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“MOONSTRUCK JAMBOREE 2015”

満員御礼!! 浪花のスカバンドが贈る、2年に1度の粋なお祭り

20152015/7/18 @大阪・服部緑地野外音楽堂
DOBERMAN/赤犬/浅草ジンタ/カジヒデキ/KEMURI/SCOOBIE DO/MONGOL800

前日の大雨もすっかり止んだ7/18。服部緑地野外音楽堂でDOBERMANが主催する2年に1度の野外イベント、“MOONSTRUCK JAMBOREE 2015”が開催された。やぐら風のドラム台(=ヤグライザー)が組まれ、提灯が並ぶ風情ある舞台。そこで繰り広げられる熱演は、歓喜と熱狂で包まれ、満員御礼となった会場は最高にハッピーな空間となった。

トップバッターは盟友MONGOL800。冒頭から会場はすさまじい盛り上がりを見せた。大合唱が巻き起こるフロア。開演直後は曇っていた空も次第に青空が見えだした。続くカジヒデキのステージの頃には大快晴に。爽やかな風が通り抜けるような清々しい楽曲たちは、開放感があって非常に心地良い。「ラ・ブーム~だってMY BOOM IS ME~」ではDOBERMANのGOEとタクロウが飛び入り参加した。続くSCOOBIE DOは磨き上げられたグルーヴでオーディエンスを否応なしに躍らせる。最後はデビュー曲「夕焼けのメロディー」を演奏。胸を締めつけるメロディーで観客の心をグッと掴んでいた。
その後DOBERMAN原 賢二、赤犬タカ・タカアキとの宿命のスイカ割り対決を経て、盛り上がりは初出演の浅草ジンタへ繋がる。海外を飛び回る彼らの音楽は“粋な日本”を体現しているよう。祭りをイメージした会場の雰囲気にピッタリのステージだった。
映画『味園ユニバース』への出演で話題沸騰中(?)の赤犬が、粘り気のあるステージングで会場を魅了する。特に「デラノーチェ北浜」で魅せたナイト・サパーズ(コーラス隊)と観客たちとのねっとりしたチークダンスは、もう濃厚すぎて…。観客(男)の体を弄ぶ姿は、刺激が強すぎて忘れたくても忘れられない。 そして“スカ・オヴ・イット・オール 1998”でステージを観て以来、DOBERMANの念願だったというKEMURIが登場。DOBERMANユウスケは「夢が叶いました! バンドやってて良かった~!!」と語り、観客も大歓声でそれに応えていた。赤犬からKEMURIという流れもすごいが、それ以上にオーディエンスの盛り上がりがハンパない。会場全体が狂喜乱舞し、フロアは一気に熱狂の渦に。最後の「Ato-Ichinen」ではDOBERMANもコーラスに参加。出演者、観客関係なく会場が歓喜に溢れる瞬間だった。
トリのDOBERMANのステージは演奏以上の重みを感じた。吉田田タカシが前日の会場設営での想いをMCで語る。「土砂降りの会場に“MOONSTRUCK JAMBOREE”のフラッグが上がった時、すっげえ楽しいと思ったんですよね。“おっさんが青春している”みたいな。やっぱバンドってええなって」言葉は少なかったが、イベントへの情熱を強く感じる。まるで飲みの席のような親密感。会場全体に深い感情が溢れているような、不思議な感覚だった。「朱い太陽」で壮大に締めくくられた本編。アンコールを終え、出演者全員で再びステージに上がる。最後に出演者と観客で一本締めをし、“MOONSTRUCK JAMBOREE 2015” は幕を閉じた。

アーティストの熱量が直に伝わる、本当に心から楽しめた一日。余韻に浸る帰り道、オーディエンスが合唱しながら駅へと向かう姿はとても印象的だった。

TEXT:馬渡司
PHOTO:竹田俊吾、三田 周、大久保ケージ