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Bentham

驚異的な急成長を遂げるハイブリッドロック。その未来を輝かせる新たな可能性発動!

PH_Bentham_OMG2014年10月に『Public EP』でデビューを果たしてから1年で、早くも3枚目の作品となる新作EP『OMG』をBenthamが完成させた。前作の2nd EP『NEW LIFE』からも半年という短いスパンでリリースされる今作は過去最多の8曲を収録し、これまで以上の幅を見せつけている。今回もTGMX(FRONTIER BACKYARD)をプロデューサーに迎え、キャッチーかつエモーショナルな楽曲の威力はさらにアップ。この1年での急成長を雄弁に物語るような、全曲キラーチューンと呼ぶべき新たな名作が誕生した。

 

「みんなで曲を作ることで、何か新しいものが見えるんじゃないかというのもあって。そういう意味でも、この先につながる1枚になりましたね」

●まずM-1「YUMEMONOGATARI」のイントロを聴いた時に、今までのBenthamのイメージとはちょっと違う感じがして驚きました。

辻:「YUMEMONOGATARI」の原曲を僕が持ってきた時に、イントロの歪んだベースのイメージがあって。何かカッコ良いことをしたいなと思っていたんです。まさにその狙っていた感じになったみたいで嬉しいですね。

●今作『OMG』は3枚目のEPになるわけですが、今まで以上に音楽的な幅が広がった気がします。

小関:今までもやりたかったけど、やれなかったこともあったりして。これまではまだ練りきれていなかった部分があって出せていなかったものや、1〜2枚目を作った後にまだ残っていたネタを詰め込んだりもしましたね。どれも今回のために新しく書き下ろした曲なんですけど、各々のやりたいことはできたかなと。

●前作『NEW LIFE』は次への布石になっているという話が前回のインタビューでありましたが、その時点で今作のイメージは見えていた?

小関:今作のイメージは見えていなかったんですけど、幅の出し方ということは各々が考えていましたね。ライブで『NEW LIFE』の曲をやった時の反応を見て、どういうところのウケが良いのかを考慮したりもして。“こういうのもできるんだよ”というものを出しすぎず、全体のバランスを取るようには意識しました。

須田:前作から今に至る中で残しておかないといけない“芯”というのはもちろんあったんですけど、それ以外では各々がやりたいことをやったという感じで。とにかく演奏や曲作りでは自分がやりたいこと一度やってみて、ダメだったらダメでもう少し方向性を絞ろうという考え方でしたね。

辻:今回は幅を広げるために全員で作曲をしたりもしたので、バラエティに富んだ8曲になったなと思いますね。それも新しい挑戦だったというか。

●今回はメンバー全員が作曲しているんですよね。

須田:タカさん(鈴木)は元から自分で作ったりもしていたんですけど、辻くんは今回初めてという感じですね。

鈴木:今回は8曲入りにするというのが制作の最初の段階で決まっていて。今までは小関くんと須田くんの持ってきた曲を、みんなで合わせながら作っていくという形が多かったんです。でもレーベル側から「最初の段階で20〜30曲くらいはないと、話にならない」ということを言われて。そこで「じゃあ、自分もやるか」というモチベーションに自然となりましたね。

辻:以前からプロデューサーのTGMX(FRONTIER BACKYARD)さんが「メンバーみんなが作曲できるように頑張ってみたらどう?」というアドバイスをくれていて。それで今回20曲以上は持ってこなくちゃいけないとなった時に、メンバーみんなで曲を作ってこようと話し合ったんです。自分も何曲か作れたらなと思って、チャレンジしました。

●ストックを使ったりはせず、今作に向けて新たに20〜30曲の候補を作った?

小関:レーベル側から「常に現状のベストを出していこう」とは言われていて。前からストックしてある曲もいつかは使えるかもしれないから置いておいて、とりあえずは新しいものを作っていきましょうということでした。

●曲はどのくらいの期間で作ったんですか?

須田:実質的には10日間くらいで、20〜30曲をみんなで出し合いましたね。本当に短いスパンで「ヤバい! ヤバい!」と切羽詰まりながら、曲を出していきました。

辻:それが前回のツアー中だったんですよ。ライブハウスの楽屋でも曲作りをしていたりとか、合間合間で必死に作っていましたね(笑)。

●かなり切羽詰まっていたと(笑)。曲を作っていく上で、何か指針はあったんでしょうか?

須田:とにかく数を出さないといけないので、まずは自分の頭の中にあるものを形にして広げてみるという感じでした。曲を出し合った後にみんなでアレンジをする期間を設けて、そこで詰めていったというか。

小関:EP3部作の最後ということでボリュームを増やしつつ、幅も広げようというのは考えていました。過去2作では「パブリック」「TONIGHT」というリード曲を出してきたんですけど、作品ごとにリード曲をどんどん更新していきつつ幅も広げたいと思っていて。この1年間での経験を、ちゃんと今回のレコーディングに活かしたいという気持ちはありましたね。

●今回のリード曲はM-2「クレイジーガール」なわけですが、これはどんなイメージで?

小関:この曲を最初に持って行った段階では、今のサビ部分がまだなくて。他のメロディがサビになっていたんですけど、「サビっていう感じじゃないよね」という指摘があったんです。それで新たにサビのメロディを付けた時に“昭和感”というか、昔の自分が感じていたキャッチーさが出ているように思ったんですよね。だから、そこを思いっきり突き進めてみようと。

●“昭和感”というのは?

小関:自分が14〜15歳の時に感じていたことや聴いていた音楽もそうなんですけど、あの頃は本当に恥ずかしげもなくチャリンコで坂道を下りながら叫んだりとか、みんなやっていたと思うんですよ。僕の中ではサビのリズムとコード感に、そういう感じを込めたんですよね。

●自分がまだ青かった時の感覚を詰め込んでいるというか。

小関:僕らと同じ世代の人はグッと来てくれるんじゃないかなと思うし、逆に今の若い子たちには1周して新しく感じてもらえたら良いなっていう。

須田:「クレイジーガール」は“TGMXイズム”がすごく炸裂している曲で、リハーサルに入っている時にもどんどん成長していって。苦労した部分もありつつ、それを乗り越えてすごく良い曲になりましたね。

●TGMXさんと作業する中でも化けた曲だと。

須田:今までの「パブリック」や「TONIGHT」といったリード曲とは違うフックのある曲だと思います。じわじわとテンションが上がっていって、サビで一気にウワッと爆発する感じというか。ライブではお客さんにそれを体感してもらいたいですね。サビで爆発して、最後の“Ah Ah Ah”というコーラスをみんなで一緒に歌ってもらえたら、すごく良い空気感が生まれるんじゃないかと思うんですよ。

小関:最後の“Ah Ah Ah”もそうだし、4つ打ちのリズムだったり、色々と今までやってきたことが詰まっていて。サビの部分で楽器隊がガーッと鳴っている中にキャッチーなリフやフレーズが入っている感じというのは、本当に自分たちらしいなと思います。ちょっと変わっている曲なんですけど、実はストレートだと思うんですよ。他のバンドにはあまりないタイプの曲だと思います。

●M-3「タイムオーバー」もMV曲になっているわけですが、作った辻くんとしても自信があった?

辻:僕はベースなので、周りの音がないと何もできないんですよ。メロディもなければ、コード感を出すくらいしかできなくて。そういう意味で、みんなに助けてもらって形にできた自分の曲をMVにしてもらえたのは単純に嬉しいですね。あと、この曲はTGMXさんとのセッションの中で、どんどん良くなっていったんです。

●TGMXさんのプロデュースでここまで3作を作ってきたわけですが、お互いへの理解が深まっていることも大きいのでは?

小関:TGMXさんも現役で音楽活動をされている方なので色々と変わってはいくんですけど、TGMXイズムみたいなものには今回もすごく影響を受けていて。意思疎通が今までよりもできているぶん、色濃く出ているかなと思います。

辻:毎日のようにTGMXさんとスタジオに入っていて。夏休みを全て捧げたという感じです(笑)。

須田:TGMXさんも「今年の夏の思い出はBenthamのレコーディングだ」と言っていましたね(笑)。

●じっくり一緒に作業する中で今作を作り上げた。

辻:レコーディングとその打ち上げが終わった後にTGMXさんからみんなにメールが届いたんですけど、その中に「すごく良いセッションができました」という一文があって。一緒にスタジオに入ること自体がセッションだったというか、そういうことをやれたのがすごく嬉しかったですね。TGMXさんも一緒に考えてくれて、アレンジ面とかでも色々と勉強させてもらえた部分が多かったです。

●今作を作ったことでまた、さらに可能性も広がったんじゃないですか?

須田:他のメンバーも曲を作ってくるというのは、心強いなと。どういう曲を作ってくるのか楽しみな部分もあるし、他のメンバーも曲作りしてくれるからこそ自分がやりたいこともできるというか。より自分を出せる機会にもなると思うんですよね。

小関:メンバー全員が曲を作れるというのは、今後も武器になると思います。4人全員が作曲するというのは、今のBenthamにとって必要な行為だったと思うんですよ。やっぱり4人でバンドじゃないですか。メンバー同士で色んな考えをぶつけ合いながら曲ができてくるという過程を考えても、やっぱり全員が作曲というものを経験したほうが絶対に良いなと。今後もし急に曲を作ることになった時も、一度も作ったことがないのと経験があるのとでは全然違うと思うんです。みんなで曲を作ることで、何か新しいものが見えるんじゃないかというのもあって。そういう意味でも、この先につながる1枚になりましたね。

●ちなみに『OMG』という作品タイトルに込めた意味とは?

小関:最初は『Oh My God!』だったんですよ。この1年でBenthamが急成長したということや過酷なスケジュールのことだったり、色んな意味で“Oh My God!”という感じだったから。でもいざ『Oh My God!』でいこうかという段階でスタッフから「『OMG』で良いんじゃない?」という話が出て、字面も含めてポップで良いねとなったんです。聴いている人が“Oh My God!”と思える1枚になったという意味も含めて、『OMG』でいきましょうとなりました。

●今作をリリース後のツアーファイナルは渋谷CLUB QUATTRO(クアトロ)なわけですが、この1年の成長を見せる場所でもあるのかなと。

小関:そうですね。今後のことも見据えて、“ここで気合を入れてクアトロでライブをやろう!”ということで決めました。

辻:クアトロはそれこそ“夢物語”ですよね。憧れの場所でもあるし、もっと大きな会場でやるというのは目標の1つでもあるので、そういう場所でツアーファイナルができるというのは嬉しいです。

須田:もちろん不安な気持ちもありますけど、まだ今作をリリースもしていないわけだから。来年2月までには、自分たちの状況もまた変わっていると信じているんです。今作を出してもっと色んな人に知ってもらって、今までのお客さんも含めて、クアトロにはたくさんの人が来てくれたら嬉しいなと思いますね。

Interview:IMAI

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