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BAND A

自分たちの全てと期待はこの一枚に込めた。〇か×か? さあ、あなたの答えはどっち?

BAND A新アー写(PRM-014)福岡出身の男女4人組バンド、BAND Aがキャリア初のフルアルバムをリリースする。2006年に福岡で結成し、現メンバーになって以降の2012年に全員で上京。これまでに2枚の全国流通盤ミニアルバムに加えて数枚の自主盤を発表してきた彼らにとって、満を持してのリリースと言えるだろう。今年1月からライブ会場限定で販売して売り切れ続出となったシングルの表題曲「テレパC」をはじめ、ライブでは定番の代表曲「the help me」など、いずれもキャッチーかつクセのある中毒的な全13曲を収めた今作。これまでの集大成であり、新たな可能性も見せる決意の勝負作が完成した。

 

 

「自分たちの作っている音楽がメインストリームに行けたら本当に面白いと思うんですよ。このアルバムはその第一歩になるんじゃないかな。」

●結成自体は2006年とキャリアはあるわけですが、今回が初のフルアルバムになるんですね。

原:全国流通盤としてはミニアルバム2枚だけなんですけど、実は随分前に自主制作でフルアルバムを1枚出しているんですよ。だから、流通盤としては今回が初のフルアルバムということですね。最初に出した流通盤(1stミニアルバム『girl's end』)の段階からいるのは僕と(G.岡)愛子ちゃんだけだったりして、メンバーの面も含めて試行錯誤を繰り返してきたんです。結成してからもメンバーチェンジを何度かしていて、今のメンバーになったのが3年前くらいなんですよね。

●メンバーが固まるまでにも時間がかかったと。

中島:僕も後から(正式に)入ったとはいえ、初期にもサポートで参加はしていたんですよ。実は2代目であり、4代目のドラムでもあるっていう(笑)。だから今作に入っている中で一番古い曲も僕は演奏していたことがあって、そういうところで感慨深かったりはしますね。

原:今回のアルバムは過去の自主音源に入っていた中で今でもライブでやっている大事な曲たちと、前作『はじまる』(2ndミニアルバム)以降に作った新曲をミックスしたものになっていて。今までのベストかつ、これからの可能性も見せられるような作品になっているんです。

●初期からやっていた曲も入っているんですね。

原:新曲だけで(アルバムを)作れなくもないんですけど、今回は“こういう曲でやってきたんだ”ということを届けたいと思ったんです。名刺代わりになる作品だと思っているので、これをキッカケにBAND Aという存在を知った人にも「あの1stフルアルバムが最高だよね」と言われたい。自主音源では前のメンバーでの録音だったものを今回は現メンバーで録り直しているので、昔から知ってくれている人にも現段階のベストを聴いてもらいたいなって。

●新たに知った人も、昔からのファンも楽しめる作品になっている。

岡:昔の曲を再録していることで、ずっと聴いてくれている人たちを惹きつけるものもあるでしょうし、これから知ってくれる人たちにも魅力的な内容になっているんじゃないかな。今までにメンバーやレーベルが変わったりと紆余曲折を経て、ようやく1stフルアルバムを出すことになって。このアルバムにはBAND A史上、最も多くの人たちが関わって下さっているんですよ。今作を作るまでもそうだったし、発売してからも色んな人との出会いがあるだろうなと思うんです。そういった意味でもベストでありつつ、本当に“これからだな”と感じさせるアルバムになったなと思います。

●過去も踏まえた上で、最高のアルバムが作れた。

中島:今作を作るまでにも紆余曲折があったんですけど、それぞれ悩みながらも切磋琢磨して成長してきた中でバンド史上一番良い状態でレコーディングができたんです。BAND Aとして作ってきた音源の中で最高傑作だと思っているし、本当に納得いくものが作れましたね。“これでダメだったら、もうダメだろう”っていう意味もあっての『〇か×か』というタイトルなんですよ。

●バンドとして一番良い状態の時にレコーディングできたということで、結果的には最高のタイミングだったわけですね。

中島:このアルバムのレコーディングと同時にライブ会場限定シングル『テレパC』も録ったんですけど、そのリリースツアーをまわることによって良くなっている部分もありますね。今が最高潮というわけじゃなくて、自分たちが今も伸びているのを実感できているんです。

汐碇:ツアーで『テレパC』を売っていても、やっぱりライブの反応が良い時はすごく売れるんですよ。手に取るように自分たちへの反応がわかるのはうれしいですね。

●ライブでの反応にも後押しされて、バンドの状態が上向きになっているのでは?

汐碇:そういうところはありますね。

原:最初はシングル自体も流通に乗せようかと考えていたんですけど、僕らはライブバンドなのでライブにもっとたくさんのお客さんを呼べるようになりたいという想いがあって。良いライブをすればCDを買ってもらえるというのをライブハウスだけで実感するっていう、結成したばかりのバンドにしかできないようなことをあえてもう一度やりたいと思ったんです。

●バンドとして初心に帰るような意味もあるツアーだった。

原:僕自身はそうだったし、バンド全体としてもそうだったんじゃないかな。

岡:私の中ではマイナスから、やっとゼロになったという気がしますね。

●“ゼロになった”というのは?

岡:メンバー同士で意見交換ができるとか、そういう当たり前のところにやっと立てたというか。そういうことも前から、“こなせて”はいたんです。他人同士でバンドをやるというのは“こなす”こともできるんですけど、長くやっているとそれだけじゃ満足できない部分が出てくるので。そういうことを口に出すにはお互いに勇気が要ったと思うんですけど、それをできるようになったというところで本当にゼロになったなと思います。それはシングルのツアーをやったからじゃないかな。

原:ツアーが始まってから、より成長できているなというのは感じていますね。

●レコーディングはいつ頃だったんですか?

原:録ったのは去年の12月ですね。

中島:去年の8〜9月くらいには、録る曲がだいたい決まっていて。レコーディングに入る前の2ヶ月くらい、そこに向けて曲を高めるためだけの時間があったんです。そういう意味では十分な準備ができていて、“あとは魂を込めるだけだ”というところでした。

汐碇:レコーディングに向けて、そこで曲順とかも含めて色々と考えたんですよ。

●曲順は全員で考えた?

原:僕が考えてきたものをベーシックにしています。でも今回の曲順に関しては中島くんが考えてきたものも良かったので、一部を並べ替えたりもして。

中島:ほぼ一緒でしたけどね(笑)。選んだ曲目を見れば、自然と曲順も決まっていたんだろうなと感じました。良いアルバムってリード曲だけを聴くわけじゃなくて、1曲目から最後まで聴けるものだと思うんですよ。今回はそういうものになったんじゃないかな。

●曲順で言えば、岡さんの作った曲も全体の流れの中で1つのフックになっている気がしました。

原:僕がメインで曲を作っているんですけど、愛子ちゃんが作る曲って自分には作れないものだと思うんですよ。自分とは違うアプローチの曲を作ってきてくれるので、アルバムの中に入れると本当にフックになりますね。

●M-12「ソニックブーム」だけは原くんと岡さんの共作ですが、珍しいことなんでしょうか?

原:これは初期の曲なんですけど、その頃って曲もまだ少ないからスタジオで一緒に作ったりしていたんですよ。「ソニックブーム」は僕が一部だけ作ってきて、後から岡さんに付け加えてもらってできたんです。

●ちなみに今作で一番古い曲というと?

原:M-6「sad my sunday」ですね。実は本当に最初のオリジナルメンバーとなると、僕しか残っていないんですよ。3〜4回ライブをして当時のギターが辞めるとなった時に、岡さんを誘って。その時に渡したデモ音源にこの曲も入っていたんですけど、「どうにかして下さい」という感じでお願いしたんです(笑)。

岡:元々はリフがなかったので、私が付け足しました。

●そんな初期の曲を今作に入れたのは、思い入れの深さから?

原:本当に原点みたいなものですからね。当時は、とにかく“バンドで何か面白いことがやりたい!”という時で。「“sad my sunday”って文法的には間違っているけど、インパクトがあるからやっちゃおう!」みたいなテンションで作った曲です(笑)。

●インパクトで言えば、やはりシングル曲のM-4「テレパC」は強烈ですね。特徴的なリフやメロディだったり、BAND Aらしさが詰まった曲かなと。

原:僕としては自分が今まで曲を作ってきた中で得意とする部分をここに凝縮したつもりでいて。ちなみに“勝つか負けるか それか曲げるか”という歌詞の漢字部分だけを抜き出して並べると、“勝負曲”となるんですよ。

中島:知らなかった…(笑)。

●メンバーも知らない、隠された意図が(笑)。

原:そういうちょっとした遊び心も入れるのが大好きなんですよ。

●「テレパC」からM-5「季節を、アイス」への流れも、曲調にギャップがあって印象的でした。

原:「季節を、アイス」は自分たちの中に今までなかったタイプの曲で、かつ窓口も広げてくれそうな感覚があるので“これも勝負曲になるな”と思っていて。実はアルバムの中で核になる曲というか、隠れリード曲みたいなもので(笑)。だからリード曲の「テレパC」の後に入ることによって、そこへと誘導するような意味合いもあるんです。1〜4曲目は今までの自分たちの持ち味を出した曲で、それに続く5曲目で“こういうこともできます”という感じになっているので上手く収まったかなと。

●まさに今後の可能性を見せる1曲というか。今までの最高傑作でありつつ、これからもっと上がっていけるんだという意志も感じられる作品だと思います。

中島:そうじゃないとダメですからね。

原:今はバンドの状態がもっと良くなっていることによって、このアルバムが持っている力をライブでさらに発揮できるというか。CDはCDで良いと思っているんですけど、やっぱりライブが良くないとダメだと思うから。アルバムも良くて、ライブも良いっていう状況に今ならできると確信しています。

●今作自体もすごくライブ感がありますよね。

原:レコーディングでも、ライブで弾いていないところは弾かないようにしたんですよ。CDでは鳴っていた音がライブで鳴っていないというのがすごく嫌だし、本当にリアリティを詰め込みたい。一発録りで録った曲もわりとあって、感情むき出しですごく良い形でパッケージできたなと思います。ちょっとしたタッチミスとかも、“それも音楽だからOK”っていうことにして。それもあって、勢いが詰まった曲たちになったんじゃないかな。

●特に終盤の流れはライブで盛り上がりそうです。

原:そうなんですよ。ライブで“最後3曲行きます!”と言う時みたいな怒涛の勢いが出せていて、駆け抜けていく感じがすごく良いなと。本当にこのアルバムの曲順通りに演奏しても、ライブとして成り立つくらいのものにはなっていると思います。ライブを観てからCDを買っても「ライブも良いけど、CDも良い」と言ってもらえるアルバムになりましたね。

●今作のリリース後にはまたツアーがありますが、そこでの反響も楽しみなんじゃないですか?

中島:今まで活動してきた中でのベストなので、自信はすごくありますね。アルバムを発売してからツアーをまわった後に、次の作品をどうするかのビジョンはまだ全然見えていないんですよ。でもきっとツアーをまわって成長することで、新たに生まれてくる曲というのがあると思うから。このアルバムを超えるというイメージができないくらい良い作品なんですけど、次もきっとそういうものになると思っています。

●本当に自信を持って出せる作品になった。

中島:ポッと売れても1年〜2年で消えていくようなものじゃなくて、自分が死んだ後も残っていくような作品を作れるかどうかというのが、芸術家の存在意義だと思っていて。そういう意味で、今作は10年〜20年と残っていくだろうと言える作品になりましたね。

汐碇:このアルバムによって、僕らも飛躍したいですね。「BAND Aってすごい」と言われたいし、お客さんも増やしたい。改めて自分で聴いても“すごく良いアルバムだな”と思うので、“これは売れるな”と思います(笑)。

原:自分たちの作っている音楽がメインストリームに行けたら本当に面白いと思うんですよ。このアルバムはその第一歩になるんじゃないかな。

Interview:IMAI

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