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赤い公園ライブレポート

未知だからこそドキドキする。赤い公園の音楽にもう夢中!

2012/7/1@梅田Shangri-La
“赤い公園 リリース記念公演『ランドリーで漂白を』”
特別ゲスト:チーナ

結成してわずか2年でメジャーデビューを果たした女子4人組“ポストポップバンド”、赤い公園。
5月に発売したデビューミニアルバム 下盤[白盤]『ランドリーで漂白を』をひっさげて、この日は関西地区で初のリリース公演となった。

会場には彼女達を一目見ようと、数多くのオーディエンスが詰めかけている。
耳の肥えた音楽好きをも唸らせる高い演奏力と、あまりライブハウスに足を運ばない人さえも魅了するポップネスが成せる業だろうか。
いかにもライブ好きっぽいバンドTシャツを着た人から、ショップ店員顔負けのおしゃれな女の子まで、様々な種類のファンが来ている様子が印象的だ。

ダークで謎めいた[黒盤]の印象を[白盤]のポップで鮮烈なイメージで覆した時のように、彼女たちのライブは常に意表を突く展開で、“えっ、そう来るの!?”という驚きの連続。まず開演前のBGMがゆずの「夏色」やJUDY AND MARYの「散歩道」など今の20代にとって青春ソングと言える楽曲から、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」やテレサ・テンの「つぐない」など“本当は何歳?”と疑いたくなるような懐メロまで、ライブハウスではなかなか流れないようなJ-POPばかりなのが面白い(ちなみに、この日のBGMはBa.藤本のiPodからG.津野がチョイスしたこだわりの曲たちとのこと)。
そんな中で、赤い公園の登場シーンは実にセンセーショナルだった。SEで突然L'Arc-en-Cielの「READY STEADY GO」が流れて幕が開いたかと思うと、ステージ中央に騎馬戦の体勢でVox./Key.佐藤を他のメンバーが支えるように静止していたのだ。この時点でもう笑ってしまいそうになったが、佐藤が「みなさんお待ちかねの佐藤千明です!」と颯爽と宣言した瞬間、その声があまりにも爽やかすぎて思い切り吹き出してしまった。笑い声はそこかしこから聞こえてきたが、まっ先に笑ったのはたぶん私だ。

随一のポップさを誇る「ナンバーシックス」から始まり、未来的なキーボードとファンタジックな歌詞がループする「世紀末」の後は、「はてな」でイントロからグランジライクなリフをぶちかます。1曲の中ですら様々な表情を見せる多面的な楽曲と、それを表現しうる彼女達の演奏力にどんどん惹き込まれる。

曲だけでなくパフォーマンスでも観る者を魅了するのが、赤い公園の面白さだろう。「よなよな」では、歌詞の書かれたプラカードを用意して“ちょっとでも”“たった今”の部分を会場全員で大合唱。ベース以外3人がコーラスをする「くい」ではEXILEよろしく、メンバーが一列になって時間差でグルグルと回るあのダンスを披露する。さらにDr./Cho.歌川がピアニカを吹いたり藤本がどこからか団扇を取り出して客さんを扇いだり…と、何が飛び出るかわからないエキセントリックなステージであっという間に時間が過ぎていった。

本編最後は、ピアノの伴奏と佐藤の美しいボーカルが光る「何を言う」で終了。会場からアンコールを求める声が起こる中、またしても予想だにしない事態が起きた。
突如メンバーの声が聞こえたかと思うと、『グリラシャンの部屋』というラジオ番組的なノリの寸劇が始まったのだ!
佐藤演じる“グリラシャン先生”がオーガナイズする番組に他の3人がゲスト出演し、3人が考えて来た質問にグリラシャン先生がやたらロマンチックな回答を返すといった設定なのだが、最終的には3人が番組を乗っ取るという奔放っぷり。
途中では「ランドリー」と「ナンバーシックス」のデモ音源も流れ、ワンマンならではの演出にファンは狂喜乱舞する。最後には特別ゲストのチーナも加わった総勢9人で、それぞれがコスプレ姿(佐藤は主婦、津野はナース、藤本はセーラー服、歌川は学生時代に着用していたジャージ)というセッションを見せ、華々しくフィナーレを飾った。

赤い公園が生み出す音楽は耳新しくて、よく分からないけど口ずさんでしまうほどキャッチーで、未知だからこそドキドキする。個性溢れる4人の女の子たちに、もう夢中になってしまいそう!

TEXT:森下恭子

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