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ココロオークション

ココロ躍る世界へと誘う“招待状”

2010年に結成以来、精力的に活動を続けて来たココロオークション。

2011年に現メンバーが揃うと、関西屈指の知名度を誇る音楽コンテスト“eo Music Try2011”でグランプリを獲得、その名を世界に轟かせた。そんな彼らが3/25にリリースした待望の1stミニアルバム『TICKET』は、グッド メロディと印象的な歌詞でココロ躍る世界へと誘ってくれる“招待状”。

次世代ロックシーンを牽引するココロオークションの“始発列車”が今、加速し始め た。

Interview

●ココロオークションのみなさんは、普段どのように作曲されているんですか?

粟子:まず僕がフレーズを作って、スタジオでセッションしながらメロを構築して、最後に歌詞を乗せていく感じですね。どの曲もメロディが先に出来ます。

大野:最近は少し作り方が洗練されてきて、ある程度固まった形で持って来るようになりました。

●それは、意識せず自然とそうなった?

粟子:そうですね。最近は僕の中で表現したいと思う事も明確になってきたし、メンバーの癖を考慮した上で「これだったらイケるかな」っていう感覚が掴めて来ました。

●粟子さんがやりたい事というのは、具体的に言うと?

粟子:僕らの歌詞って抽象的な表現が多いんですよ。だからどうしてもふわっとしたイメージを持つと思うんですけど…そのふわふわしている中でもグッと来て心が踊るような要素を入れたいと思っていて。曲を聴いた人に"理由はわからないけど、なんか良いな"って感じて欲しいんです。

●あぁ~なるほど。確かにM-1「ナゾノクサ」で"歪んでいたのは僕の方か 世界の方なのか"っていう言葉を聴いた時に、思わずドキッとしました。物事の核心を突いているというか、いろいろと考えさせられるような言葉ですよね。

大野:あぁ~。言われてみればそうですね。僕らはあまり自分たちの事を客観視できなくて。「どんな音楽をやってるの?」って訊かれても、上手く答えられないんですよ(笑)。

●(笑)。みなさん的に「ナゾノクサ」はどんな曲なんですか?

粟子:自分の事が嫌いな主人公が、ふとしたキッカケで自分の内面と対峙するんです。自分がずっと隠していた本音に気付いた時、初めて自分を受け入れることができた…っていうストーリーのある曲ですね。

井川:初期の曲は僕がタイトルをつけていたんですけど、この曲からは"今は弱いけど、もっと強くなりたい"っていう雑草魂みたいなものを感じました。

●タイトルメーカーだったんですね。M-2「ドライブ」も井川さんがタイトルをつけたそうですが、これは宇宙空間を彷彿させるような浮遊感のある曲ですよね。あまり「ドライブ」らしくはないような…。

大野:ハイウェイを突っ切るような感じじゃなくて、夢の世界で宇宙をドライブしているイメージなんです。最初の"泣き虫少年は今夜も夢の中"っていう歌詞がその導入になっているんですよ。

●なるほど。だからサウンドもキラキラしているんですね。

冨山:ずばり「宇宙っぽいの弾いて」って言われましたからね。

●すごくストレートだ(笑)。これは以前オムニバスアルバム『HELLO!! 2011』に収録されていた曲のリミックだそうですが。

井川:コンピではだいぶ攻めたミックスでしたけど、全体的に柔らかくなったのかな? 雰囲気が優しくなったと思います。

粟子:歌を中心に"聴かせる"アルバムになっているので、声に力が増してますね。スピーカーで聴いてようやく気付くレベルの、小さな差ではあるんですけど。

●作り手側のこだわりが詰まっていると。今作のアルバムは、曲順や流れを大事にしているような印象を受けたんです。M-6「ステージ」が終わってリピートした時に「ナゾノクサ」を聴くと、また違った聴き方ができるというか。

冨山:そう! そこなんですよ。

大野:それこそが、僕らの気付いて欲しかったこだわりなんです。

粟子:1回聴いただけで終わるんじゃなくて、何度も聴いて楽しんでもらえる作品にしようと思って。「ステージ」は"お客さんを元気づけるためにライブハウスで歌っていたのに、いつの間にかお客さんから勇気をもらっていた"という体験を元に、歌える喜びを表現した曲なんですよ。この曲がある位置によって、アルバムを通して聴いた時の印象がまったく変わるというか。1周目で「ナゾノクサ」が始まった時は鋭さが前に出てくるんですけど、「ステージ」の余韻に浸ったままリピートして聴くと、最初に比べて柔らかい感じがするんですよね。

冨山:普通に考えたら、徐々にフェードアウトしていくM-4「bye bye」がラストっぽいけど、粟子くんが「それだと曲が終わった時点で完結しちゃうから、1回聴いたら満足しちゃう」って言ったんです。その"リピート理論"を聞いた時は度肝を抜かれましたね。

●細部までメンバーのこだわりが伺える『TICKET』ですが、タイトルにはどのような意味が込められているんですか?

大野:"チケット"にもいろんな種類がありますけど、これは電車の乗車券をイメージしているんです。初めて聴く人に"これがココロオークションだ"っていうのがわかるような1枚なので、"ココロオークション号への招待状"的な意味合いを込めて付けました。入り口としてすごく入りやすい作品ですね。

井川:いくつか候補が挙がった中、満場一致で決まったタイトルなんですよ。メンバー全員が同じ方を向いて前に進んでいる感覚があります。

●初のミニアルバムという大事な1枚ですし、"ここから始まっていくんだ"という決意を感じます。

粟子:まさしくその感じを出したかったんですよ。

井川:リリース記念イベントのサブタイトルが「線路を引いて」なんですけど、それは"ここから僕らのストーリーがスタートするんだ"という意志表明なんです。

冨山:普通、線路は"敷く"ものじゃないですか。だけど僕らはあえて"引く"という言葉を使っていて。決められたレールの上を行くのではなく、"自分たちで道を作っていくぞ"って感じですね。

●一言一言にみなさんの意志が込められているんですね。最後に、読者のみなさんに何かメッセージをお願いします。

冨山:やっぱりまずはライブに遊びに来て欲しいと思います。4/7には心斎橋RUIDOで無料ライブをするので、ぜひ観に来てください!

Interview:森下恭子