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グッドモーニングアメリカ

大切な秘宝を手に入れた4人の旅は終わらない

PHOTO_GMAシングル『イチ、ニッ、サンでジャンプ』を1月にリリースし、リリースツアーファイナルのSHIBUYA-AX公演を大成功させたグッドモーニングアメリカ。オリジナル作品はもちろん、V.A.や自主企画フェスなどバイタリティ溢れる活動を通してオリジナリティとアイデンティティを確立した彼ら。八面六臂の活躍をする飛び道具・たなしん、バンドの繋がりを拡げる渡邊、屋台骨を支えるペギ、いい音楽を貪欲に追求して進化し続ける金廣。シーン最重要バンドとしてますます目が離せなくなった彼らは、この5月にメジャー2ndシングルをリリースし、夏に向けて爆走する。

 

たなしん:今日もよろしくおねがいしまーす!!

●相変わらず声デカいな…。最近のグッドモーニングアメリカは忙しそうですね。

たなしん:おかげさまです!!

金廣:楽しくやらせてもらってます。疲れることもたまにはありますけど、すべてが楽しい。

●グッドモーニングアメリカの名前をバンドマンとか関係者からもよく聞くんですよね。勢いがあるということが、肌感覚としてシーンから伝わってくるというか。

金廣:ありがたいですね。色んなライブやイベントにお誘いをいただいているし、そういうライブも、チケットがソールドアウトしている場所がほとんどで。周りの人たちがすごくありがたい状況を作ってくれているなって思います。周りの人たちというのは事務所やレーベルだけじゃなくて、周りのバンドマンや関係者も含めて。だからいまの状況は本当にありがたくて、音楽漬けの生活ができてすごく嬉しいです。

●今年に入ってからの大きなトピックスでいうと、前シングル『イチ、ニッ、サンでジャンプ』(2014年1月リリース)から寺岡呼人さんのプロデュースということがあると思うんです。今作でいうと「喝采」と「メロディ」がそうですけど。

金廣:去年くらいから“プロデューサーを付けてみたらどうだろう?”とは思っていたんです。自分の挑戦というか、次へのステップアップをするために、誰かとやってみたいなと思っていて。去年はJUN SKY WALKER(S)がよくテレビに出ていたりしたじゃないですか。そこで改めて聴いてみて、俺が言うのも変なんですけど、メロディとか歌詞とかアプローチが自分と近いなと感じたんです。

●ほう。

金廣:しかもウチのベースのたなしんはもともとギタリストなので、ベーシストなりのラインをバンドに採り入れてみたいなという想いもあって。

●たなしんはもともとギタリストでしたっけ?

たなしん:そうです。最初に誘っていただいたときはギターだったんですよね。

●あ、そうなんだ。

金廣:だから純血のベーシストのテイストをバンドに入れたいなと。そこで呼人さんにお願いをしてみようとなったんです。

●呼人さんのプロデュースは、具体的にはどういう感じだったんですか?

金廣:まず最初に話したんです。そこで「サウンドもメロディもOKだから、もうちょっと金廣くんを出した方がいい。ということは歌詞だね」と言われて、詞先で曲を作るというアイディアが出たんです。大きく変わったのはそれくらいなんですけど、でも歌詞を作ることに関してすごく勉強になりました。順番的に言うと、『イチ、ニッ、サンでジャンプ』の収録曲の前に、まず今回のカップリング曲「喝采」から作ったんですけど。

●あ、「喝采」が最初だったのか。

金廣:そうですね。この曲は詞先で作ったんです。詞先というか、テーマが先というか。

●テーマが先?

金廣:「詞先で作る」ということと、「グッドモーニングアメリカが横浜アリーナでワンマンをするとして、そのライブで本編最後に演る曲を作りましょう」ということ。その2つがお題だったんです。それが作りやすかったというか、イメージしやすかったんですよね。そこで「こうことを歌いたいです」って話したら、「じゃあ題名決めようか」って。

●ふむふむ。

金廣:その作業がすごくおもしろかったんですけど、題名の候補とバンド名を並べてみて、どれがいちばんしっくりくるかを見比べてみたり。

●イメージ作りから始めたと。

金廣:そうなんです。ディティールを作って、歌いたいことを作って、それに沿って肉付けしていく感じ。だから削ぐことはないんですよね。いままでは引き算が多かったんですけど、呼人さんにプロデュースしていただいてからは、足し算なんですよね。だから楽しいです。

●「喝采」はバンドの等身大な心象風景を書いている曲だと思うんですけど、僕はたなしんを歌っている曲だと思ったんです。この曲の主人公にたなしんを当てはめてみたらすごくハマるというか、なんかジーンとする。

4人:ああ〜。

●たなしんはこのバンドを象徴しているキャラクターだし、前身バンドのfor better,for worseからの流れも含めてこの曲を聴くと、よりリアルに感じる。

たなしん:確かにそうだな〜(遠い目)。

金廣:歌詞を書くときに自分たちの等身大を書こうという意識はなかったんです。伝えたいことを伝えようと思っていただけというか。「歌詞を先に書けばよりパーソナルな部分が出るんじゃないか」と呼人さんに言われて、書いてみたのがこの曲。

●自然に出たんでしょうね。ところでシングル曲「拝啓、ツラツストラ」はアニメ『ドラゴンボール改』のエンディングテーマということですが、タイアップありきで作ったんですか?

金廣:そうです。エンディングになるということが決まってから作りました。

●『ドラゴンボール』は世代的に青春ど真ん中じゃないですか。エンディングテーマを作るのはどういう感覚でした?

金廣:『ドラゴンボール』は俺らの時代で一度終わってるのでリアリティがなかったんですよ。でも歌詞の内容的には、『ドラゴンボール』に寄せてないように見せて実は結構当てはめてるんですよね。当てはめつつ、グッドモーニングアメリカらしくしているというか。

●うん。曲調も含めてグッドモーニングアメリカらしい曲ですよね。

金廣:エンディングということもあって、孫悟空全開というより、サブの登場人物に焦点を当てたんです。最初の仮タイトルは「強くなりたい」だったんですよ。それで作っていたんですけど、ニーチェの『ツァラトゥストラはこう語った』に出てくる“超人”という言葉がパッと思いついて、これはいいなと。それで歌詞の内容もニーチェにちょっと寄せてみたり。

●だからこのタイトルになったのか…。金廣くんは“ベテルギウス”とか“池塘春草の夢”とか“ツラツストラ”とか、言いにくい言葉をよく歌詞にしますよね(笑)。

金廣:ハハハ(笑)。フックのある言葉が欲しかったんです(笑)。

●あともう1つのカップリング曲「メロディ」なんですけど、これは金廣くんのスイートモードが全開ですよね。前作に収録されていた「アブラカタブラ」を聴いたあとに「メロディ」を聴いたら、同一人物とは思えないという。「アブラカタブラ」はすごく刺々しくてささくれ立った曲ですけど、「メロディ」はすごくスイートな温かい曲で…人格が破綻してるんじゃないかと。

一同:アハハハハ(爆笑)。

渡邊:以前のインタビューでよく「金廣くん大丈夫?」って言ってましたよね(笑)。

●そうそう(笑)。振れ幅がすごいなと。

金廣:実は「メロディ」はかなり昔に作ったんですよ。ペギが加入する以前に作ったデモに入れていた曲なんです。5〜6年前かな。

●あ、そうなのか。

金廣:当時は歌詞というより、意識としてはサウンドに寄っていたんです。歌詞の内容はもちろんそのときに思っていたことを書いているんですけど、メロディや雰囲気を優先させて、そこに合う言葉を選んでいったというか。キラキラした音ができたので、そこに合う言葉を探したんです。音の1つ1つにかなりこだわったというか。いまと違うこだわり方をしていたんです。

●昔に作った曲を、なぜこのタイミングで音源に入れようと?

金廣:俺たち的には新しいことをどんどんやっていきたい気持ちもあるけど、昔に作ってデモにしか入れていなかった曲を最近になってやっと“やりたい”と思えるようになった部分があるんです。一周まわったというか。

●いままでは“恥ずかしい”と思って音源にしなかったけど、それが“やりたい”と思えるようになった。

金廣:そうそう。ペギも、当時のドラムが作ったアレンジのまま演奏したんです。

●なぜ当時のアレンジのままで?

ペギ:俺がバンドに加入した当初は「メロディ」をライブで演っていたんです。でもそのときは自分っぽくアレンジしていたんです。というのは、もともとのアレンジが当時の俺は叩けなかったんです。だから自分っぽく、なおかつこの曲の雰囲気を出せるように歩み寄っていたんです。でも今回のタイミングで音源にするとなったら、前のドラムのアレンジのまま、それを採り入れてそっくりそのまま表現できれば超えることができるんじゃないかなって。

●ああ〜、なるほど。ペギはペギでこの曲に関してそういう物語があったんですね。

ペギ:だから個人的にも、「メロディ」はいちばん長く演っている曲なんです。今回音源にすることによって、ずっとやってきたことが繋がった感じがあるかもしれない。当時は完コピもできなかったしやらなかったけど、それを今回完コピして満足のできる表現ができたので。だから想い入れもあるし、嬉しいですね。

●いい話だ!

金廣:最近は一周して、昔の曲をやってもおもしろいかなと思えるようになったんです。ペギが入る前のデモが2枚あるんですけど、それを久しぶりに聴いたら“いい曲だな”と思えるものがあったんですよね。だから機会とタイミングが合えばやりたいですね。

●これからも楽しみですね。ところで、リリース後のツアーではたなしんはドラゴンボール的なことはやるんですか?

たなしん:うーん。まあツアータイトルがあからさまに“7つの秘宝を探す冒険(アドベンチャー)2014”ですから、何かしらのドラゴンボールネタは絡めたいなと思ってます。

●たなしんはちょっとピッコロ大魔王に似てるし。

たなしん:そうそう、だから顔を緑色に塗るだけでいいんですよ。…まあまだ何をやるかは決めてないんですけど、おもしろいことをやりたいと思ってます。

●それとグッドモーニングアメリカといえばV.A.『あっ、良い音楽ここにあります』シリーズが原点になっていますけど、次もやるんですか?

渡邊:そうですね。V.A.を3枚出して、“あっ、良いライブここにあります”というフェスも2回やらせてもらっているので、続けてこの企画はやっていきたいと思っていて。実は、もう水面下で少しずつ動き始めてます。

●お。

たなしん:まだV.A.のことを知らない人も多いと思うんですよ。だからこの企画を続けていくことに意味があるのかなって。

●なるほど。あのV.A.やグッドモーニングアメリカがやってきたことがこのシーンに及ぼした影響は大きいと思うんですよね。

渡邊:そう言ってもらえたら嬉しいですけどね。もっともっとがんばります。

●楽しみにしてます。ではたなしん、最後にお願いします。

たなしん:みんなー! シングル聴いてね! 3! 2! 1!

一同:ファイヤー!

interview:Takeshi.Yamanaka

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