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04 Limited Sazabys

次世代名古屋パンク最重要バンドの快進撃が今始まる!

186_04少年のようなハイトーン・ヴォーカルでGEN(Ba./Vo.)が歌う、グッドメロディが話題を呼んだ1stミニアルバム『Marking all!!!』から約2年半。メンバーチェンジも経て生まれ変わった新生・04 Limited Sazabysが、待望の2ndミニアルバム『sonor』をリリースする。幾多のライブを重ねる中でそのサウンドは躍動感を増し、キャッチーに突き抜けたメロディと合わせて、独自のパワーポップ/ポップパンクへと進化を遂げた。日本語詞も取り入れたことでポピュラリティも強化した今作を武器に、次世代名古屋パンク最重要バンドの快進撃が今始まる!

 

 

「変わったというよりも、自由になったという感じですね。今はやりたいことをやれば自分らの色になるんじゃないかなって思えるから」

●全国流通盤としては約2年半ぶりのリリースとなりますが、その間はどんな活動をしていたんですか?

GEN:とにかくライブをいっぱいやっていましたね。前作(1stミニアルバム『Marking all!!!』)を出してから全国に友だちが増えたので、色んなところから誘ってもらえるようになって。

HIROKAZ:誘われたら全部「行く!」って言っていたよね(笑)。それで福岡に月2回も行ったりとか…。

●ある意味、アクティブだったと(笑)。

GEN:前作のレコ発ツアー終了後も、終わらないツアーをずっとしていたような感覚ですね(笑)。制作期間とかも特に設けず、ずっとライブをしていました。それによって、動員もちょっとずつ増えたりもして。普通はこれだけCDを出していなかったら、お客さんのテンションが下がってもおかしくないんですけど。

HIROKAZ:忘れられてもおかしくないんですけど…、生き残りました(笑)。

●今作『sonor』を聴いた時に、サウンドや歌詞も含めて全体的に大人になった気がしました。

GEN:前作を作った頃は、本当に高校生の頃と同じようにバンドがただ楽しくてやっていた感じで。その頃から周りにいたBACK LIFTのメンバーや僕らもまだ大学生で、みんなで一緒にライブをやったりしている内に気付いたらCDが出ていたような感覚だったんです。実際、前作には高校生の頃に作った曲も入っていたんですけど、今回は20代になってから作った曲ばかりなので大人になった感じがするんじゃないかな。

●前回はまだ遊びの延長線上だったというか。

HIROKAZ:ただただ自分たちが好きなことをやった結果が、前作だったと思います。それにあの頃はメロディック・パンク(以下メロディック)ばかり聴いていたんですけど、聴く音楽の幅も今はもっと広がったんですよ。

GEN:あと、サウンド的な変化については、新メンバーのドラムが大きいかもしれないですね。

●新しいドラムにKOUHEIくんが入ったんですよね。

GEN:KOUHEIは歌ものギターロック的なバンドを元々やっていたんですけど、その時から僕は「良いドラマーだな」と思っていたんです。そういう部分でも今回は、彼が引き出しを増やしてくれたところはありますね。

●メンバーチェンジはいつ頃?

HIROKAZ:前作のツアーファイナル後ですね。

GEN:前作を出した頃は本当に僕らも学生ノリで楽しくやっていたんですけど、CDを出してツアーをまわるということは一応、プロという扱いになるわけじゃないですか。でもツアー先の地元バンドのほうが全然良いライブをしていたりするのが、僕はツアー中ずっと悔しかったんです。「みんな、もっと頑張ろうぜ!」という感じでストイックになった時に、前のドラムとは温度差が出てしまったのでもう一緒にはできないなと。それで2年前くらいに、今のドラムに代わりました。

●新メンバーはそういう部分でも意識が高い?

GEN:そうですね。あと、特に技術的な部分では僕らの中でもダントツだと思います。

HIROKAZ:それによって幅が広がったんですよね。曲を作っている時も変わってきて。

●メンバーチェンジが曲作りにも好影響を生んだ。

GEN:基本的には僕が曲を作っているんですけど、今作ではみんなで一緒に作ったような曲もあって。M-1「Now here, No where」はスタジオでみんなと一緒にコード進行を先に作って、その上に僕がメロディを乗せていった感じなんです。前は僕が全部できた状態でスタジオに持ってきていたので、僕が持ってこないと曲作りが全く進まなかったんですよ。そういうこともあって、曲作りのペースは前よりもかなり速くなりましたね。

●バンドとしては良い方向に進めているんですね。

GEN:“本気感”がみんなに出てきました。名古屋では同期にBACK LIFTやTHREE LIGHTS DOWN KINGSがいて、ずっと一緒にやってきたんです。お互いに凌ぎ合いながら成長してきたんですけど、彼らの調子が良いと僕らも良い意味でプレッシャーになるというか。そういうところでも今は良い感じですね。みんな最初は普通のメロディックだったところから、それぞれに自分たちの色が出てきて良いバンドになった気がします。

●04 Limited Sazabys自体も今作を聴けば、メロディックというよりもパワーポップやポップパンク寄りの音になりましたよね。

GEN:僕は元々、パワーポップとかが好きなんですよ。前作の頃に“メロディック”とよく言われたんですけど、自分たちではそれが何のことなのかよくわかっていなくて。僕が昔から好きな“メロディック”ってlocofrankやHi-STANDARDみたいにカッコ良くて男らしくて、声がちょっとしゃがれている感じというか。ジャンル分けはよくわからないですけど、僕らは最初から“メロディック”じゃないんだろうなと思っていました(笑)。

HIROKAZ:そういう意味では、BACK LIFTはやっぱり“メロディック”だと思いますね。男らしくて、こぶしがある感じというか。でも元々、僕らは“メロディック”というつもりではやっていないので…。

●サウンドを意識的に変えたわけではない。

GEN:変わったというよりも、自由になったという感じですね。思いついたことは何でもやるようになったんです。前は確かにそういうカッコ良いものに寄せようとしている部分はあったんですけど、今はやりたいことをやれば自分らの色になるんじゃないかなって思えるから。

●今作から日本語詞が増えたのも自由になったから?

GEN:そうですね。メロディが浮かんだ時点で日本語っぽいと思ったものは、そのまま日本語でやっちゃおうという感じでした。昔はそこから英語にする作業があったんですけど、それだと二度手間ですからね。

●元々、日本語の音楽も聴いていたんですか?

GEN:元々、大好きでした。当時から日本語の曲をやろうともしていたんですけど、あの頃は恥ずかしかったのかな…。前作にもちょっとだけ日本語のフレーズが入っていたんですけどね。

●そこから日本語で歌えるようになったのは、どういう心境の変化だったんでしょう?

GEN:ここ3年くらいで本をすごく読むようになって、日本語というか文字の面白さを知ったんです。Twitterも始めたんですけど、140文字以内でどういう表現をするかっていう遊びが楽しくて。そこから歌詞でも遊びたくなったという感じですね。

●今作は1曲目の「Now here, No where」がいきなり全編、日本語詞で驚きました。

HIROKAZ:びっくりしますよね(笑)。みんな意外だろうなと思います。実は元々、このアルバムに入れる予定じゃなかったんですよ。

GEN:これは本当に最近作った曲で、今年に入ってから作ったくらいのものなんです。曲ができてから1ヶ月後くらいにはレコーディングしていた感じなので、歌詞とかもノリで思いついたような言葉をそのまま歌っていて。本当に“今!”っていう感じの曲ですね。

●言葉遊び的な感覚があったんですね。そういう意味では、M-4「Lost my way」は英語と日本語が上手いバランスで混ざっていて面白いですね。

GEN:この曲を作った時は、まだ日本語でやろうという意識はなくて。思いついたメロディに何となく日本語を当てたので、日本語っぽくないけど英語っぽくもない不思議な曲になりましたね。僕がスタジオで歌っている時、メンバーは誰も日本語だと気付いていなかったくらいで。ライブでやった時に、お客さんが先に気付いたっていう(笑)。

HIROKAZ:全然知らなかったです(笑)。「え、日本語なの?」っていう感じでした。

●逆にM-6「MONSTER」は全編英詞ですが。

GEN:この曲はわりと前からあったけど、その時とはほとんど形が変わっていて。東日本大震災が起きた頃に作った曲なんです。

●それが歌詞にも影響している?

GEN:世の中のどんよりしている感じが歌詞にも出ているかな。一番救いようがない時期に書いたものなので、一番テンションが低い曲ですね。

●確かに歌詞は悲しい感じがします。

GEN:震災が起きた直後に東電がどうの原発がどうのとみんな言っていたけど、何が悪いでもないじゃないかと思ったんです。みんな誰かを批判したりして、誰かしらを悪者にしないとやっていられない感じだったと思うんですよ。でも僕は、どうしようもないものだったんじゃないかという気がしていて。あんなデカい地震が来るなんて、誰にも予想できなかったんだから。この曲の歌詞では“大きな怪物”という架空の悪役を作ったんですけど、そいつはそいつで悲しいんだっていう内容ですね。

●今回の歌詞に関しては、すごく内省的な内容が多い気がしました。

GEN:僕の歌詞には「こうあるべきだ」とか「こうしようぜ」みたいなメッセージ性は、ほとんどないんですよ。本当に僕の中にある内省的なものをそのまま映し出して、それを自由に解釈してほしいという考え方だから。「こういうふうに受け取ってほしい」とか思わないし、何かが伝わってくれればそれが何でも良いんです。

HIROKAZ:GENは1人だけ根暗になりましたね(笑)。

●根暗になったんだ(笑)。

GEN:前作の頃より、だいぶ元気はなくなっていますね(笑)。学生だった頃と違って、周りも働いている中で自分は就職もせずバンドをやるという選択をしているわけで。焦りや不安みたいなものもあるし、バイトばっかりの生活もたまに苦しくなる。…前より苦しい部分は多いかもしれないですね。

●それだけ音楽と真剣に向き合っているから苦しいというのもあるのでは?

GEN:そうですね。ストイックになった分、苦しくなっているんだろうなと思います。

●歌詞が内省的な深みを増した一方で、曲はよりポップになったことでバランスが良くなった気はします。

GEN:わりと暗い内容の歌詞を明るいメロディに乗せて歌っているというのは、僕らの持ち味なんじゃないかなと思っていて。

●自分たちらしさみたいなものを確立できたから、自由にできるようにもなったのでは?

GEN:ジャンルに囚われずに好きなことをやっていれば、自分らの音楽になるようになってきたというか。「こういうジャンルをやろう」とか思わなくて、“04 Limited Sazabys”というジャンルになればいいなという感じですね。今回は賛否両論ある作品なんじゃないかなと思うんですよ。特に1曲目は全編日本語詞だから、前の英詞中心でメロディックをやっていた頃のファンはびっくりすると思います。でも次はもっと自由にやってもいいかなと思っていて。

●バンドとしての勢いも増してきている?

GEN:もう止まらないんじゃないかな。創作意欲みたいなものが湧いてきているので、どんどん曲ができているんですよ。

●ちなみに今作の『sonor(=水中音波深知器)』というタイトルは、どんな思いで付けたんですか?

GEN:たとえば北海道や沖縄から「ライブに来てください!」と誘われて行ってみたら、僕らのことを知ってくれている人がすごく喜んでくれたりして。行ったことのない場所の人が、僕らを知ってくれていたりする。そういう音楽を使ったコミュニケーションを生む電波みたいなイメージですね。

HIROKAZ:今回のツアーは今まで行ったことのない土地も多いので、新しいお客さんにも観てほしいですね。久々のリリースなので、初めて知る人も多いのかなと。

●そういう意味でもツアーが楽しみですね。

GEN:今作で僕らを知ってくれる人もいるだろうから、新しい出会いに期待しています。ここ2年は色んなバンドのリリースツアーに誘ってもらって、一緒について行くばかりだったんです。でも今回は久々に自分たち名義でガッツリ全国をまわるので、本当に楽しみですね。

Interview:IMAI

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