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10-FEET

10-FEET公開インタビュー:コラボレーション・アルバム『6-feat 2』 カバー・アルバム『Re: 6-feat』 京都大作戦2014〜束になってかかってきな祭!〜

FootRock&BEERS オープンイベント / 10-FEET × JUNGLE☆LIFE presents
5/11(日) 心斎橋 FootRock&BEERS

10FEET_04826/18にコラボレーション・アルバム『6-feat 2』、カバー・アルバム『Re: 6-feat』、『6-feat 2 + Re: 6-feat + LIVE DVD』の3作品を同時リリースする10-FEET。久々のワンマンツアーを大成功させ、キッズたちの夏の風物詩“京都大作戦2014”を間近に控えた今月号では、JUNGLE★LIFEが運営するライブスペース心斎橋club☆jungleが心斎橋FootRock&BEERSとしてリニューアルオープンしたことを記念して、抽選で選ばれた80名の前で10-FEET公開インタビューを開催。ROTTENGRAFFTYも電話&Skypeでゲスト参加したスペシャルなこの機会、メンバー3人にじっくりと訊いた。

 

 

INTERVIEW #1:コラボレーション・アルバム『6-feat 2』

CD_6-feat21. super stomper feat. MAN WITH A MISSION
2. STONE COLD BREAK feat. FIRE BALL
3. hammer ska feat. 東京スカパラダイスオーケストラ
4. focus (re-focus) feat. RHYMESTER
5. ライオン feat. tricot
6. その向こうへ feat. ROTTENGRAFFTY

 

「曲を聴いた瞬間にわかるんですけど、作曲するくらいのエネルギーを使ってくれているんですよね。愛しか感じない」

●そもそもコラボレーション・アルバムの第一弾『6-feat』を出したは2006年でしたね。

TAKUMA:仲間のバンドと対バンしたときは、セッションというのはちょくちょくやっていたんです。いわゆる他ジャンルの人とやっているとき以外にも、仲間のバンドと対バンしているときも仲間のバンドの曲をカバーしたりとか、逆に向こうがやってくれたりっていうやりとりが割とあったので、常にそういうことをしたいなとは思っていたんです。

●はい。

TAKUMA:それで東京スカパラダイスオーケストラやMAN WITH A MISSIONの音源でコラボさせてもらう機会が最近あって。自然な流れでセッションとかコラボにフォーカスが当たる活動が続いていて、“楽しいな”と改めて思ったんです。だから自然な流れでしたね。

●では1曲ずつ話を訊いていきたいと思います。まずは『6-feat 2』の方から、M-1「super stomper feat. MAN WITH A MISSION」はもう、いきなりめっちゃかっこいいですね。

NAOKI:マジですごい。

TAKUMA:“こうやって発音するんや”って思いましたもんね。

●英語の勉強になったと。

TAKUMA:ここまでかっこよくなると僕らの立場がないですよね。“これでええやん”って思います。

一同:アハハハ(笑)。

●MAN WITH A MISSIONは彼らが2013年10月にリリースしたシングル『database feat. TAKUMA(10-FEET)』でフィーチャリングしていますよね。

TAKUMA:前から仲がいいんです。で、今回「どの曲をやりたい?」って訊いたら、向こう側で選んでもらったのが「super stomper」だった。最初聴いたとき「……!」ってなりました。

NAOKI:なったな。

●なんとなく想像はしていたんですか?

TAKUMA:いや、ここまで行くとは思っていなかった。

NAOKI:マジで最初に流れたときに、速攻さぶいぼ出ましたね。

KOUICHI:聴いた瞬間グッときましたね。

TAKUMA:人の曲をフィーチャリングするって、あくまで10-FEETの音源や声、曲があるところに他のアーティストが手を加えて“フィーチャリング”という扱いになるんですね。手を加えなかったら“カバー”とか“トリビュート”になるんですよ。今回は、10-FEETの音源のヴォーカルだけ、ギターだけ、ドラムだけって感じでバラして渡したんです。これを「パラで渡す」と言うんですよね。業界用語で。

●パラで渡す。

TAKUMA:その素材をどれでもいいから少しでも使ってもらえたら“フィーチャリング”になるんです。もしくは、呼んでもらって僕らが歌うなり、セッションになればそれも“フィーチャリング”。

●なるほど。

TAKUMA:そのことを踏まえた上で、これはもう完全にMAN WITH A MISSIONになってて「俺らはどこにおんねん!」と。どう考えても完全にカバーですよ。よく聴いたら“everybody rise up!”の後の“Yeah!”だけ10-FEET。

一同:アハハハハハハ(爆笑)

TAKUMA:俺でもわからへんかったけど、たなぱい(Tokyo Tanaka)、ジョニー(Jean-Ken Johnny)の後ろぐらいにうっす〜く“Yeah!”だけ僕が入っているらしくて。

●一応フィーチャリングのルールは守っているわけですね。

TAKUMA:一応セーフですけど、一休さんみたいなとんちの効かせ方で。ほぼMAN WITH A MISSIONです。

●それがビックリしたと(笑)。

TAKUMA:ほぼトリビュートですから。それくらい、時間と労力をかけてやってくれた。

●10-FEETに対する愛情ということですよね。

TAKUMA:嬉しかったですね。

●で、次はM-2「STONE COLD BREAK feat. FIRE BALL」ですが、FIRE BALLはどういう経緯でフィーチャリングしてもらおうとなったんですか?

TAKUMA:これは僕らのツアーで岡山と広島でゲストで出演してもらったときに、ライブ会場でFIRE BALLの「Respect」という曲を僕らが演奏して一緒にやったことがあったんです。それで、その次は僕らの「STONE COLD BREAK」に合わせて…今作のバージョンとは違うんですけど…即興でいろいろDJプレイしてもらって。それがすごくかっこよかったから、その流れでできへんかなって。

●前フリというか、今回のフィーチャリングになるきっかけとなる絡みがあったんですね。

TAKUMA:曲は向こうに選んでもらったんですけど、その中でもいろいろ考えてくれたみたいで。僕らもFIRE BALLのプレイスタイルをずっと前からリスペクトしていて、言ってみればレゲエに関して憧れの存在だったんですよ。

●なるほど。

TAKUMA:そういう味を出してもらえればという話をしていたんですけど、思っていた以上にその味を出してくれて。しかも10-FEETの曲の良さをしっかり残しながら、その上にFIRE BALLの色を出してくれるという。愛しか感じなかった。

●自分たちと繋がりがある人たちや、実際にライブで絡んだりしたことがきっかけで『6-feat 2』が形になったんですね。10-FEETの繋がりが作品になっていると。

TAKUMA:そうですね。全部そうです。

●東京スカパラダイスオーケストラは、彼らが2013年12月にリリースしたシングル『閃光 feat. 10-FEET』でフィーチャリングした経緯がありますので、なんとなく想像はしていたんですけど、でもM-3「hammer ska feat. 東京スカパラダイスオーケストラ」はすごい。

TAKUMA:この「hammer ska」はすごいバンドに聴こえる。音数がハンパない。

●確かに。

TAKUMA:実は去年の年末くらいから「hammer ska」のスカパラのホーン隊さんが入ったバージョンをライブでやらせてもらったりしていたんですよね。もともとスカパラさんに頼もうと決めていたわけではなかったんですけど、10-FEETの曲にホーンを入れてアレンジしたい曲がいくつかあって、“いつかセッションでやりたいな”という気持ちがあって。去年「閃光 feat. 10-FEET」で一緒に絡む機会があったので、“こういうコラボがまたできたらすごいかも”と思ったんです。「閃光 feat. 10-FEET」のレコーディングでスカパラさんの用意したスタジオに行って、セッションしたときの休憩時間に、大先輩やけどその場でお願いしたんですよ。

●え、そこで?

TAKUMA:まだそんなにコミュニケーションが取れていない段階だったんですけど、でも取れてない間柄やからこそ、向こうも断り難いしリアクションを取り難いはずやから(笑)、僕は天然のフリをして「僕ね、「hammer ska」と「SHOES」っていう曲、めっちゃホーンを入れてやってみたいんですよ」って。

●天然だ(笑)。

TAKUMA:そしたら「やってみようよ!」っていう感じで言ってくれて。その後、スカパラさんがこっそりアレンジをして、ライブのときに用意してくれたんですよね。

●そうなんですね。「すぐにライブでできますよ」と。

TAKUMA:「10-FEETは普通に「hammer ska」をやってくれたら大丈夫やから」みたいな感じで言ってくれはって、実際にやってみたら完璧やったんです。

●めっちゃ嬉しいじゃないですか。

TAKUMA:もう最高ですよね。めっちゃ嬉しかった。それが今回、形になったんです。

●RHYMESTERのM-4「focus (re-focus) feat. RHYMESTER」どういう経緯だったんですか?

TAKUMA:前に“京都大作戦”に出演してもらったことがあったんです。

KOUICHI:ツアーでも出演してもらったよな。

TAKUMA:僕らはHIP HOP要素に関しては…13〜14年くらい前に東京で2年くらい暮らしていたときがあったんですけど、そのときに結構いろんなジャンルのHIP HOPを聴き始めた時期やったんです。その中でジャパニーズHIP HOPといえば、ずっとRHYMESTERを聴いていたんですよね。だからほんまに憧れの人で、会えるとも思ってなかった。僕らがこういう兄さんたちに憧れて、10-FEETでもラップやHIP HOP要素を入れて曲作りしていたんです。

●あ、そういうことですか。今の10-FEETにすごく影響を与えた存在だと。

TAKUMA:ラップやHIP HOP要素と言えばRHYMESTERから栄養をもらっている、っていうような。だから自分たちの音源でその人たちにラップをしてもらえるっていうのは、ちょっと夢が叶った感じ。対バンした流れで付き合いも続いていたので、ダメ元でお願いしてみたらOKしてくれはったんです。

●憧れの人とフィーチャリングできるなんてすごいことですね。そしてtricotのM-5「ライオン feat. tricot」ですが、このフィーチャリングは曲の肌触りがすごく変わった印象があったんです。

TAKUMA:すごいでしょ。なにやってるのかわかんないくらいすごいでしょ(笑)。

●うん。原曲がどうなっちゃったのかわからないけど、すごい。

TAKUMA:tricotは地元が一緒なんです。京都で活動していて、滋賀県が故郷で。僕も小学校6年から大学まで滋賀県に住んでいて、イッキュウが同じ中学の後輩なんですよ。“京都大作戦”とかいろんなところで絡む機会もあったし。このフィーチャリングをお願いした当時は、彼女たちもいろいろ大変な時期だったんですけど、快く受けてくれて。これも曲を聴いた瞬間にわかるんですけど、作曲するくらいのエネルギーを使ってくれているんですよね。愛しか感じない。

●「女性にお願いしたい」というのはもともと考えていたんですか?

TAKUMA:そうですね。前の『6-feat』でもつじあやのちゃんとかMINMIにお願いしたんですけど、この楽曲に関してはオリジナルでも女性ヴォーカルが入っていたりしたので、たぶん女性の声でもすごく良くなるなと思っていて。

●うんうん。

TAKUMA:結構プログレッシブでロックをしているアーティストにやってもらったことがなかったので、“tricotはどんなのになるのかな?”ってすごく楽しみで。想像以上でした。

●しかも歌にもすごく感情を込めて頂いていて、本当に自分の歌みたいな。

TAKUMA:そう、めちゃくちゃいいですよね。

NAOKI:tricotに関しては、原曲のパーツは使っていなくてキーも違うんですよ。

●あ、そうなんですか。他のフィーチャリングとはちょっと違うんですね。

TAKUMA:その分、僕とNAOKIが歌いに行ったんです。で、KOUICHIは家でぼーっとしていて。

KOUICHI:はい、ぼーっとしてました。

TAKUMA:KOUICHIが呼ばれなかったということは、呼んでも意味がないってっていうジャッジやったんでしょうね。

●ハハハ(笑)。そして最後はM-6「その向こうへ feat. ROTTENGRAFFTY」。ちょっとバンド名が難しくて読み方わからないんですけど…。

TAKUMA:唯一知らないバンドなんですよね。一応国内の人で、地元が一緒みたいです。

●ロッ…ロッテン? …このバンド名、なんて読むんだろう?

TAKUMA:目をつぶってJUNGLE★LIFEをバーッとめくって「これや!」と指を止めたらこいつらが載ってたんです。

●ネタは置いといて(笑)、ROTTENGRAFFTYは兄弟みたいな存在ですよね。同士というか、ライバルというか。

TAKUMA:バンド幼なじみみたいな。結成当初から仲間なんですけど、前々からROTTENGRAFFTYとは「いつか2バンドでスプリットアルバムを出したい」と言っていたんですよ。僕らが上京するときに、僕らを見送ってもらうイベントとして“鹿児島フェスティバル'97”という名前のイベントをやって。

NAOKI:それは2000年に京都でやったイベントです。

●いろいろ矛盾してますね。

TAKUMA:そのときにROTTENGRAFFTYと10-FEETでテープを作ったんですよね。1〜2曲ずつ入れたテープを作って、その後も活動しながら「いつか一緒に入っている音源を出そう」ってずっと言ってきて。それがここでやっと形になった。

●そのときの約束が!

TAKUMA:こんな大人になって夢が叶ったっていう。感慨深いですね。

INTERVIEW #2:カバー・アルバム『Re: 6-feat』

CD_Re6feat1. Stay Gold (Hi-STANDARD)
2. BASKET CASE (Green Day)
3. Linoleum (NOFX)
4. GOOD GIRL (THE MAD CAPSULE MARKETS)
5. NO.NEW YORK (BOØWY)
6. 今宵の月のように (エレファントカシマシ)

 

「作曲することがきっかけではないんですよね。まぎれもなく、誰かの音楽を聴いて音楽を好きになり、それがきっかけで演奏するようになった」

●『Re: 6-feat』は、自分たちが憧れたり影響を受けたりした楽曲をカバーしたんですよね。M-1「Stay Gold」(Hi-STANDARD)は、10-FEETの原点と言ってもいいくらいの。

TAKUMA:どルーツですね。“京都大作戦”でセッションさせてもらえる機会というか、兄さんたちの懐の深さでやってもらえたっていうことが去年あって。

●あれは衝撃だった。

TAKUMA:僕らのルーツになったのはもっと古い曲なんですけど、「Stay Gold」はもちろんリアルタイムで聴いてきて、僕らがカバーアルバムを出すにあたって、どうしても外せない曲やったんです。でもカバーしたりする曲じゃないんちゃうかなという想いもあったんですよ。

●と言うと?

TAKUMA:Hi-STANDARDがやってこその「Stay Gold」っていう気持ちはすごくあったんですけど。みんなの「Stay Gold」やから。でも、やっぱり素直にやりたい曲を素直に楽しんでやるっていうところを大事にしたいなと思ったので、ダメもとで難波さんのイベントに出させてもらったときに直接訊いてみたんですよね。

●あっ、そうなんですね。

TAKUMA:ちょっとドキドキしながら「今度カバーアルバムで「Stay Gold」をやりたいと思っているんですけど…」って言ったら、すごく喜んでくれはったんです。ライブの後の打ち上げだったんですけど、「これは絶対健くんも恒ちゃん(恒岡)も喜ぶと思うから、今電話しちゃおう」って、その場で難波さんが健さんに電話しちゃって。

一同:おお〜!!

TAKUMA:「すごくいい報告があるよ! ビックリするよ! ちょっと待ってね」って電話を渡されて…言いにくいな! と。

●ハードルがどんどん上がってる(笑)。

TAKUMA:でも健さんも喜んでくれはってよかったなと。そのまま熱があるうちにお伺いしたいなと思って、そのあとKOUICHIが恒さんに電話したんです。

KOUICHI:「やってよ!」って言われました。本当にみなさん最高です。断られると思っていましたから。

●嬉しいですね。そしてM-2「BASKET CASE」(Green Day)は外せなかった?

TAKUMA:Green Dayは、正直やりたい曲がものすごくたくさんあったんです。

NAOKI:実は「BASKET CASE」はライブでもちょくちょくやってるんです。あと、僕らが初めて出会った頃に、TAKUMAがGreen Dayのコピーバンドでやっていたりしたんです。

●メンバーを繋いだ曲のひとつというか。

TAKUMA:そう。共通の好きな音楽として盛り上がりましたね。バンドをやり始めたときにいちばん影響を受けた初期衝動っていうか、そういうときの曲を素直にカバーしてみたいという気持ちがすごく大きかったです。

●自分たちの原点というか、バンドのきっかけになった曲をカバーしようと。

TAKUMA:そうですね。自分たちがやりたいっていうのもあるんですけど、自分らのルーツを知ってもらいたい。知ってもらえばそこから枝分かれしていって、いろんな音楽があるっていうのにたどり着いてもらえるかなっていう。その音源は聴いてもらえても、なかなかその奥まで行ってもらうのは難しいのかなと思うことがあったりもして。

●そのこと自体を伝えることが難しいというか。

TAKUMA:だからこういうカバー作品は、自然体なわかりやすい形で、素直に純粋な気持ちで作っていいのかなっていうところを大切にしました。

●そういう意味では、M-3「Linoleum」(NOFX)もルーツですか?

NAOKI:ドンピシャで3人ともルーツですね。

KOUICHI:最初の頃、遊びでカバーやってたんちゃう?

TAKUMA:3人とも聴きまくった音源やったからね。Hi-STANDARDとかを聴き始めた時期と一緒くらいやな。

NAOKI:当時Hi-STANDARDがNOFXと一緒にヨーロッパのツアーを回っていたこともあって。

●M-4「GOOD GIRL」(THE MAD CAPSULE MARKETS)を選んだのはどういう理由だったんですか?

TAKUMA:THE MAD CAPSULE MARKETSも選曲はめちゃくちゃ悩んだんです。

NAOKI:大好きだから。

TAKUMA:「マスメディア」とか「パラサイト(寄生虫)」とか初期の曲もライブでカバーしたりしていたんですけど、僕らのアレンジを工夫して知ってもらうというよりも、曲の良さとそのバンドを知ってほしいという想いの元に選んだんです。あとは純粋にコピーしていた楽しさをパッケージングしたかった。それを素直に出せるのが「GOOD GIRL」だったんですよね。

●次にM-5「NO.NEW YORK」(BOØWY)ですが、BOØWYも影響を受けたと常々言ってきましたよね。

NAOKI:今回の中で、たぶんいちばん時代背景が古い曲ですね。いつぐらいの曲かな? 小学生くらいかな。

TAKUMA:プレイしていて、ただただ楽しい。

NAOKI:カラオケに行っている気分です。

KOUICHI:僕は中学生の時にBOØWYを知ったんですよ。アニキが聴いていて“なんやこれは!”と思って、アニキに訊いたら「BOØWYや」と。「じゃあ俺も聴くわ」って。中学校のときに初めてライブハウスに行って、なんも知らんとスピーカーの前で観ていたんですよ。そしたら気持ち悪くなって。

一同:アハハハハ(爆笑)

KOUICHI:爆音にやられかけたのでライブの途中で帰りました。苦い思い出です。

●BOØWY関係ないですね。当時はクラスのみんながBOØWYが好きでしたね。

KOUICHI:BOØWYかユニコーンかZIGGYか、みたいな。

●ロックに目覚めたきっかけなんですね。M-6「今宵の月のように」(エレファントカシマシ)については、エレファントカシマシはいつぐらいから聴いていたんですか?

TAKUMA:僕は結構最近なんですよ。ガッツリ聴き始めたのはここ4年くらい。何曲かは知っていたんですけど、いろんな曲を聴きたいと思って聴き始めたのはそれくらいですね。

NAOKI:フェスとかでご一緒させてもらう機会があったよな。

KOUICHI:うん。もちろん名前はずっと前から知っていたんですけど、僕もちゃんと聴くようになったのは最近です。

●「今宵の月のように」は意外だった。

TAKUMA:だいぶ迷いましたけどね。実際に歌ってみると、声が高いです。めっちゃ声が高いです(笑)。でも僕にとっては、いちばん力がガッと入る高さだったんですよね。声を張ってますよ感を出さなくてもちょうど思いっきり歌える場所やから、自然と声が割れるくらいの全力感が伝わってくるキーなんです。

●ああ〜。

TAKUMA:正直に言うと“これちょっと厳しいな”くらいの声で歌っているんですけど、その方がいい味が出る感じやったから、それがすごく気持ちよかったです。

●さっきTAKUMAくんがおっしゃいましたけど、“純粋に好きな曲をやろう”という感覚を大切にしたということは、カバーした曲やアーティストの良さを知ってほしいという想いはもちろんのこと、自分たちが音楽から衝撃を受けて人生が変わったということ自体がメッセージになっているのかなと。

TAKUMA:それはすごくあります。やっぱり僕らが今音楽をやっている熱、やっている理由っていうのは、作曲することがきっかけではないんですよね。まぎれもなく、誰かの音楽を聴いて音楽を好きになり、それがきっかけで演奏するようになった。

●はい。

TAKUMA:その延長線上に作曲があって、この世にないものを作って、それで盛り上がってもらう。この世に存在しなかったものを作ってそれで喜んでもらえる。たき火みたいにして、みんなで暖まって踊れること自体が素晴らしいことじゃないですか。

●そうですね。

TAKUMA:今、おかげさまでたくさんの人が集まってくれたりするのも、誰かの曲を聴いたことがきっかけで、そのパワーが元になっているということに尽きると思うんですよね。あのときの感動があったからこそ。そのときのパワーでここまできたっていう。

●それって、音楽に込めた想いを受け継いでいるということでもありますよね。

TAKUMA:オリジナルの曲をやっているときと、カバーをやっているときって感覚が違うんです。前に井上陽水さんが「大好きな曲を歌うときが、歌い手としていちばん自然な姿だと感じる」と言ってはったんです。

●なるほど。

TAKUMA:僕ら日本人は結構昔からカラオケを歌ったりしているから、この感覚って割とみんなわかってもらえると思うんですけど、初めからみんながオリジナルを歌えるわけがないので、そのシンプルなコメントはすごく的確やと思うんですね。そういう、自分が感じてきた感覚そのものを感じてもらいたいと思ったんです。もっと難しくてアレンジが面白くなる楽曲の候補もたくさんあったけど、割と僕らがドンズバで聴いてどっぷりハマるきっかけになった、シンプルでチャッチーでストレートにハートを射抜いたものを、僕らなりにカバーしていきたいっていう想いがいちばん強かった。

●楽曲もそうだけど、そのときの気持ちも伝えたかった。

TAKUMA:“この曲を作ったときにこういう想いで作ったから伝えたい”というのはいちばんの生きがいとしてやっていますけど、音楽を楽しむという面だけで言うと、カバーしているときのいい意味の無責任さというか楽しさは、ひょっとしたらいちばん大事なもののひとつかもしれないと思うんです。自分たちの曲だったら“伝えたい・聴かせたい”だけど、カバーは“歌いたい・演奏したい”なんですよね。その想いで演奏しているものをパッケージして聴いてもらうことっていうのは、意味があると思った。

●最初のときめきみたいな感覚ですよね。

TAKUMA:そういう感覚を持ち続けるのは難しいと思うんです。無くしてしまうわけではないけれど、いろんなやりたいことがいっぱいある中で、見えなくなってしまうんです。でも今回カバーをしたら、バンドをやり始めた初期の頃と同じくらいフレッシュな気持ちで楽しめて、“やっぱりそういう気持ちはずっと持っていたんだな”って再確認できたんです。

INTERVIEW #3:“京都大作戦2014~束になってかかってきな祭!~”

「“京都大作戦”に関しては「全力でやる」としか言えないけど、バンドをやっていく上で常に心がけている“いい音源を作っていいライブをして”っていう、そのことに尽きますね」

●そしてもうすぐ“京都大作戦2014”ですが、今現時点ではどういう心境ですか?

TAKUMA:毎年なんですけど、やっぱりめちゃくちゃ楽しみな反面、それと同じくらいプレシャーと不安と焦りがありますね。

●その焦りや不安は、どういう部分に対しての気持ちなんでしょうか?

TAKUMA:“ちゃんとできるかな?”って毎年思ってますよね。出演者はすごいアーティストばかりやし、すごいライブを必ずしてきますからね。それに楽しむ気持ちが勝てるかなっていう。緊張感も要ると思うし。でも上手いことやろうとすると、必ず失敗するんですよね。緊張に負けそうになったら思いっきりいくしかない。緊張が楽しめるくらいのときは、それより大きい楽しさに乗って。毎年“京都大作戦”のときは終日ふわふわしていますね。

●10-FEETの3人は、バックヤードで出演者のみなさんとワイワイしながら朝から晩まで過ごしているじゃないですか。どの辺でライブのスイッチを入れるんですか?

TAKUMA:メンバーそれぞれやと思うんですけど、僕は2バンド前くらいから緊張し始めますね。ステージ袖とかでライブを観ているときは夢中になって楽しんでいるんですけど、よりソワソワしているかな。常に最初から最後まで緊張感はありますけどね。それに楽しさが勝っているという状態が毎年続いています。

●NAOKIくんは?

NAOKI:僕は本番直前です。僕らの前のバンドが終わった後くらいから、急激に緊張感が高まって、そこからずっと「オエッ!」って言うてる。柔軟しすぎて体を痛めたりとか。

●ライブ前にですか(笑)。その緊張がほぐれるのはいつなんですか?

NAOKI:ステージに出てからほぐれていきますね。SEが鳴って、ステージに出ていく間にほぐれていく感じ。

TAKUMA:割とテンションがガッ! と上がるよな。

NAOKI:あれだけの人数がいるところに出るっていうのはなかなかないので、そこから身体がほぐれていくっていうか。

●KOUICHIくんは?

KOUICHI:僕は緊張するのはSEが鳴ってからですね。

●KOUICHIくんも緊張するんですか?

KOUICHI:僕のことアホやと思ってません?

●いや(笑)、あまり緊張するキャラでもないような気が。

KOUICHI:しますよ、めっちゃしますよ。

●ステージから見える景色は毎年違います?

KOUICHI:あの丘から 見える景色は マジ最高! (ラップ調)

一同:(爆笑)。

●今年も楽しみですね。どんなライブにしたいですか?

TAKUMA:うーん。逆にどんなライブにしてほしいですか?

●え? うーん、やっぱり予想していないことを感じたいです。楽しみたいし、感動もしたい。僕は毎回、“京都大作戦”の10-FEETのライブはお客さんの中に混じって観させてもらってるんですけど、毎年なぜかわからないけど感動して涙が流れるんですよね。今年もそういう感動がほしいですし、今まで味わってきたあの感覚にまたなりたいというか。そういう奇跡がほしいです。予想外を期待してしまう。

NAOKI:予想外で、今年はバックヤードに入れないとか?

●それは本当に予想外ですね…別の意味で泣きますね。

一同:アハハハ(笑)

●要するに、今年も期待していますっていう話なんですよね。

TAKUMA:でも、僕らもそんな感じで待ってますね。

NAOKI:毎年そうなんですけど、“フタを開けてみたら急にこんなことが起こった”っていうことだらけなんです。

TAKUMA:僕らも知らなかったことがいっぱいあるんで、本当にわかんないんですよね。

●自分たちでも予想はつかないし、その日を全力でやるだけだと。

TAKUMA:ラインナップを見てもらってもわかると思うんですけど、なにをするかわからんやつらばっかりじゃないですか。

●そうですね(笑)。あらかじめ予想していても全然違うものになるだろうし。

NAOKI:なりますね、確実に。

TAKUMA:“京都大作戦”に関しては「全力でやる」としか言えないけど、バンドをやっていく上で常に心がけている“いい音源を作っていいライブをして”っていう、そのことに尽きますね。

interview:Takeshi.Yamanaka
Assistant:森下恭子

 

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