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陰陽座

冬の三都に照らし出された陰陽座の軌跡と次なる一歩 2014年も彼らは常に我々の期待を超えていくだろう

JL_KenjiMi

2013/12/29@TOKYO DOME CITY HALL
陰陽座東名阪ツアー2013 “冬の三都に馳せ侍ふ也”

師走も終盤の12/29、2013年を締め括る陰陽座の東名阪ツアー “冬の三都に馳せ侍ふ也”千秋楽公演がTOKYO DOME CITY HALLにて催された。3000人超のキャパシティをSOLD OUTで末席まで埋めきった大観衆。開演前からライブへの期待値によって燃え上がらんとしていたオーディエンスに猛き火を着けたのは、新曲「吹けよ風、轟けよ雷」だ。12/4に発売した2枚目のベストアルバム『龍凰珠玉』と同様のオープニングナンバーに、血沸き肉踊らないわけがない。あっという間に、非日常の高揚状態へと会場全体が導かれていく。

上昇するテンションをさらにブチ上げるように「百の鬼が夜を行く」「がしゃ髑髏」と、強力無比なライブチューンが立て続けに放たれる。「紺碧の双刃」まで無尽蔵に盛り上げていったかと思えば、「組曲「九尾」〜玉藻前」では一転しっとりと妖艶な歌を響かせて胸を打つ。その次の「紅葉」も含めて、ライブでは久々に聴く曲が多かったのもこの日の特徴だろう。新曲にも関わらずオーディエンスが息の合ったレスポンスを見せた「生きもの狂い」に続いては大作「道成寺蛇ノ獄」も披露するなど、コアなファンにもたまらないセットリストだ。

「蒼き独眼」の前には、そのシングルカップリング曲だった「紅き群闇」という、こちらもレアな楽曲を演奏する。代表曲とも言える「甲賀忍法帖」から「鬼斬忍法帖」へと流れるキラーチューンの連射に続いては、1stアルバム『鬼哭転生』収録の「陰陽師」も披露。ベストアルバムリリース直後ということもあってか、新旧取り混ぜた曲目によるライブはまさに陰陽座の軌跡を照らし出すかのよう。定番の「喰らいあう」でメンバーとファンが互いの魂を存分に喰らいあったところで、充実の本編は終わりを告げた。

だが、ここがまだ真の終わりではないことは、彼らのライブを観たことがある人ならば周知のこと。まずはSE「焔之鳥」から「鳳翼天翔」へと、壮大にアンコールの幕を開ける。「がいながてや」ではサポートメンバー2人も含めてステージ上の各メンバーとオーディエンスによる“魂の綱引き”と呼ばれる掛け声の応酬で、ボルテージはさらに舞い上がっていく。2度目のアンコールを「にょろにょろ」で清々しく終えて場内に終演のアナウンスが一旦は流れるが、鳴り止まない拍手。ならばと千秋楽名物“極楽地獄”で5曲を奏でた3度目のアンコール後も昇天しない大観衆に対し、最終的に5度に渡るアンコールで徹底的に応えてくれた。

3/19にはニューシングル『青天の三日月』をリリースすることも発表され、その先には待望の新作アルバムリリースも予感される陰陽座。2014年も彼らは常に我々の期待を大きく超えていってくれるだろう。そう確信させてくれる千秋楽だった。

TEXT:IMAI
PHOTO:三浦憲治