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“RUSH BALL☆R”

夏の盛り上がりを予感させた一日

2014/5/10 大阪城音楽堂

出演:go!go!vanillas / indigo la End / Kidori Kidori / Northern19 / Rhythmic Toy World / SHISHAMO / TOTALFAT / テスラは泣かない。 / ドラマチックアラスカ

5/10。新緑を感じるこの季節に“RUSH BALL”のプレイベント“RUSH BALL☆R”が開催された。

一番手はRhythmic Toy World。疾走感溢れるキャッチーなアレンジが光る「さなぎ」、ビートの効いたリズムとイントロのリフで度肝を抜かれる「インスタントラヴァー」を繰り出していく。聴き手のグッとくるポイントが手に取るようにわかるのではないかと思うほどに、欲しいところに欲しい音がある感覚が絶妙で気持ち良い。続くKidori Kidoriは「Watch Out!!!」で彼らの世界感に引っ張り込んだところで、重低音が響く「HHH」を叩き込む。ここからセンチメンタルなイントロが美しい「This Ocean Is Killing Me」へ繋げる緩急つけたライブ展開にハマったら最後、もう彼らのとりこになって抜け出せなくなってしまう。また、奇しくも今日「5/10」という曲をやっていたのも印象的だった。

風が吹きすさぶようなアンビエントなSEが流れると、ドラマチックアラスカが登場。激しい感情を感じさせる「衝動」、エッジィなサウンドの「エキセントリック アルカホリック」といったアグレッシヴなものから「東京ワンダー」のような歌モノまで幅広い表情を見せた。どの楽曲もキャッチーでありながら、耳新しさ・オリジナリティが垣間見え、すさまじいポテンシャルを感じる。そして洒落っ気のあるメロディーと絶妙なコーラスワークでオーディエンスを魅了するのは、indigo la End。“はなればなれになった(瞬間)”“恋をした”、そんなありふれたはずの言葉が、Vo./G.川谷が歌うことで驚くほど耳に残ってジワジワと心の中に入り込んでくる。「素晴らしい世界」の大サビで、演奏陣が立ち去ったあと川谷がアカペラで歌うシーンには、思わず鳥肌が立った。テスラは泣かない。は爆発力のあるアンサンブルと男女ボーカル、印象的なピアノのリフレインが混じり合い化学反応を起こしていた。ふつふつと沸き上がるマグマのような「cold girl lost fiction」はもちろん、キラキラしたサウンドの「Shake your hands saying good bye.」でも、腹まで響くような音の質量を感じる。激しさと神秘性が両立した、誰にも真似できないバランス感を持った不思議なバンドだ。

風薫る午後。go!go!vanillasは、まさに薫風のように爽やかな「オリエント」で幕を開けた。彼らのロックンロールは聴く人をハッピーにする力があるようで「アクロス ザ ユニバーシティ」では、心地良さを共有するように誰もが騒ぎ踊り出す。ラストの「人間讃歌」では、去り際にDr.ジェットセイヤがバック宙を決めてフィニッシュ。曲はもちろん、愛嬌もパフォーマンスも抜群! 「GO」の凄まじいシンガロングで始まったNorthern19。のっけから振り切った展開に後方フリーエリアではスカダンスの嵐、一瞬で辺りが砂埃に包まれる。途中「STAY YOUTH FOREVER」のときに、5歳くらいの小さい男の子が、曲に合わせて楽しそうにぴょんぴょんジャンプしていたのがとても印象的だった。グッドメロディーは世代を越えて鳴り響くのだ! いまや飛ぶ鳥落とす勢いのSHISHAMO。キャッチーなメロディーと可愛らしい歌声に対し、グランジな渋い音を鳴らすギャップが何度観てもたまらない。彼女達には、観るたびにベストアクトを更新してくれるという信頼感を感じるほどだ。昨年の“RUSH BALL☆R”で初披露された「タオル」も、今では定番曲となり会場全体がタオルをぐるぐる回す様は圧巻の一言。

トリを務めるのはTOTALFAT。「Summer Frequence」「PARTY PARTY」とキラーチューンが炸裂したところで3曲目は新曲。Vo./Ba.Shunが「夏の始まり 君と交わり 絡み出す恋の歌です」と語るこの曲は、一度聴けば覚えてしまうほど印象的なサビで、初めて聴いても絶対に盛り上がること間違いなし。メロディックかつ疾走感溢れる新たなサマーチューンが登場だ! 最後はオーディエンスが大きなサークルを作ったり、ハイタッチし合ったりと、笑顔溢れるピースフルな光景とともにエンディングを迎えた。

今日の盛り上がりを見れば、8/31がどれほど素晴らしい1日となるか想像に難くない。“RUSH BALL 2014”まであと約3ヶ月、今年の夏もアツくなりそうだ!

TEXT:森下恭子