音楽メディア・フリーマガジン

Children of the Revolution

新たな才能がMilkywayで激突、次に革命を起こすのは誰だ!

Shibuya Milkyway × JUNGLE☆LIFE Presents “Children of the Revolution”
2015/5/26 @Shibuya Milkyway

PH08_ChildrenofShibuya MilkywayとJUNGLE☆LIFEの共同企画、“Children of the Revolution”。3回目となる今回も注目すべき若手アーティストが集まり、いずれも劣らぬ個性が激突する非常に濃いイベントとなった。

まずO.Aで口火を切ったのは、メロディックシーン注目のルーキーLONGMAN。男女ツインボーカルがテンポよく放たれる軽快な楽曲で、初っ端から会場はドッと盛り上がり、クラウドサーフやサークルモッシュが巻き起こる。彼らの熱演は最高にハッピーな空気を生み、フロアは清々しい笑顔で溢れていた。嵐のような勢いで会場を盛り上げ、本編のトップバッター、ジュノラマ王国にバトンが渡される。カラフルで独創的な衣装とメイク、ジュノラマ王国のステージは演劇仕立てのMCからスタートした。彼女らがヒーローとなり、観客を守るという設定の奇抜なステージングとは裏腹に、サウンドはグッドメロディー。思わず聴き入ってしまう味わい深さがあった。摩訶不思議な世界観を繰り広げ、本編が華々しく幕を開ける。

鋭いギターが鳴り、図太いベースが地を這うように強靭なビートと絡み合うのは2組目、そこに鳴る。圧倒的なテクニックで鳴らされる楽曲に男女混声ボーカルが乗り、激しくも美しい世界観が会場を染め上げていく。静と動が絶え間なく交差する非常にスリリングなステージに、オーディエンスも拳を上げ、叫ぶように応えていた。ヒリヒリするようなフロアの緊張感は、次のOmoinotakeへと続き、緩やかに解されていく。抑揚を抑えた8ビートにエレピのジャジーなコードが乗り、澄んだVo./Key.藤井が歌う。音数少なく構成された、“間”を活かした楽曲たちは肩の力を抜いて聴ける心地のいいサウンドだ。クライマックスは壮大な雰囲気で会場を包み込み、4組目のアーティストへ。

続いて登場したのは、7月にメジャーデビューを果たす注目の新星、Mrs. GREEN APPLE。冒頭からハイテンションで明るいギターロックサウンドに乗せて、メンバーがハンドクラップで煽りまくり、会場はお祭り騒ぎに。最後も勢いを止めずに新作『Variety』の中から「StaRt」を演奏。これから起こる快進撃を予感させる素晴らしいステージを披露した。続くChapter lineもダンサブルな4つ打ちで派手に迎え撃つ。中盤では3ピースならではのシンプルなサウンドでズッシリとしたロックを聴かせ、時にアカペラでVo./G.小浦が歌う。力強い彼の声がグッと魅力的に鳴り響く瞬間、歌の持つパワーを感じさせてくれた。

そしてこの日のトリを飾ったセプテンバーミー。冒頭から高速2ビートナンバー「妖怪ダンス」を演奏し、怒涛のステージへ。Vo./G.土肥の煽りにオーディエンスは応えるように踊り狂う。Ba.ココナッツ先輩のパチンコでスッた話からの英語ラップなど爆笑ネタを交えつつ、トリに相応しい祭り感満載のステージでイベントを締めくくった。

全7アーティストという凄まじいヴォリューム。個性的なバンドたちの熱演はロックの可能性を感じる刺激的なステージばかりだった。これからの音楽シーンに革命を起こし、風穴を開けるの誰か? 躍進する彼らに、これからも注目していきたい。

TEXT:馬渡司
PHOTO:新倉映見

 

Act:セプテンバーミー/Chapter line/Mrs. GREEN APPLE/そこに鳴る/ジュノラマ王国/Omoinotake/LONGMAN(O.A)

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