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Brave Back

誰にも真似のできない“純粋性”

PHOTO_BraveBack現役高校生で平均年齢17.5歳。メンバーの出身地である尼崎や関西を中心に幅広く活動するロックバンド、Brave Back。彼らのライブを初めて観たのはつい先日のこと。Vo./G.トモヤが放つ日本語の歌と、キラキラと眩しいばかりに輝きを放つステージングは、まだまだ荒削りながらも観ている者の心に訴えかける強さと純粋さに満ちていた。AIR JAMに影響を受けたたくさんのバンドが全国各地で産声を上げた約15年前は“バンドブーム”と言っていいほどにシーンが活気づいていたが、Brave Backはあの頃のバンドが持っていた独特な匂いを持っている。鼻の奥にツンとくるような、若くて青い匂い。

音楽シーンに限ったことではないが、“現役高校生”とか“10代”のような売り文句が珍しくなくなり、若さだけではなかなか人より抜きん出ることができなくなった2015年。以前から日本の音楽業界では10代や高校生に焦点を当てたオーディションが多かったが、ここ最近のオーディションでは、大人顔負けの(大人が容易に理解できない)センスを持っていたり、良くも悪くも人の注目を集めるような突飛な言動や格好をしてみたり、はたまたとてつもなくビジュアルが優れていたりする者が注目を集めてきた。目立つこと、人の注目を集めることが、音楽に先んじて重要視されるようになった。

しかしシーンの第一線でずっと活動しているバンドたちと比べてみると、そういった“目立つこと”や“人の注目を集めること”がそこまで重要ではないような気がしてならない。それよりも大切なのは、バンドとしての“純粋性”をいつまでも濁さずにずっと持ち続けることができるかどうか。その“純粋性”は、ライブでは人の心を打ち、音源では聴く者の胸に刺さる。なにが正しい音楽でなにが間違っている音楽かはわからないが、人の心に作用する音楽はいい音楽だと言えるし、人の感情を揺さぶる音楽は間違いなくいい音楽だ。フェスで観客を熱狂させているバンドのライブを観てみるといい。シーンの第一線で活動を続けるバンドのライブを観てみるといい。僕らは彼らの音楽に、胸を打たれまくって涙しているではないか。

Brave Backが4/1にリリースする1stミニアルバム『ALONZA』には、そんな純粋性が「これでもか!」とばかりに詰め込まれている。10代の彼らが持つ透き通った感情と感性を、何のフィルターにもかけることなく、高い純度で凝縮している。そのメロディに触れたとき、その歌を聴いたときに沸き上がってくるものは、記憶の中にしまっていた遠き日の想い出に近い色と匂いがする。鼻の奥にツンとくるような、誰もが経験したことがある若くて青い匂い。

今どきここまで純粋に、パンク寄りのロックサウンドにストレートな日本語をのせるバンドは珍しいだろう。メンバーに訊いてみると、案の定彼らはシーンの第一線でガツガツと活動しているメロコア系ライブバンドたちから影響を受けたという。更に、なぜ英語詞ではなく日本語なのか? と問うてみると「日本人だから」と単純明快な答えが返ってきた。

筆者の勝手な解釈かもしれないが、Brave Backはライブバンドになろうとして産声を上げた、純度がとてつもなく高い感性を持ったバンドなのだろう。ライブで人の胸を打ち、たくさんの人と心をひとつにしたいと思って活動をしているバンドなのだろう。これから彼らがどのような成長と変化を遂げていくのかはわからないが、願わくば現時点であふれんばかりに携えている誰にも真似のできない“純粋性”をいつまでも持ち続け、ライブを重ねていってほしいと思う。

TEXT:Takeshi.Yamanaka

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