマー賞 : BLUE TRINITY
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《ライター紹介》
一山楓
撮影
クレジット表記 : Daiki
Instagram : daiki0123.photo
X : daiki0123_photo
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