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セックスマシーンタイアップ決定!!

セックスマシーンニューアルバム『正気』発売記念 業界の『正気』な人へ突撃インタビュー!

 セックスマシーンのニューアルバム『正気』に収録される、「君を失ってWow」が、なんとテレビ東京系『くだまき八兵衛X』5月度エンディングテーマに決定した!

十数年来、世間の大人たちから全力スルーされてきたセックスマシーンが、ここにきて何か変わり始めている…!? これも『正気』効果か!? 世界は、『正気』を求めているのか!?!?

というわけで、音楽業界“正気”人への突撃インタビュー! 『正気』の評価や如何に!?

Interview

株式会社スペースシャワーネットワーク ディベロップメント本部 事業開発部事業開発課 北岡一哲 氏

森田(以下森):まず、聴いて頂いた感想を。

北岡氏(以下北):聴きました。相変わらず、セックスマシーン節というか(笑)。

森:最近のポップス、ロックの風潮として、Protoolsの普及、そしてデジタルな、テクノとの融合等々ありまして、割と音程がぴったり合った音源が世の中に溢れているような感じだなぁ、と思うんですけれども、僕らはその風潮を完全に無視したわけなのですが。

北:聴き辛かった!

森:聴き辛かった!? うーん、あんまり上手いこと褒めて頂けないな。

北:まぁでも純粋な、純文学のかおりはするよね。そのうえでいろんなことにチャレンジする、要するにちゃんとやろうと思ったら出来るっていうのを前提でそこをあえて無視して、いききる勇気、みたいなものは潔いとは思いますよ。でも、何が崩れないかっていうと、森田君がいつも持ってるようなおもしろい世界観の歌詞とか言葉とか、そこが全て一番君たちのおもしろいところなので、そこさえブレなければセックスマシーンだと僕は思ってるので。僕は深夜ラジオのパーソナリティーみたいな世界観を森田君にいつも感じる。

森:割と自分で思ったことを、まんま歌ったりするので。だとすると、ラジオのパーソナリティーであり、ハガキ職人でもあるっていうことか。作詞をする時、すごく個人的なことから離れないように、と気をつけています。

北:そこが大事なんですよね! って偉そうに言うわけじゃないんですけど、万人に通じることを唄うには一人称で作った方が絶対いいんですよね。僕とあなた、みたいなことにしとくと、僕とあなたって世界中にあるので、広がっていくみたいなのがあると思うんですよね。

Interview 2

FM802 RADIO∞INFINITY DJ / 飯室大吾

4/1から 木曜日 深夜12時~3時に絶賛放送中!!

●飯室さんの番組"RADIO∞INFINITY"ではインディーズの曲もよく流していますね。以前からそうだったんですか?

飯室:最初は王道なロックに特化していたんですけど、ある日リスナーから「インディーズで面白いバンドがいるから、良かったらかけて欲しい」っていうコメントが来たんです。そしたら「このバンド良いぞ」という話になって、バンドに直接連絡を取って送ってもらった音源を流したんですよ。それがキッカケでインディーズをかける機会が多くなりましたね。

●そんなことがあったんですか。

飯室:同じように、セクマシもリスナーが教えてくれたんです。「サルでもわかるラブソング」を聴いた時は、"何だこの分かりやす過ぎる歌は!?"って、衝撃でしたね。めっちゃええなと思って毎週かけていたんですよ。

●そこまで入れ込んでいるなんて、正気の沙汰じゃないですよ(笑)。

飯室:リスナーも、僕の番組ならセクマシがかかるだろうと思って聴いてくれている部分もあって。

●リスナーもセクマシに侵されてるのか(笑)。

飯室:「サルでもわかるラブソング」をかけまくっていたころは、ホンマにリスナーからの反響が大きくて「よく分からないけど、めっちゃ元気になりました!」っていう声が多かったんですよ。

●飯室さんが思うセクマシの魅力ってなんですか?

飯室:真剣勝負でやっているバンドだなと思うし、ホンマはカッコつけたいけどそれが出来ない不器用さが良いなと思います。パッと見、ただアホっぽいけど、実はアツいものを秘めているヤツなんですよ。

●でも、飯室さんはどっちかっていうと"失恋した事のない人オーラ"が出てますやん。セクマシの曲は失恋ソングですし、ある意味対極じゃないですか?

飯室:いやいや(笑)。僕だって経験がありますし、誰でもあるんじゃないですかね。過去を振り返ってばかりの歌詞も、開き直っていて潔い。弱さというか、男のカッコ悪い部分が隠せないところが好きですね。

●セクマシはダイレクトに伝わってきますよね。今度のアルバムを聴かれて、どう思いました?

飯室:ライブでもよくやっているM-1「まっ!」とかM-2「正気」、M-3「君を失ってWow」といった、いかにも彼ららしいアッパーチューンから、ふとM-4「天井活動」みたいに沁み入るような曲を入れてくるから好きなんですよ。こういうものも全部含めてこそセクマシだと思いましたね。

●「天井活動」の歌詞なんて、キ○ガイな天才にしか書けないですよね。

飯室:家でアルバムを聴く時に、1曲目に「君を失ってWow」を聴きたい気分の時もあれば、「天井活動」を選ぶような日もあると思うんですよ。生活している中でそうやって聴いていきたいし、そうやって聴いてほしいと思いますね。

●相当好きですね。もう話についていけない(笑)。

飯室:(笑)。とにかく、セクマシは真っ直ぐなのがいいんです。

●飯室さんの中では、自分の心を支えるくらいのバンドだと。ライブに関してはどんな印象ですか?

飯室:しゃべりは面白いし、妙な登場をするから"この人たちはコミックバンドなのかな"って思う要素はあるけど、そうじゃないんだってことを感じて欲しいです。アコギで弾き語るあの空気が一番良いんですよ。"会場がアツくなってから、どうやってその曲に持っていくんだろう?"って考えるのが好きですね。もちろん一気に盛り上がるところを観るのも好きだし、「サルでもわかるラブソング」では"おれ、おまえ、好き!"っていう歌詞で自然と拳をあげちゃいます。

●やっちゃうし、歌っちゃいますね。ホンマにええ歌詞やと思います。

飯室:音楽業界の人がライブを観る時って、一番後ろの方で腕を組んで観る事が多いじゃないですか。でもセクマシのライブは、お客さんに混ざって前に行っちゃいますね。

●うんうん、わかります。

飯室:じつは今回セクマシが本当に『正気』の沙汰じゃないなと思った出来事があって。僕の番組中にとあるリクエストがあったんですよ。そのコメントに「今レコーディング中なんで参加してくれませんか? ラジオネーム セクマシ一同」って、メンバーが本番中に直接コンタクトしてきたんですよ。

●確かに正気の沙汰じゃない(笑)。ということは、セクマシの宣伝をしている僕らは、同時に飯室さんのプロモーションもやっているわけですね。

飯室:そうなんです! ありがとうございます(笑)。

●(笑)。では最後に、メンバーに対して飯室さんからエールをお願いします!

飯室:むちゃくちゃな感じは絶対になくさずにやって欲しいし、なくす事はないと思っています。だから雰囲気はそのままに、もうちょっと女の子にキャーキャー言われるようにモテろ! って感じですね。バレンタインデーライブでは客席からチョコレートと下着が飛んでくるようなバンドになってみせろ。

●なれるもんならなってみろと。

飯室:そういうことです(笑)。

Interview 3

タワーレコード難波店 J-INDIES担当 小川恵理

●小川さんはもともとガガガSPが好きで、たまたま対バンしていたことからセクマシを知ったそうですね。要はガガガSPのついでだったんですか?

小川:はい、あくまでもついででした。

●言い切った(笑)。

小川:でも、ライブを観ているうちに"ちゃんと音源を聴きたいな"と思って、いろんな曲を聴き始めましたね。

●あのむちゃくちゃなライブを観て"ちゃんと音源を聴きたい"と思うなんて…ちょっとおかしいんじゃないですか? 正気の沙汰じゃないですよ。

小川:確かに(笑)。たぶん、一緒に歌いたかったんだと思います。セクマシのライブは、みんなでシンガロングするから、自分も歌いたいと思って。

●そう思わせるだけの力があると。セクマシの魅力って、ズバリなんだと思います?

小川:音源を聴いていると、モーリーはレコーディングの時もあの格好(TシャツにぼろぼろのGパン)で録ってるんじゃないかと思うくらいの熱量を感じるんですよ。だからと言ってライブをそのまま詰め込んだ物でもなくて、言葉も面白くてインテリジェンスな、音源特有の良さがあるというのがすごいですね。最近の作品はそれまでのものに比べるとアキラくんのキーボードが優しいし、全体的に柔らかい雰囲気すら感じるんです。でもロックなんですよ。上手くいえませんが。

●彼らの大きなウリと言えば"失恋ソング"というテーマですけど、女性からすると、男がフラれる歌詞っていうのは女々しいとは思ったりしない?

小川:女々しいですけど、気持ちはすごくわかるなと思います。逆に"私も昔付き合っていた彼氏に、そんなことを思わせていたのかな"って考える事もありますね。フッた相手にこんなに好かれていたら、嬉しい反面ちょっとウザイかも(笑)。ウザイけど共感できるんですよね。

●あははは、なるほど(笑)。

小川:あと、ほぼ強制的に盛り上がらせられるところも魅力ですね。強制的だけど全然嫌じゃないんですよ。前にセクマシのライブで、後ろの方で観ているお客さんがいたんです。そしたらモーリーがフロアにロープを張って「みんな、これより前に行け!」って言ったんです。"今日はこうやって皆を楽しませよう"っていう意識があるし、全力でライブハウスの端から端までを巻き込もうとしている感じがします。そして見事に巻き込まれてしまうんですよね。

●エネルギーもさることながら、本人が持つ人間的魅力もありますよね。世界的権威を持つバンド(Pink Floyd)にケンカを売るようなジャケットの今作『正気』ですが、小川さんはどのような印象を受けましたか?

小川:そうですね…実は私、まだ聴いてないんですよ。

●…え?

小川:つい今しがた音源を受け取ったので…(笑)。

●その状態でインタビューを申し込んだモーリーって…。せっかくだし、イマジネーションを働かせて、どんなアルバムか想像で答えてください(笑)。

小川:そうですね……(数分秒経過)…さすがに難しいです(笑)。

●(笑)。セクマシの音源って、どんな人に反応が多いんですか?

小川:やっぱりライブに行く客層が多いですね。ずっとセクマシを聴いている人はもちろん、若いバンドさん目当てでいらした方にも合うと思います。個人的には、普段パンクを聴かない人にも知って欲しくて。若いバンドさんは遠回しな言い方をする歌詞が多いから、ここまで簡単な言葉にできる人ってあまりいないんですよ。だからこそ、逆に新鮮感じるんじゃないかと思います。セクマシはやっぱり正気じゃダメ。

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