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流血ブリザード

流血ブリザード×ウルフパックの世界最悪ダイナマイトスペシャルタッグ

 関西アングラ界で今最も注目を集めている“過剰演出の鬼畜ロック集団”、流血ブリザード。

過激なライブパフォーマンスが音楽ファンの間で徐々に話題となり、“長田大行進曲”ではサブステージ動員数1位を記録するなどの活躍を見せている。

そんな彼らは昨年11月に“関西HIP HOP界の邪道外道”ことWOLF PACKと手を組み『流血ブリザード×ウルフパックの世界最悪ダイナマイトスペシャルタッグ』をリリース。ダークな世界観を持ちながらも人の胸を打つ歌詞は間違いなく流血ブリザード史上最高の音源だ。

今回のインタビューではJUNGLE☆LIFEの発行人、PJが自ら乗り出しその魅力に迫ろうとしたものの…知られざる“素顔の流血ブリザード”に触れ驚愕する事となった。

Interview

●今回のアルバムだけど、すごくいい作品だよね。前に比べてアウェイ感もないし、流血ブリザードの時代が来てるんじゃない?

ユダ:確かに、最近はあんまりディスられることもあらへんな。もしかしたら前より俺らがひよったってことかもしれへんけど。

●そんなことないって。もともと流血ブリザードってちょっとコアだけど、親しみやすいところがあるし。楽曲的なセンスでいうと、トレンディなレトロさがあるというか。WOLF PACKが加わったことによって、洗練された音になったよね。

ミリー:WOLF PACKは確かなスキルを持っている奴らだな。やっぱりインディーこそスキルが問われる舞台だしさ。

●前の音源は一連のエログロさというか、アングラ過ぎたところがあったけど…これは明らかに一般に訴求する作品だよね。金を手に入れたいという欲望がミエミエで嫌~な感じだよね。

ユダ:最近の俺はパンクスピリット皆無やからな…。この前も対バンしたアナル玄藩っていうバンドがおるんやけど、みんなライブのことを褒める中ぽろっと「今日は物販がめっちゃ売れまっせ!」って言うてもうて。最近、金と人気のことしか頭にあらへんなぁ。

●ある意味"らしい"というか。でも、このCDは売れると思うよ。

ユダ:純粋にエエ内容やと思うしな。前作と違って下ネタの歌ばっかり歌ってるわけでもあらへんし、WOLF PACKのファンが買い占めてくれたらええなと。売れたもん勝ちですわ。

ソドム:それに便乗して「アッシらの2ndアルバム、結構売れたよな」って言えるッスからね。

●さすが流血ブリザード、やり方が汚い。

ミリー:でも、何にもしないで売れるほど甘い世界じゃないからな。自信のある作品だし、タワーレコードさんに置いてもらえるようCDを持ってお願いして回ったりしてるんだ。アタイらもガツガツ売っていく努力をしてるのさ。

ユダ:タワーレコードNU茶屋町店に入荷したCDは、一瞬でなくなったらしいし。でも、お客さんには買う意志があって予約してくれてるんやけど、置いてくれてない店舗があるのも事実で。

●いくらライブの評判が上がったと言っても、バイヤーにはまだ知られていない部分もあるんやろうね。君たちのファンは、ライブに来てもCDは買わない人が多いからなぁ。

ユダ:ファンはTシャツだけ買って"めちゃめちゃ暴れてスカっとしたらそれでいいや"、みたいな感じはあるなぁ。

●家で聴けないような歌詞が多いから(笑)?

ミリー:確かに、前作はそういうのもあったな。

ドクラテス:職場の人が買ってくれたんですけど、歌詞を見た瞬間に"奥さんと子どもの前では聴けないな"と思ったらしくて、家族が出かけた隙にこそって聴いてたそうです。そしたら急に奥さんが帰って来て、慌てて消したらエロビデオを見ていたと間違われたらしく、もう大ゲンカ。

ユダ:俺らからするとちょっと信じられへんけど「買ったものの、聴く勇気がなくてまだ封を開けてません」とか言う人が、結構多かったんよな。どういうCDやねん。

●ほんまにあったんや(笑)。でも今回のCDはデザイン性も優れていると思うし、写真もすごくいい。売れそうなオーラが出てるよ。

ドクラテス:基本的にWOLF PACKサイドの力ですけどね(笑)。

ユダ:ちなみに俺らが担当した部分はここだけです(歌詞カードのイラスト部分を指差す)。

●どうりでここだけ浮いてるわけだ。でも流血らしいレトロ感があるというか、ダッサ~!!

ユダ:楽曲にもそういうところがあるし、M-3「ヘル ジャングル」は80'sのハードロック&ハードコアをイメージして作ったし。歌詞も頭の中に浮かぶハードコアな単語を並べてちょっとエロい感じになっとります。

●そういうテイストがあると、"流血らしいな"って感じがするよね。でもこのCDからちょっと変わっていこうという感じも見える。周りの反応も変わっているんじゃない?

ユダ:来てくれはるお客さんの層が若干変わってきたかな。前はパンクやアングラな音楽好きが多かってんけど、最近は10-FEETや四星球を聴いているっていう女の子が来てくれるようになって。

●何気にメンバー全員イケメンだし。ミリーも含めて。

ミリー:アタイもなのか!? でも確かに、アタイってライブのときは男だと思われることも多いんだよ。

ソドム:アッシの友達も、マジで男だと思ってたらしいッス。

ドクラテス:ミリーは女の子にも人気ですし。私にマイミク申請が来てるのに"ミリーさんのファンなんです"ってメッセージが来たり。

ユダ:この間なんか物販で「私はミリーさんのグッズが欲しいんです」って俺のグッズをつき返されたで! ガガガSPも全員ミリーのファンらしいし、特に山本さんは打ち上げでもずっと「ミリーはええ女や!」って言うてて。

●ちなみに、ミリーはどんなタイプが好きなの?

ミリー:ステージ上の姿や普段の姿、どんなアタイもひっくるめて愛してくれる器の広い人がいいかな……ってアタイの話はいいんだよ! 音楽の話を訊いてくれ。バンド仲間の話とか、ユダの好きなゴールデンボンバーの話とかさ。

●ゴールデンボンバーが好きなんだ?

ユダ:昔「流血ブリザード大好きです!」って言うてくれたから俺らの企画に出てもらってんけど、その後はご存知の通り、現在のような格差ができたっちゅう(笑)。そのときに出ていたのがKING BROTHERS、巨乳まんだら王国、アナル玄藩、ゴールデンボンバー。

●今や人気バンドばっかりじゃん!

ユダ:その年末にも同じ企画をしたんやけど、O.A.で出演してもらったのが女王蜂っていうね。ん? 俺らってもしかして"アゲマンバンド"!? 冗談ちゃうで、ホンマ(笑)。ロックの神よ、次は俺らでよろしく!!

ミリー:ゴールデンボンバーは今でもブログに"神戸に来ると流血ブリザードのことを思い出す"って書いてくれたりするよな。いい奴らだよ。

●いいバンドに好かれるだけの魅力があるってことだと思うよ。このCDがきっかけで、今まで興味を持っていなかった人たちにも聴いてもらえるんじゃないかな。ユダが書く詞の世界観って結構面白いと思うし、バックトラックも多彩な手法を取り入れたりしていて、飽きない。

ユダ:俺らの曲で「勝てば官軍」っちゅう曲があるんやけど、最近は受験の応援ソングとして聴いてくれてるっていう声もあるし。M-5「ダークネス14」は俺の中学時代を歌った曲なんやけど、「歌詞に共感してCDを買いました」っていう声もあって。前はスキャンダラスなパフォーマンス目当てな人ばっかりだったのに、最近は曲をきっかけに好きになってくれる人も増えてきたな。

ミリー:M-7「FOR ALL FREETER ROCKERS」とかは諦めずに夢を追いかけ続けている愛すべき人たちへの応援歌、みたいな感じだな。結構メッセージ性のある"伝わる"曲を書くよな。

ドクラテス:ライブの反応でも、今までは全体を通して"楽しい"っていう感じだったけど"あの曲がよかった"って、曲単位で褒めてくれる人が増えてきましたね。

ミリー:いい変化の前触れだな。

●人気が出てきてCDが売れたから、ユダがめっちゃ太ったわけやね。いい生活しやがって。

ユダ:ミリーはパンクスピリットを大事にしてるけど、最近の俺はほんまに金のことしか考えてないですわ。俺はふたこと目には「パンクが1番売れへんからな、ほんま辞めようぜ」って。

ミリー:そんなことを言いながら、結局パンクというジャンルでやってるんだよな。なんだかんだ言っても好きなんだよ。

●なるほど。1月にはこの音源をひっさげてのレコ発も企画してるんだよね。

ユダ:1/21、アメ村KINGCOBRAでレコ発もやりまんねん! WOLF PACKの他にはTHE DICK SPIKIEとか、パンク・ハードコア系がぎょうさん出ますわ。

●最近はもっと違うジャンルと対バンしていることが多かったから、こういうメンツって久しぶりなんじゃない?

ユダ:一時はヴィジュアル系の場でやってたんやけど、やっぱり戻ってきたなぁ。こっちの方がやりごたえがあるというか。

ミリー:ライブの楽しみ方は自由でいいと思うけど、モッシュやダイブがあるようなライブの方がやってて気持ちいいんだよな。

ソドム:ステージから見てると、アッシらのお客さんっていろんなタイプがいるんッスよ。おっちゃんがいれば若い子もいるし、メロコアキッズやバンギャもいる。それが結構面白いッスね。

●君たちには可能性があるんだよ。あらゆるコアな音楽シーンにかすってて、その一部にはファンになりうる層がいる(PJの錯覚かも)。

ソドム:マイノリティの集合体みたいなもんッスよ。異端の集落みたいな。

ユダ:"隠れキリシタンの里"みたいなね。

●それエエやん! 今度"隠れキリシタンの里"ってイベントやったらええわ。アルバムタイトルもそれでエエやん。北海道から九州まで"隠れキリシタンの里"を勝手に作って、ツアーに行ってこい。話題性があって面白いよ。

ユダ:考えてみますわ(笑)。

Interview:PJ
Edit:森下恭子

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