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SPECIAL LIVE REPORT:ギルガメッシュ

結成10年が凝縮された圧倒的な100分。 静と動、醜と美。 アンチノミーが均衡した完全なるギルガメッシュの世界。

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2014 tour "MONSTER"
04.01 SHIBUYA CLUB QUATTRO

2013年11月、そして今年3月にそれぞれリリースされた『MONSTER』、『LIVE BEST』という2枚のアルバムを引っさげた10周年の記念すべき全国ツアー初日。オープニングアクトを務めたMAKE MY DAYのパフォーマンスの後、彼らの演奏は冒頭から凄まじい熱量で始まった。

本編1曲目は「patchwork」。メロディアスなクリーンボイスから一転、音源よりも更に深く重いデスヴォイスで歌い上げた。2曲目「Drain」では最新のアーティスト写真でも使用されたギルガメッシュ特製アンプ型のライトが灯り、ステージ全体がまばゆい光で覆われる。間髪入れずに「VOLTAGE」を演奏し、会場の熱狂は更に加速。“そう 曝け出して声を上げろ”。ステージとオーディエンスが一体となったコーラスが圧倒的な音圧で会場を埋め尽くした。

続くMCでVo.左迅は今回の公演がソールドアウトしたことに感謝を告げる。ほどなくして低く鳴り出す轟音のアンサンブルとともに左迅の声も低く重く、豹変していく。「頭空っぽにして、日頃の嫌なこと全部忘れちまおうぜェェ! 思いっきりッ! 暴れろッッ!!」。そして「antlion pit」が始まった。コール&レスポンス、ヘッドバンギング、オーディエンスは感情を吐き出すように熱狂しつつも完全にギルガメッシュのライヴを乗りこなしている。

「今日は、久しぶりにやる曲を演奏したいと思います」と左迅が告げ、始まったのは「睡蓮」。美しいメロディを湛えたミドルテンポの楽曲に、オーディエンスは酔いしれる。少しクールダウンした会場で左迅とG.弐がくだけた会話を交わし、オーディエンスも和んだ雰囲気を楽しんでいた。

「暴れる準備はできていますか? 暴れる準備は、できてるかって聞いてんだッッ! ぶっ倒れるまでッ! やっちまおうぜェェッ! 来いやァアァァ!!」左迅の雄叫びをきっかけに会場が再び臨戦態勢に。「遮断」から怒涛の後半戦が始まる。「Vision」〜「Another way」までの5曲を嵐のように立て続けに演奏、畳み掛けるように「evolution」へ。そして「お前に捧げる醜い声」で本編は幕を閉じた。

アンコールでは、メンバーがそれぞれ動物にデフォルメされた10th Anniversary T-shirtや、2014 tour "MONSTER" T-shirtを着て再び登場。本編とは、また違った和やかなムードの中「Break Down」、「ALONE」を演奏。一緒になってハンドクラップ、足踏み、そして大合唱をする会場は笑顔で包まれていた。黒いものを全て吐き出すように始まったライヴが抜けきった爽快感で終わる。それは長年培ってきた彼らの技があってのことだろう。

最後に、これからツアーをまわることを告げ「行ってきます!!」と言った左迅に対して「行ってらっしゃい!!」と返すオーディエンスたち。その信頼関係に、彼らの“これまで”と“これから”が記されている。

Text:馬渡司

左迅8769