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『MC 一山楓が語る!エマージェンザ大阪大会決勝ライブレポ』 (2025/6/29 @梅田バナナホール)

国際決勝への切符をかけた戦いとなったエマージェンザ大阪大会決勝が、今年も梅田バナナホールで開催されました。
ステージで交わされたのは、ただの勝敗をめぐる争いではなく、“届けたい”という真摯な想い同士のぶつかり合いでした。魂と魂が静かに、しかし確かに火花を散らすその瞬間の熱量に、何度も胸を打たれました。この圧倒的なエネルギーが、大阪大会ならではの魅力だったと思います。
あのステージを経て、出場者ひとりひとりがミュージシャンとして新たな強みと自信を手にしたはず。これから紡がれる彼らの音楽が、どんな色を帯び、どんな物語を描いていくのか、見守って頂ければと思います。
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①網谷俊輝
優しいギターのアルペジオと素直な歌声で会場を包み込んだ。
隣で語りかけられるような温かさに、日常の想いがまっすぐ胸に染み渡っていった。
②カリニャンクール
神戸から来た3人組ロックバンド。
ドラムボーカルの力強さと軽快な掛け声で会場を一気に温めた。みんなで声を出したくなるような、楽しくて心が踊るステージ。
③面七子
ど真ん中のギターロック。
でもその中にしっかり優しさもあって、バラードでは自然と拳が上がる熱さがあった。
一本筋の通った“かっこよさ”に静かに圧倒された。
④The neon 69s
サックスが入っていて、ちょっと懐かしい雰囲気。
でも感情を爆発させるロックが芯にあって、グッと引き込まれる瞬間が何度もあった。
⑤菊地諒
ギターの音が気持ちいい。カントリーの香りも漂わせながら、穏やかな雰囲気と確かなテクニックだった。
おしゃれだけど気取らない穏やかな雰囲気が流れていた。
⑥KNOCK-OFF
ハードでメタルな音。
でもどこか人間くさくて、真っ直ぐで熱い。拳が自然と上がって、「フェスに出たいんだ!」という気持ちがすごく伝わってきた。
⑦ルトラ
キーボードの音と、透き通るような歌声が印象的。
前を向きたい気持ちが音に込められていて、神戸の風も感じるような清々しさ。
⑧ 絶妙なアンバランズ
浴衣姿がとても素敵で、ピアノとベースの組み合わせがぴったり。
MCでは気持ちがほろっとして、そして盛り上がるステージで、音だけじゃない心の揺れがあった。
⑨遥瀬桜子
歌うことが楽しいとストレートに伝わってくるステージだった。
歌声は澄んでいて、まっすぐで、「一生懸命」ってこんなにも人を動かすんだと、彼女の歌が教えてくれるような数分間だった。
⑩青ヲヒメル
包み込むような空気感と、しっかり芯のあるアコギの音。
包み込むような音とリズムでステージを構築し、聴き手それぞれにとっての“居場所”を作っていたようだった。
⑪QynemaLens
ツインボーカルの掛け合いが映画みたい。オシャレで、でもちゃんと心も動かしてくる。
一曲ごとに、物語のような景色が浮かんできて、観客の感情がふわっと動く瞬間がいくつもあった。
⑫ストロベリーソングオーケストラ
圧倒的な熱量で空間を制する“見世物パンク一座”。
演劇と音楽が融合したステージは、照明も音も人もすべて巻き込んで、フロアを完全に自分たちの世界に変えていった。
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梅田バナナホールの扉をくぐった瞬間から、胸の奥に小さな高鳴りが訪れていました。
開演前の静けさが、次第に色とりどりの音に染まっていく様子はまるで夢のはじまりの合図のようでした。
ステージに立ったひとひひとりが、ギターのひと鳴らしや息の合ったリズムで、  自分だけのストーリーを紡いでいるように思えました。
そこには「勝ち負け」を超えた喜びや切なさ、そして何より「音楽を楽しむ」という温かな思いが満ちていました。
演奏が終わるたびに広がる拍手や歓声には、観客も出演者も一緒にこの夜を楽しみたいという気持ちが詰まっていて、会場全体が一体感に包まれていました。
この大阪大会決勝で交わされた音は、きっとそれぞれの背中をそっと押し、これからの活動に新たな彩りを添えてくれるはずです。
そして、大阪代表に選ばれた2組が7月12日に行われるジャパンファイナルで活躍することを期待しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
エマージェンザ・ジャパンを、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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『エマージェンザ・ジャパン2025 大阪FINAL』
開催日:2025年6月29日(日)
会場:梅田バナナホール
MC:一山楓 / 新世界ホシヲ
出演者:The Neon 69s / カリニャンクール / 面七子 / 網谷俊輝 / 絶妙なアンバランズ / KNOCK-OFF / ルトラ / 菊地諒 / ストロベリーソングオーケストラ / QynemaLens / 青ヲヒメル / 遥瀬桜子
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バンド部門優勝:QynemaLens
SSW部門優勝:遥瀬桜子
ベストボーカリスト賞 遥瀬桜子
ベストギタリスト賞 ストロベリーソングオーケストラ
ベストベーシスト賞 絶妙なアンバランズ
ベストドラマー賞 ストロベリーソングオーケストラ
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《ライター紹介》
一山楓
エマージェンザ・ジャパンOSAKA/NAGOYA MC。
ポップバンド『スクう空气』Gt./Vo.としての活動のほか、イベンター、映画出演、イベントMCなどマルチに活躍中。
撮影
クレジット表記 : Daiki
Instagram : daiki0123.photo
X : daiki0123_photo
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