全国15万部を誇る日本最大級のミュージックフリーマガジン on Web!!

twitter instagram

ROTTENGRAFFTY

音に酔い、リズムで暴れ、そして彼らのマインドに触れて胸を熱くする。改めて強く実感した。 今年結成15年目を迎えたROTTENGRAFFTYは、タフで、熱くて、鋭くて荒々しくて繊細な、最強のライブバンドだ

“Walk” TOUR 2013-2014 FINAL SERIES
2014/3/8@なんばHatch w/ MUCC

PH_Hatch01

MUCCがフィジカルなステージでオーディエンスを存分に熱狂させた後、なんばHatchの広いステージに5人が登場。Vo.NOBUYAが両腕をひろげた「STAY REAL」の幕開けで、極限まで張り詰めた緊張が一気に放出される。G.KAZUOMIが「殺す気でかかってこいや!」と叫び、興奮が興奮を呼んでフロアのテンションはいきなりMAX。全員が歌い、全員が叫んでいるのだろう、音が360度全方位から迫り、意識が吹っ飛びそうなライブハウスでしか味わえない感覚に陥る。

高次元のコール&レスポンス、KAZUOMI・Ba.侑威地・Dr.HIROSHIが組み上げた重厚かつソリッドなアンサンブル、NOBUYAとVo.N∀OKIという超攻撃型ヴォーカル。最強の布陣で展開される唯一無二のステージに、観客は全力でついていく。強大なクラップが響いたかと思えば、フロアがうねるように踊り狂い、かと思えば拳を突き上げ、ダイブやモッシュでもみくちゃになり、全員で大合唱。おもしろいように人が跳ね、興奮が何度も何度も爆発する様は壮観で、「響く都」の曲中にN∀OKIが「最高や!」と叫ぶ。KAZUOMIが「ほんまありがとう。俺、ただ楽しいのだけは性に合わんから、この曲をやります」と言って鳴らした「零戦SOUND SYSTEM」ではギターを置いたKAZUOMIがステージダイブ。

充分ぐちゃぐちゃになっているのに彼らは一切許さない。NOBUYAが「俺らのこと殺すつもりでかかってこい!」と鬼の形相で叫べば、N∀OKIは「普通なんか要らんねん。狂ってくれ!」と吠え、2人ともがクラウドサーフの海に身を投じていく。最凶のツインヴォーカルは容赦がないのだ。

そんな彼らの想いが最も響いた「Walk」。2013年6月にリリースされたアルバムの表題曲、そしてこのツアーのタイトルにもなっている同曲は、今のROTTENGRAFFTYのすべてが詰まっている。限界を超えたところで鳴らされる想いに、オーディエンスは心と感情を震わせる。

N∀OKIが「心の底から叫びたい。心の底から歌いたい。本当のことだけを歌いたい!」と叫んだ「NO THINK」で会場の興奮は更に爆発してフロアは狂乱、汗だくでヘトヘトになっているはずのオーディエンスは更に暴れ、飛び、叫び、歌う。NOBUYAの「俺たちは京都からやってきたROTTENGRAFFTYだ!」という言葉にオーディエンスは最高の笑顔で叫ぶ。ステージとフロアは、誰にも邪魔ができない強固な信頼関係で結ばれていた。

 

“Walk” TOUR 2013-2014 FINAL SERIES
2014/3/21@渋谷AX w/ MAN WITH A MISSION

PH_AX01

MAN WITH A MISSIONのステージが終わり、興奮冷めやらぬ中で巨大なバックドロップが下り、会場のナレーションに合わせて電飾に光が灯ると会場は大歓声に包まれる。頂点まで高まった興奮がまるでジェットコースターのように迫り来る「STAY REAL」での幕開け。観客が振り上げた数えきれないほどの拳で客席エリアが埋め尽くされ、NOBUYAが「この日のために命をかけてやって参りました!」と煽りに煽る。脳髄に突き刺さるKAZUOMIのギターで幕を開けた「更生」を全員で歌い、緩急のある展開に呼応してフロアが水面のようにうねる。5人の感情が激しくなるたびに、観客の動きも激しくなっていく。ROTTENGRAFFTYが放出する気迫とオーディエンスがステージに向けた気迫がぶつかり合った「銀色スターリー」の後、KAZUOMIが「命を燃やす瞬間を魅せに来た! ここに居る全員、音で殺す!」と叫んで「零戦SOUND SYSTEM」。AXの広い空間は隙間なく興奮で埋め尽くされる。

「鬼ごっこ」「リンカネーション」「D.A.N.C.E」とキラーチューンを連発した後、なんばHatchでは「今夜はブギーバック」を披露したブロックに、「悪巧み~Merry Christmas Mr.Lawrence」を差し込んでくる辺りがまたたまらない。IKÜZÖNEプロデュース、そしてメジャー第一弾シングルとして発表された同曲に胸が熱くなる。考えてみれば、ROTTENGRAFFTYの楽曲はどれもがライブで真価を発揮する超攻撃型キラーチューンばかり。要するに超強力な武器を、15年間現場で鍛え抜いてきたライブ体脂肪率1桁台の5人が、急所を狙って全力で振り回してくるのだ。キッズの心と身体が反応しないわけがない。

NOBUYAは2年前、渋谷WWWのステージで「何年かかるかわからんけどAXソールドさせます」と言ったという。そして以後、誘われてもAXで開催されるイベントへの出演は敢えて断ってきたという。この渋谷AX公演にかける想いを告げた後、今年中に何年もやってこなかったワンマンを東京で開催するとNOBUYAが宣言して観客は狂喜乱舞。そしてN∀OKIが「いろんなもんを背負って、今生きている瞬間を感じたいと思って、ずっと一緒にやってきた5人の結晶を聴いてください」と「Walk」がスタート。生々しくてたまらなく熱い想いが音のひとつひとつから伝わってくる同曲に、まるで心が撃ち抜かれたような感覚に包まれる。

熱気と汗と興奮と歓声に包まれたAXは「金色グラフティー」で狂喜の饗宴に突入。ダイブが乱発、踊り狂い、叫び、暴れ、歌い、オーディエンスは心ゆくまで、最後の最後までライブを楽しんだ。

ROTTENGRAFFTYは思う存分楽しませてくれた。なんばHatchと渋谷AX以外の会場に来た観客もきっと同じ気持だろう。AXのダブルアンコールで6/11のシングルリリースとツアーを発表し、全力で演り終えた後、「俺たちはまだまだ歩みをやめません。だから俺たちについてきてくれ」と言い、この光景を忘れまいと汗だくのままフロアをしばらく見渡していた5人。きっと彼らは、また違う光景を我々に見せてくれるに違いない。

TEXT:Takeshi.Yamanaka

 

 

PHs_Hatch02 PHs_AX02 PHs_AX03