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“ジャングル☆ライブ vol.1” SPECIAL LIVE REPORT

共に歴史を重ねた仲間達と作り上げた、史上最幸の6/9(ロック)の日

2012/6/9@心斎橋BIGCAT
【ACT】PAN / 四星球 / 後藤まりこ / SABOTEN
【O.A】UNUBORE
【MC】永友聖也(キャプテンストライダム) / モリス(四星球)

UNUBORE

オープニングアクトを務めてくれたのは、選考オーディションで見事グランプリを獲得したUNUBORE。実はつい3ヶ月前に初ライブを経験したばかりで、UNUBOREとしては5回目のライブでこのBIGCATに立ったというから驚きだ。オールディーズをベースに置きながらも、古くさいどころかキラキラとした目新しさを感じる楽曲に、Vo./G.西結の少し掠れた声。そして轟音で鳴らす極太のサウンドがバシバシと胸を打ってくる。5回目とは思えないほどの安定感と実力を見せつけた。

SABOTEN

現れるなり「次の次に出るバンドは、突然イス取りゲームを始めたり、2曲目に「オモローネバーノウズ」という曲をやります」と3番手である四星球のネタ ばらしをしたSABOTEN。どうやら両者が対バンした時は、いつもこのやり取りがあるらしい。SABOTENと四星球は本当に仲良しだ。まずは「Hi Rock Hi」や「BUBBLY'S part.1」といったライブ定番曲で加速をつけて場を暖めると、「I am the World!」や「アバンチュール」のグッドメロディでキッズ達の心と体を踊らせる。ラストの「サークルコースター」では過去最大級のサークルを作り出 し、興奮と熱気で包み込んだ。

後藤まりこ

アツアツにあっためたバトンを受け取ったのは、後藤まりこ。彼女はステージ上を縦横無尽に動き回ったり、何度もダイブしたりとアグレッシブなパフォーマンスでのっけから全力でぶつかってくる。かと思えば、今度はふわふわとした動きで浮遊するように歩きだす。彼女の自由奔放な立ち居振る舞いに、私はどんどん惹き込まれていった。ソロとしては初の大阪公演ということで、関西のファン達もこの凱旋ライブを待ちわびていたのだろう。後藤まりこが「ただいま!」と告げれば、思いに応えるように、ファンも全力で「おかえり!」と返す。その言葉を受けた後藤まりこが見せた、愛おしくなるほどの笑顔を、私は生涯忘れられないだろう。

永友聖也(キャプテンストライダム)

もちろん、メインMC永友聖也の存在を忘れてはならない。SABOTENのキヨシ、PANのG.ゴッチ等様々な共演者とトークを繰り広げながら、転換の間を盛り上げる。最も印象的だったのは、Dr.モリス、後藤まりこのKey.渡辺シュンスケと共に行ったフリーセッション。3人がウクレレ・タンバリン・ピアニカの3重奏で、AKB48の「ヘビーローテーション」を熱唱。永友の「大規模なお楽しみ会みたいなもんでしょ?」とのコメント通り、お楽しみ会ばりの(良い意味で)ユルさで笑いの渦を生み出したのだった。

四星球

1曲目を終えた後、SABOTENのネタばらし通り突然イス取りゲームを始めた四星球。客席のどまんなかにイスを置いて、その周りをVo.北島とG.まさやんがぐるぐると回る(もちろんBGMは「オモローネバーノウズ」)。過去に、ライブ中いきなりイス取りゲームを始めるようなバンドがいただろうか? だが彼らが真に魅力的なのは、笑いだけでなく感動的な要素さえも合わせ持っているところだ。「おセンチセンチメートル」の歌詞で、過去の自分へ宛てた手紙を読み上げる部分でグッときたのは私だけではないはず。まさに“日本一泣けるコミックバンド”というキャッチフレーズに相応しいステージを見せてくれた。

PAN

ラストはナニワのパンクロックバンド、PAN。最初からアクセル全開で「心のバッティングセンター」のような懐かしい曲から、最新アルバムの「Z好調」まで、新旧織り交ぜた名曲を繰り出せば、ボルテージは最高潮に。そこでゴッチがMCでJUNGLE☆LIFEというお題で謎掛けに挑戦…したのだが、ものの見事にスベるゴッチ。それだけでも十分面白いが、代わりにVo.川さんが「JUNGLE☆LIFEとかけまして、Apple社製品と解きます。その心は、いつも頭に愛(i)があります」と綺麗にまとめたにも関わらず、「え、それってどういう意味?」と聞き返す見事なストッパーぶりを披露。どんな期待を軽く飛び越えてみせる、どこまでも彼らしいライブだった。

TEXT:森下恭子
PHOTO:朝岡英輔