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GUNMA ROCK FESTIVAL 2014 レポート

幾重にも重なった様々な想いや誇りで作り上げられた最高のロックフェス

GUNMA ROCK FESTIVAL 2014

2014/9/20@グリーンドーム前橋

ARTIST:ACIDMAN / 岩崎有季 / OVER ARM THROW / OLEDICKFOGGY / OGRE YOU ASSHOLE / GOOD4NOTHING / サンボマスター / SECRET SERVICE / G-FREAK FACTORY / SiM / SHANK / スチャダラパー / SOIL&"PIMP"SESSIONS / 高崎頼政太鼓 / dustbox / DJ KENTARO / DJダイノジ / 10-FEET / NAMBA69 / HAKAIHAYABUSA / バクバクドキン / HAWAIIAN6 / 秀吉 / FACT / BOOM BOOM SATELLITES / MOROHA
PAINTER:上原菜摘 / OZ / JONJON GREEN / stinky / detell / MILKY-MARS / 若月秀一
VJ:datdesign
お笑い:アンカンミンカン / エレファントジョン / さくらわに子 / 関あっし / ゆってぃ / ライオンヘッド / ロングヘアー / ワンクッション

 

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G-FREAK FACTORYが2008年に開催したCROSS-CULTURE-FES“COLOSSEUM”。2009年には2DAYSに拡大して大成功を収めた同イベントが、規模と形を変え、地域の様々な協力を得て、群馬県史上最大のロックフェス“GUNMA ROCK FESTIVAL”として生まれ変わった2012年。

あれから3年…3回目の開催となる2014年9月20日、秋のすがすがしい風が吹きつけるグリーンドームに到着すると、既に会場の前には観客がたくさん集まっていた。みんながみんなロックの祭典を心待ちにして頬を蒸気させている。群馬で開催される、群馬のロックフェス。この日この場所に、どれだけの数のアーティストやスタッフ / オーディエンスが、どれだけの想いを持ち寄っているのか…簡単には想像できない。きっとこの1日を体験することで、その想いの熱さと量を実感することができるだろう。ぶるぶると震える心をなだめながら会場に入る。この1年間、待ちに待った“GUNMA ROCK FESTIVAL”が始まった。

普段は競輪場として使われているグリーンドーム前橋。大きなドーム内の真ん中にRAIJIN STAGEが設置され、ステージ前にはスタンディングエリア、そしてそのエリアを包むように競輪のバンクが広がっており、更にその周囲をぐるりと客席が取り囲む。地下にはFUJIN STAGE、そして野外には今年から新たに設置されたTENJIN STAGEとお笑いライブが展開されるSHOWJIN STAGE。まさに群馬最大のロックイベント。そんな会場にたくさんの観客が詰めかけ、いよいよライブがスタート。

RAIJIN STAGEにSiMが姿を現すと、グリーンドームが割れんばかりの歓声に包まれる。ひっきりなしに詰めかけるオーディエンスの興奮を否が応でも沸騰させるSiMの熱いステージは最高の幕開け。FUJIN STAGEを激しいステージで沸かせたSHANK、急遽出演できなくなったNAMBA69の代打を見事に務めたFACT、有り得ないほどの一体感で観る者のハートを鷲掴みにしたサンボマスター、「ここは堺か!」とつっこみたくなるほど盛り上げたGOOD4NOTHING、ロックファンの魂も音楽ファンの心を一手に引き受けて引っ張ったスチャダラパー、キレキレのストイックなライブで魅せたBOOM BOOM SATELLITES。入場規制がかかる中、ダイブ&モッシュが連発したHAWAIIAN6。

息をつく暇がない興奮の連続。もちろん会場にはフードエリアや休憩するスペースもたくさんあるのだが、とにかく揃いも揃って出演者の気合いが半端ない。このフェスがどのような想いをきっかけにスタートし、どのような熱量で運営されているかが、各出演者のステージからビシビシと伝わってくる。「想いは人を動かす」…使い古されたクサい言葉かもしれないが、心からそう思える瞬間の連続に今年も来てよかったと感謝する。

Vo./G.TAKUMAの「ぶっとばしていくぞ!」という声で始まった10-FEET。3人がステージから放つ気迫がビリビリと肌を震わせる。スタンディングエリアでは大きなサークルピット、たくさんの歓声と振り上げられた無数の拳。出演できなかったNAMBA69に向けて急遽始まった「Stay Gold」ではNAMBA69のDr.SAMBUが飛び入りして会場の興奮はピークに。そして「RIVER」ではTAKUMAがG-FREAK FACTORYに熱がこもりまくったエールを贈る。最後の「ありがとうござました! 京都の10-FEETでした!!」という言葉が胸に響く。

同じ頃、夕暮れに包まれていくTENJIN STAGEでG-FREAK FACTORYに向けて熱いエールを贈ったのはMOROHA。バンド同士の想いが繋がる瞬間に何度も遭遇して胸が熱くなる。フェスはミュージシャンの見本市なんかではなく、人と人の想いと繋がりによってできているということを改めて実感する。

ACIDMANのタイトな音が描き出す美しい情景に見惚れつつ、OLEDICKFOGGYの求心力のあるステージに興奮した後、RAIJIN STAGEにdustboxが登場。スタンディングエリアの興奮はとどまることを知らず、汗だくになったオーディエンスがサークルピットに身を投げる。Vo./G.SUGAの「Gも俺たちも長くバンドを続けています。まだまだこれからもやります」という言葉の重みをヒシヒシと感じつつ、Ba./Cho.JOJIが鬼の形相で感情を爆発させて「Tommorow」で終了。最高の形でG-FREAK FACTORYにバトンをつなぐ。そう、次はいよいよ大トリ。G-FREAK FACTORYの登場だ。

昨年夏から今年春まで続いたG-FREAK FACTORYのツアー。そのファイナル公演は凄まじいライブだった。今まで何度も彼らのライブを観て涙してきたが、長いツアーを経て最強のライブモンスターと化したそのステージにはただただ圧倒された。そんな彼らが故郷・群馬で開催するフェス、その大トリ。彼らがここまで持ってきた想いの熱さと量と強さと重さは、どんなに言葉を書き連ねてみようとも言い表すことができないだろう。どんなに言葉を飾ろうとも、説明することはできないだろう。だから1秒も見逃すことなく、1音も聴き逃がすことなく見届けようと心に決める。

高崎頼政太鼓とG-FREAK FACTORYのセッションで始まったライブは、その高次元なアンサンブルにまず圧倒される。過去2回とも高崎頼政太鼓とG-FREAK FACTORYのコラボはあったが、今までのそれとは次元が違う。これはもう、1つのバンドと言っていいんじゃないか。想いを1つにした高崎頼政太鼓とG-FREAK FACTORYの音は見事に融合していた。

Vo.茂木が「G-FREAK FACTORY、ここに見参!! やろうか群馬!!」と叫んで「Unscramble」がスタート。今までとは比べ物にならないほどのたくましさと強度のあるバンドサウンドに、1日中暴れまわってヘトヘトになっているはずのオーディエンスが吠える。「この糞田舎の年のいったヤンキーが、諦めなければここまでできる! びびったら終わり!」と想いを爆発させる茂木と、音の1つ1つに想いを乗せて最強のアンサンブルを築き上げるG./Cho.原田、Ba./Cho.吉橋、Dr./Cho.家坂。

ツアーで観た「島生民」は即興性と即効性を増していたが、「俺たちは普段通り、群馬だけに向けたライブをやる」と言って始まったこの日の「島生民」は更に凄まじかった。音楽でも生き様でも表現でもメッセージでもなく、その場でその瞬間に想いを燃やすこと。このステージのために1年間生きてきたことが伺える強烈な一瞬の出来事。

何時間、何日、何年この先かかるかわからないけど、絶対に群馬は変わる。絶対に絶対に変わるから。数ある祭りの中のほんの1日かもしれない。でも忘れないでほしい。このド田舎で、ド素人が暗中模索しながら作り上げたこの1日。マイクよりも簡単にぶち抜く方法があるかもしれないけど、ナイフやピストルよりもこのマイクにかけた。このマイクがいちばん刺さると信じてる。G-FREAK FACTORYでした。ありがとう。

…まるで吐き出すように発せられた茂木の言葉の数々と、バンドが鳴らす音に心を掴まれっぱなしで身動きがとれない。限りない故郷への愛に溢れた「日はまだ高く」で本編を締め括り、アンコールは「風」「Dirty Hearty Party」。客席に身を投じた茂木と、ステージ上の原田・吉橋・家坂にたくさんの拳と大きな大きな歓声と汗だくになった数えきれないほどの笑顔が向けられる。なんだこのバンド。なんだこのフェス。恐怖にも似た感動にゾクゾクと鳥肌が立つ。

“GUNMA ROCK FESTIVAL 2014”、最高だった。諦めない気持ちと幾重にも重なった様々な想いや誇りで作り上げた、世界中探しても群馬以外どこにも存在しない最高のロックフェス。来年もまた、群馬で。

TEXT:Takeshi.Yamanaka
PHOTO:HayachiN / Kiraba Makoto