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TRUST RECORDS & TRUST PRODUCTION presents 【TRUST TOUR 2015】〜EAST FINAL〜

名古屋のレーベルが東京のライブハウスを大観衆で埋め、みんなで作り上げたハッピーな空間

2015/10/18@渋谷TSUTAYA O-WEST
ENTH / EVERLONG / POT / ALL FOUND BRIGHT LIGHTS / BACK LIFT /LUCCI

PH00_Main名古屋のインディーズレーベル・TRUST RECORDSが主催する“TRUST TOUR 2015”のツアーファイナルが、渋谷TSUTAYA O-WESTにて開催された。04 Limited Sazabysやヒステリックパニック、THREE LIGHTS DOWN KINGSなどがメジャーシーンで次々と躍進を遂げ、活況を呈している名古屋のバンドシーン。その次世代を担うENTH、EVERLONG、POT、ALL FOUND BRIGHT LIGHTSという4バンドが本ツアーのヘッドライナーを務める。550人のキャパシティをSOLD OUTさせた大観衆は、彼らへの期待値の高さを証明するものと言えるだろう。

記念すべきファイナル公演の幕を開けたのは、今年3月にデビュー作となる1stミニアルバム『あの日の僕へ』を発売したLUCCIだ。TRUST RECORDSといえばメロディックパンクのイメージが強いが、彼らが奏でるのは正統派のギターロック。「1人1人の目を見て歌っていきたい」とMCで語ったVo./G.三浦弦太が、良質なメロディを感情豊かに歌い上げていく。その人間くさく温かみのある姿勢とメッセージ性の強い歌詞は、初見の人も含めて数多くの人の心に突き刺さっていった。

じっくりと聴き入らせたLUCCIに続いて2番手で登場したALL FOUND BRIGHT LIGHTSは、1曲目の「Get Up」からいきなり会場を巻き込んでシンガロングを引き起こす。TRUST RECORDSの姉妹レーベルTONIGHT RECORDSより今年5月に1stフルアルバム『MUTT』をリリースした彼らだが、そのタイトルどおり“愛すべきバカ”という言葉がふさわしいハッピーさとパーティー感に満ちたライブで観客を魅了。手拍子やモッシュを自然発生させ、フロア中を笑顔で包み込んだ。

大阪のインディーズシーンから登場した若手注目株、POTは昨年7月にTRUST RECORDSからデビューアルバムをリリース。フロントマン3人が全員メインボーカルを取るトリプルボーカルスタイルに加えて、次々と繰り出される疾走感のあるアッパーな楽曲が小気味良い。「みんなで1つになれる曲を」というMCからのラスト曲「Don't be shy」では、オーディエンスが共に歌う。今回のツアーをまわってくる中で培ってきたであろう、観客との信頼感と関係性の深さを感じさせた。

次にステージに立ったのは、TRUST RECORDSの看板バンドにして今や名古屋のバンドシーンを牽引するBACK LIFTだ。いきなり必殺の名曲「NEVER SAY DIE」で始まると、オーディエンスは大興奮。中盤では10/7に発売したばかりのニューミニアルバム『Fly High』からリード曲「morning」を披露して、最新型の彼らも味わわせてくれる。後半では包み隠すことのない熱く真っ直ぐなMCが会場を一体にしたかのようなシンガロングを湧き起こし、スケール感の大きさを見せつけた。

トリ前で圧巻のライブを見せたのは、ENTH。衝動の1st、深化の2ndを経て大きな進化を感じさせる3rdミニアルバム『Entheogen』を今年7月にリリースした彼らは、そのポテンシャルの高さを遺憾なく発揮していく。客席を煽るパンキッシュなパフォーマンスに、たくさんの拳が突き上げられる。「25分にまとめるには濃すぎるツアー」と語ったが、その濃度の高さはENTHのライブも同様だ。「魂を込めて歌います」というラストの「Get Started Together」が大きな一体感を生んだ。

この日の大トリを飾るのは、名古屋の次世代バンドでネクストブレイク最右翼と目されるEVERLONGだ。オープニングチューンの「ヴィーナス」から、歌の力でオーディエンスを先導していく。つい口ずさんでしまうようなキャッチーなメロディと歌って踊れるサウンドは、観ているこちらを否が応でも楽しい気分にしてくれる。ラストの「POPダイバー」ではサビを迎える度に、出演バンドのメンバーがステージに出てきて踊るというお祭り騒ぎ的空間を創り出した。

大歓声に促されてのアンコールでは、最後にEVERLONGの「オレンジ」を出演者全員で大合唱。大団円を迎える中でレーベル代表の綿谷“wata”剛氏がその想いと感謝を語り、全8ヶ所9公演の“TRUST TOUR 2015”は幕を閉じた。名古屋のレーベルが東京のライブハウスを大観衆で埋め、みんなで作り上げたハッピーな空間。そこには次世代のバンドたちが放つ可能性の輝きと、その場にいる全員で織りなす愛が満ち溢れていた。

TEXT:IMAI