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宇宙人

宇宙人がメジャーデビュー!! 「第4回CDショップ大賞2012」中国・四国ブロック賞を受賞するなど一躍注目を集めた謎の女性ボーカル・アヴァン・ポップバンドがスターチャイルドレコードからデビュー決定

2011年に突如、インディーシーンに現れた謎のバンド“宇宙人”。全く未知の存在でありながら、その不思議な世界観と中毒性の高いポップセンスによって「第4回CDショップ大賞」中国・四国ブロック賞を受賞。

一躍注目を集めた彼らが2012年5月、スターチャイルドレコードよりメジャーデビューを果たす!

そのズバ抜けた存在感と音楽は、未だ底知れない可能性を秘めている…。

“宇宙人”というバンド名が少なからず世に知られるようになったのは、おそらく昨年2011年のことではないだろうか。
昨年7月末にパーフェクトミュージックより1stシングル『アメーバダンス/あこがれのネクタイ』、翌8月末にはギューンカセットより1stアルバム『お部屋でミステリーサークル』と立て続けに音源をリリース。
その不思議な世界観と中毒性の高いポップセンスが話題となり、新しい音楽/アーティストに敏感なリスナーの間で注目を集め始めた。

神聖かまってちゃんや撃鉄を世に送り出したパーフェクトミュージックに、ミドリやあふりらんぽを発掘したギューンカセット。アンダーグラウンドの世界からメジャーへと飛躍する才能を見出すことにおいて傑出した実績を残している両社が共に関わっているというだけで、宇宙人というバンドの可能性とクオリティは保証されていると言っても過言ではないだろう。
それは『お部屋でミステリーサークル』が「第4回CDショップ大賞」中国・四国ブロック賞を受賞したことでも証明されている。

一躍話題になった…という割には、そのバンドの実体は不思議なくらいに見えてこない。メディア露出もほぼなければ、ライブすらほとんどやらないからだ。POLYSICSや、台湾のナンバーガールと称される透明雑誌との2マンという話題のライブはあったものの、あまりにも本数が少なすぎるため、実際の姿を見た人は決して多くはないだろう。“謎のバンド”という呼び名がまさにふさわしく、宇宙人というバンド名のとおり未知の存在であり続けてきた。

公にされているプロフィールによれば、しのさきあさこ(Vo.)、こまつけんた(G.)、にいやひでひろ(Ba.)、わだまこと(Dr.)による4人組とのこと。2008年閏年に結成された彼らは、2010年に一般応募で“FUJI ROCK FESTIVAL ‘10”のROOKIE A GO-GOステージに出演するという快挙(怪挙?)を成し遂げている。だがそれ以外にはデモ音源すら発表せず、ライブもほとんどすることなく地下に潜り続けてきた。そして2011年、前述のとおり2作品を連続リリースして突如、世に出たというわけだ。

そして迎えた2012年、我々は衝撃的なニュースを聞くこととなる。“宇宙人がメジャーデビュー!!” しかも、今や国民的認知度を誇る人気のアイドルユニット・ももいろクローバーZを擁するキングレコード、スターチャイルドレコードからという。その一報と共に公開されたアーティスト写真は“虫寿司”。…全く意味不明だ。ある意味、昆虫は子供たちのアイドル的存在ではあるが、たぶん関係ない。

衝撃と謎が深まる中、発表されたメジャーデビューミニアルバムのタイトルは『慟哭』。もちろん収録曲のタイトルでもなく、またしても意味がわからない。届いた音源を聴いてみれば、1曲目の「もっともっとイン・ザ・ルーム」からその不思議な世界観と中毒性の高いポップセンスは健在だ。常人には理解不能な歌詞とは裏腹に、一度聴けば幼い子どもですら口ずさんでしまいそうなキャッチーきわまりないメロディ。だが耳をすませば、そのポップなサウンドの後ろでは奇妙な演奏と音がカオスに鳴り響いている。

これぞ宇宙人と言うべき特異な音楽性は、メジャーデビューしたところで全くブレていない。そもそも彼ら自身に“メジャー/インディー”という区分の認識があるのかどうかも謎だが。リリースを前に解禁された同曲のPVにはなんと、あの直木賞作家・志茂田景樹氏が出演! ある意味、メジャーだからこそできることなのだろうが、実際の映像を見てもらえればわかるとおりシュールきわまりない。だが、ポップ。やはり、「これぞ宇宙人」と言うべき仕上がりなのだ。

作品の話に戻れば、淡々として無機質なビートがニューウェーヴ的なM-2「家の中以外away」に続いて、メルヘンチックなイントロからのノスタルジックなメロディが強力なフックを持つM-3「ファンタスチックヨーグルト」。そこからブリブリのベースラインと浮遊感のあるギターがハードエッジなM-4「セクシーバクテリア」、宇宙人なりのファンク解釈とも読み取れるM-5「コロネのおいしいぎょうざ屋さん」、ノイジーかつフリーキーなカオティック・インストのM-6「数字の人たち」と意表を突いた楽曲が連発。

一転してNHK「みんなのうた」で流れていても違和感がない童謡的要素を持ったポップスM-7「貝とでんでん虫」からの、ジャズロックを思わせる18分近い長尺ナンバーM-8「時計」で最後の最後まで度肝を抜いてくれる。

どこまでもシュールでありながら、きわめてポップ。2ndリード曲「ファンタスチックヨーグルト」のPVにも続けて出演した志茂田景樹氏のイメージは、宇宙人の音楽性と確かに重なる部分が大きいのかもしれない。

一見、意味不明で混沌としていて、作為など全くないように見せかけて、実はその裏に緻密な計算や高度な知性があるのか? その答えはわからないが、この存在感が今の音楽シーンの中でズバ抜けていることだけは間違いない。底知れぬ宇宙人の音に触れ、慟哭せよ。そこから未知の世界への扉が開く。

TEXT:IMAI

大手CDショップ関係者も揃って慟哭した!? / 宇宙人のメジャーデビューに寄せるコメント集

タワーレコード 広報担当 伊早坂恵美
'10年のフジロック“ROOKIE A GO-GO”出演以降、早耳の音楽ファンの間では知られた存在の4人組バンド“宇宙人”がメジャーデビュー。聴く人を選ばない良質なポップソングでありながら、聴いた後、どこか煙に巻かれたような感覚も残る、非常に高い中毒性を持つその音楽。素性など謎も多く、ライブの本数も決して多くない彼らのインストアイベントが、6/17にタワレコ新宿店で開催! ぜひ、コンタクトしてみてほしい。

(株)ローソンHMVエンタテイメント 商品・販促本部 田代 貴之
初めて見たのは、客が7人ぐらいしかいない吉祥寺のライブハウス。
淡々と演奏する姿が、なんか普通じゃない感じがして、思わずその場でオファーして実現したのが昨年10月に開催した『HMV THE 2MAN 宇宙人と透明雑誌 ジャパン・ツアー(仮)』。
そんな宇宙人が相変わらずの高クオリティの音源を完成させ、あっという間にメジャーデビュー。世の中何があるのかわからないもんですね。
みんな、メジャーデビューおめでとう!

diskunion渋谷店 J-POP/J-インディー担当 南 友和
宇宙人にしてはポップ過ぎるが、ポップスと呼ぶにはいびつ過ぎる。
信号のように耳にこびりつく歌詞のリフレインが頭から離れないのは既に寄生されているから?
もはや宿主?

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