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矢沢洋子&THE PLASMARS

進化を続けるライブバンド“矢沢洋子&THE PLASMARS”の新たな門出

IMG_09142012/12/1@Shibuya Milkyway
“ROUTE405〜ナニヨ! キドッチャッテ!! 〜TOUR FINAL”

 

 

 

 

矢沢洋子&THE PLASMARSとして、初のワンマンライブがShibuya Milkywayにて開催された。10月にリリースしたニューミニアルバム『ROUTE 405』から、バンド名義で新たに動き始めた矢沢洋子。もちろん今までもバンド編成で活動してきたわけだが、この名前に変えたということはバックを支える仲間たちへの信頼の証であり、ライブに対する決意の現れでもあるのだろう。新作からもビシビシと伝わってきたライブ感が、ツアーも経た後のワンマンでどれほどパワーを増しているのか? フロアを埋め尽くした大勢のオーディエンスからも、高まる期待が熱気となって漂ってくるかのようだ。
メンバーがステージに登場すると、大きな拍手と歓声が客席から湧き起こる。おなじみのキャッチーなギターリフから始まったのは「SOS」。バンドが生み出すサウンドとグルーヴに合わせて観客は自ずと身体を揺らし、フロアはさながらダンスホールと化す。それに続くのがキラーチューン「Give Me!!!」ときたら、もう一気に盛り上がるしかない! 序盤からいきなりのハイボルテージで、会場全体の温度がどんどん上昇していく。どちらも2ndアルバム『Give Me!!!』収録曲だが、音源に比べるとまるで別物と言ってもいいほどの進化を見せている。このライブならではのエナジーこそが、バンド名義での活動へと彼女を促したものだろう。
ワンマンということもあって、これまでの作品からも次々と楽曲を披露。「high☆tension」や「crazy for you」など1stアルバムからの楽曲も、数々のライブを経てきた今だからこその新たな輝きを放っている。そこに「メリーゴーランド」や「ROSY」といった新作からの楽曲が加わることで、さらにボルテージが高まっていくのだ。屈指のライブチューンとなった「THE WILD ONE」で見せる矢沢洋子の佇まいは、原曲を歌うスージー・クアトロにも匹敵するのではないか? そう思わせるほどの見事なロック・ディーヴァっぷりに惚れ惚れとしてしまう。メンバーもファンも牽引していくカリスマ性を体感した。
美しいバラード曲「moon light shadow」で観客を魅了した後は、一気に終盤戦へと突入。「バイバイBOY」「アドレナリン」でオーディエンスを盛り上げきったかと思えば、ラストの「HONEY BUNNY」ではそんな限界を軽く振り切ってしまう。サビではお決まりのウサ耳ポーズがフロア全体で決まり、熱い一体感の中で本編が終了した。アンコールの1曲目で演奏された「プラズマーズのテーマ」は、バンドとしての新たな門出を祝うかのようだ。ツアーはいったん終了するが、来年にはまた新たな作品と共によりパワーアップした矢沢洋子&THE PLASMARSが観られるに違いない。そんな確信すら抱かせるライブだった。

TEXT:IMAI