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STARMARIE × 日高央(THE STARBEMS)

ダークファンタジーとロックの結合が引き起こす予測不能な化学反応

PH_starmarie“ダークファンタジー”をコンセプトに活動中の5人組アイドルグループ、STARMARIE。2014年には世界三大音楽見本市として名高い“SXSW”に日本のアイドルグループとして初めて出演するなど、国外でも活躍する注目の存在だ。そんな彼女たちのニューシングルは、日高央(THE STARBEMS、ex.BEAT CRUSADERS)によるプロデュース作品。スマホ向け放送局NOTTVの音楽情報番組「MUSIC にゅっと。」をキッカケに生まれた両者のコラボは、いかなる化学反応を引き起こしたのか…? リリースを記念して、日高央とSTARMARIEの高森紫乃と中根礎子による特別対談が実現!

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●まずは最初にお互いの自己紹介をお願いします!

中根:“もにゃ”こと中根礎子です。

高森:“しのはむ”こと高森紫乃です。

日高:“とおるちゃん”こと日高央です! って、普通だな…(笑)。何か(呼び名を)考えてよ?

高森:何だろう…? アイドルっぽく言うと、“とおるぴょん”とか?

日高:“おるにゃん”とか?

高森:ジバニャンみたい…(笑)。

●では、おるにゃんとSTARMARIE(以下スタマリ)との出会いからお訊きしたいんですが(笑)。

日高:最初は2014年3月の“SXSW”かな。そこにTHE STARBEMSもスタマリも出ていて、初めて対バンをしたんです。スタマリは当時3人組で、もにゃはまだ入っていなかったんだよね?

中根:はい。

●お互いの存在は知っていたんですか?

日高:全然知らなかったんですけど、「“STAR”つながりですね」みたいな感じで挨拶して一緒に写真を撮って。

高森:うちの(事務所の)社長がTHE STARBEMSのことをすごく好きで「偉大な人だから、一緒に写真を撮ってもらいなさい」と言われて。

日高:あっ、あれって社長命令だったんだ?

一同:ハハハ(笑)。

●初対面の印象は?

高森:すごく覚えているんですけど、日高さんの第一声が「衣装ダサくない?」だったんです。

●ヒドい(笑)。

日高:その時のスタマリは、着物をアレンジしたような衣装を着ていて。“アメリカに日本のアーティストが行く=着物”っていう発想はちょっと安直じゃないかという気持ちをそのまま言ったんです。結果的に(自分たちを)リスペクトしてくれている社長をディスる形になってしまい、すいませんでした(笑)。

高森:第一声がそれだったので、衝撃を受けて…(笑)。でも初めて衣装についてズバッと言われて、「確かに…」となりました。そこから衣装についても、色々と考えるようになったんです。

日高:そこからスタマリの意識改革が始まったんだよね。

高森:社長に「日高さんに衣装が良くないと言われました。変えたいです!」と言って。

日高:俺が言ったっていうことにしておけば、言うことを聴いてくれるかもしれないよ。一応、尊敬されているから(笑)。

●そこから今回、日高さんがプロデュースをすることになった経緯とは?

高森:(日高氏がMCを務める)「MUSIC にゅっと。」がキッカケですね。

日高:最初はゲストだったよね? 今はレギュラーみたいになっているけど…。

中根:徐々にグイグイ食い込んでいきました(笑)。

●ゲスト出演して、一気に関係が深まった?

日高:とにかく最初の絡みがすごくハネたんですよ。俺が若い人にロックを教える授業という体でやった時に、しのはむがロックどころか普通の日本語もあまり知らなくて。まずビートルズがイギリス出身だということで「イギリスはどこ?」と訊いたら、「親指8.5個分です」みたいな珍回答が飛び出したんです(笑)。

高森:地図帳で見ると日本から左にだいたい親指8.5個分かなと思って説明したんです。でもそれって、地図帳によって違うんですね…。

日高:そりゃ違うでしょ(笑)。しかも右とか左じゃなくて、せめて東か西で言ってくれっていう…。

高森:えっ…、左が西?

日高:うん(笑)。こんな感じですごくハネて、そのままレギュラーに昇格していったんです。

●人間的な面白さが大きかったと。

日高:まずはキャラクターの面白さでしたね。初対面では気付かなかったけど、「こんなに面白かったんだ!」っていう(笑)。そこで番組内で彼女たちをちゃんとプロデュースしようという話になったんです。番組ごと盛り上げるしかないだろうと。我々が盛り上げないと、このグループはバカなままでヒドいことになっていくんじゃないかと(笑)。

高森:バカなだけのイメージで終わってしまう…(笑)。

日高:そういう危機感がみんなにあったんでしょうね。

●サウンドのイメージはあったんですか?

日高:日高央の良さというのはやっぱりうるさいロックサウンドなので、そういう曲を2曲提出したら両方とも採用になっちゃって。

高森:初めて聴いた時、本当にカッコ良いなと思って。私たちの曲で今までロック系はなかったので、すごく興奮しました。

中根:新しい感じがしました。私は楽器の中でドラムが一番好きなんですけど、ドラムの音がすごく突き刺さってくるんですよ。ギターもベースもすごくカッコ良くて、すごく嬉しかったです。

●スタマリは元々、“ダークファンタジー”をコンセプトにしているんですよね?

高森:“ファンタジーユニット”というコンセプトなんですけど、ダークなものと明るいものが両方あって。アイドルっぽい明るい曲もありつつ、曲中で人が殺されちゃうようなダークな曲もあるんですよ。歌詞がすごく変わっていて…。

日高:社長(yusuke.t)が歌詞を書いているんだよね?

高森:そうなんです。歌詞はストーリー仕立てになっているので、曲を聴いた人に1つの物語を読んだような気持ちになってもらいたいなと思っていて。暗い曲と明るい曲をミックスさせて1つのライブを作ることで、1つのショーを観たような感覚になってもらえたら良いなと思っています。

●そういうイメージも曲作りの時には意識した?

日高:“ダークファンタジー”というのを尊重して、ちょっとマイナー調で悲しげなんだけど、激しいロックみたいなイメージはありましたね。パートによっては明るくも聞こえるようなものを狙って作りました。

●先ほども話に出ましたが、歌詞がかなり独特な感じがします。

日高:最終的にはyusuke.tさんが書くので、「まずは日高さんのイメージでラフを下さい」と言われて。でもほぼ原形は残っていないです。最初は「戦場を駆け抜けていく乙女たち。でも必ずサバイブするぞ!」みたいな歌詞を書いたら、テーマがネットオークションになって返ってきた(笑)。

●本当に原形が全くない(笑)。

日高:確かに今までのスタマリの歌詞を考えたらストーリー仕立てにしないといけなかったんだと思い出して、yusuke.tの歌詞に俺が手を加えてこういう形になりました。彼の歌詞はわりと文語調だったので、それを口ずさみやすいように口語体に直した感じですね。でも基本的にはyusuke.t案を活かしています。

●歌詞は2曲とも現代社会に対する皮肉めいた内容になっていますよね。

日高:yusuke.tが社会に対して抱えている不満の多さを俺はすごく感じて。どれだけ社会に対して、わだかまっているんだっていう(笑)。

高森:yusuke.tさんは、普段はとても静かなんですよ。あんまり愚痴とかも言わなくて。でも今回の歌詞が仕上がってきたのを見て、ちょっと心配になりました…。

日高:今までは心配じゃなかったの?

高森:今までは別の意味で心配でした。頭の中がすごくメルヘンなんですよ。それが見た目と違いすぎて…。お客さんから「誰が歌詞を書いているの?」と訊かれて「そこにいる社長です」と言うと、みんな「えっ! この人が…?」みたいな顔をするんです(笑)。

●それほど歌詞のイメージからはかけ離れていると。

中根:はい。絶対に(人前で)怒らないです。

●これだけ心の中に何かを抱えているのに…。

中根:だから逆に怖いですよね(笑)。

日高:yusuke.tこそ、アーティストなんですよ。彼の脳内のモヤモヤを具現化したのがSTARMARIEなんだなというのが今回初めてわかりました。俺もその一部になれて、光栄だなと思います。

●でも今までファンタジーやメルヘンだったところから、今回の歌詞はかなり変わりましたよね。

高森:歌詞が送られてきた時はビックリしました。今までは暗い曲でもファンタジーな歌詞だったのに、今回は現実的な歌詞だったからイメージと違うと思って。

日高:たぶん、yusuke.tが思う“THE STARBEMS”がこういう感じなんじゃないかなと。俺が普段こういうことを歌っていると思って書いたんじゃないかな…って、歌っていないですけどね(笑)。でも“怒っている”という意味では一緒ですよ。yusuke.tの中の怒りを凝縮したら、これだったのかなと。…きっとネット・オークションで失敗したんでしょうね(笑)。

●そうじゃないと、こんな歌詞を書かないなと(笑)。

高森:そうですよね(笑)。あと、曲名を言うと、だいたい聞き返されます。「えっ、ネット・オークション?」ってビックリする方が多くて。

日高:最初はもうちょっと文語調のタイトルだったんですけど、それを俺が英語風に変えたんですよ。村上春樹の「コインロッカー・ベイビーズ」みたいで良いかなと。

中根:スタマリは漢字を使ったタイトルが多いので、カタカナが新しいなと思いました。

日高:2曲目の「FANTASTIC!!」なんて、英語のタイトルだからね(笑)。

高森:こっちもすごくカッコ良い曲で、初めて聴いた時からライブでやっているところが想像できたんです。大きな会場でやると、すごく映えそうだなって。だから大きな会場でやりたいなと思います。

中根:大きな会場でやりたいし、「スタマリと言えば、この曲」という感じでお客さんにも認知してもらいたいんです。2曲ともお気に入りですね。

●新たな代表曲になりうるというか。

高森:今までにない感じの曲なので、お客さんの反応もすごく良くて。これからもたくさんやっていきたいです。「ネット・オークション・ベイビーズ」は最近のライブでは毎回やっているんですよ。

中根:最近は新しいお客さんも来てくれるようになって。アイドルファンだけじゃなくて、バンド好きなお客さんも来てくれるんです。だから、ライブではすごい勢いで頭を振っている人もいたりします。

日高:ヘドバンね(笑)。

●今作をキッカケにそういう人がもっと増えるんじゃないですか?

高森:そうなると嬉しいです。各地のイベントで「ネット・オークション・ベイビーズ」をやる時に「日高さんに作ってもらった曲です」という話をすると、必ずお客さんがざわつくんですよ。スタマリ目当てで来たわけじゃないお客さんも最初はポカーンとしているんですけど、「日高さんに作ってもらった曲です」と言うとすごく食いついてくれるので本当にありがたいです。

日高:じゃあ今度、対バンしようか?

高森&中根:したいです! 超うれしい!

日高:俺がやれば、バンド界隈のお客さんも食いついてくれるでしょ(笑)。この間も「MUSIC にゅっと。」に最終兵器mofuっていう、バンド界隈とも仲が良いアイドルが出演してくれたりして。この番組を通じて、そういう人たちと知り合いになれるんですよ。アイドルとバンドの対バンイベントを俺のほうで企画しようかな。そっち(スタマリ)に任すと何が起こるかわからないから、こっちで企画します(笑)。

一同:ハハハ(笑)。

Interview:IMAI

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