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BLANTON 23th Anniversary!! 【TOKYO HOT NIGHT】

関西の老舗ライブバーが東京で総勢26組のアーティストと魅せた熱い夜

2015/10/18@渋谷gee-ge. / Milkyway / LOOP annex

PH_BLANTON兵庫県尼崎市にて、10月で23周年を迎える老舗ライブバー“尼崎BLANTON”。40人も入れば一杯で、アーティストとご来場者の距離感が近いアットホームな空間が特徴のライブバーだ。そんな尼崎市のライブバーが10/18に、東京・渋谷のライブハウス、gee-ge.、Milkyway、LOOP annexの3会場にて、“BLANTON 23th Anniversary!! 【TOKYO HOT NIGHT】”を開催した。

3会場のスタートはgee-ge.で暑苦しいほどに熱い2人組、ききまたくから幕を開けた。イベントのトップバッターをトリのクライマックスのような盛り上げ方で既に満員の会場に火を灯した。

LOOP annexでのスタートは、はるのまい。経験値豊かな彼女も通常イベントではトリでの出演も増えてきたが、今回あえてのトップ出演。盛り上げ方、聴かせ方はさすがの領域。

ヒメノアキラは、代表曲「勇敢な鳥」から「なんでもない日おめでとう」までグッと心を引き寄せる歌を歌う。

ささきちかは、秋田出身のシンガーソングライター。スガシカオのOAを務めるなど期待値の高い新人で、関西と東京を行き来している。

メロディーキッチンは最新作『アイノワ』を大石昌良がプロデュースし、その高いPOPセンスを一つ上の段階へ持ち上げた。

少し遅れてスタートしたMilkywayのトップバッターは、菅田紗江。「解放します」と毎ライブで宣言するスタイルは、菅田紗江としてだけでなく、イベント自体を解放しMilkywayの後続へのバトンを繋いだ。

シェアーは、愛嬌のある表情がステージを彩るどこまでもPOPにライブを行うユニット。音楽の楽しさが溢れる。

山下秀樹(ザ・ラヂオカセッツ)。ザ・ラヂオカセッツは流行りの音楽なバンドではないけど、それでもそこにある暖かな音と歌が優しくさせる。ソロでもその歌はやはり暖かく懐かしい。

サカノウエヨースケは、現在活動中のヨースケコースケではなくソロでの出演。根っからのポジティブマンは、ステージからHappyを振り撒きまくっていた。楽しむ事もたのしませる事も全力で、盛り上がらないわけがない。

小玉哲也もHappyをステージから与える事のできる1人だ。緩くも暖かい空気を作り「ヘイビリーブミー」を歌う姿に自分を信じる力をもらう。

みのべありさは、関西で活動中のアーティスト。彼女のPOPセンスは類まれない。「チャリ」など日常に寄り添ったキャッチーな歌は今後どんどん会場が大きくなる予感をさせる。

続いて1曲目の一瞬で、饗庭純は空気を変えた。空間が彼女の世界に引き込まれていくのを何度か目にしているが、この日も会場の空気がピンと張りつめて、その世界に引き込んだ。

先日TSUTAYA O-WESTでのワンマンライブを開催したばかりのmarinaは2ヶ月ほど前に見た時より力強さを増し、声がより前に飛んでくる。

心斎橋JANUSでのワンマンライブを控えている18歳の藤田悠也の真摯に歌い上げる姿は初々しくも貫禄さえ出てきた。

ライブ活動休止明けの拝郷メイコの歌が心地よく響く。この声を待ち望み、枯渇した心を潤わせたリスナーは多い。

容姿だけではなく歌も言葉も男前な片山遼の王道POPSは、どこまでも気持ち良く心が晴れる。

名古屋からは唯一の出演となった斉藤利菜は音楽に対する思いが深まっているばかりだと感じるライブ。大人な雰囲気になり、曲も大人になった彼女の今の魅力が詰まったライブであり、11月リリースの新シングルが待ち遠しく感じた。

見田村千晴の歌声が持つ本物感は、いつだって感じずにはいられない。この日も「悲しくなることばかりだ」からスタートし、名曲「LIFE SONG」までバラエティ豊かな曲が並んだ。

尼崎出身・ラブハンドルズは、23年のBLANTONの歴史の中で、23年前を知る唯一のミュージシャンでもある。芸人顔負けのMCも、メロディーセンスも様々な特徴が際立つ。

suzumokuは尖った鋭利な刃物のように突き刺してくる。だが、そこに優しさを感じる歌はかっこよくてセクシーで目が離せなくなってしまう。ステージから男気を感じるアーティスト。

大橋タカシも熱を感じるアーティストで、言葉に力が有る。ステージで大きく歌う彼の姿は存在感が際立つ。

斉藤麻里と続き、クライマックスが近づいてきた。始まる瞬間から満員で彼女の歌を待ち望んでいた人の多さがわかった。復帰後間もないステージはギターサポートとのユニットスタイル。ステージから発する愛情、客席から発する愛情が会場を包む。

今回の出演者の中で唯一BLANTONへの出演経験のない篠原美也子は、10/25に初めて出演する。ピアノの音と歌声。それだけでわびさびを感じるのは、今出演者の中で最も長いキャリアに裏付けされた“人生を感じる”歌だった。

ラストは各会場トリが続く。今年尼崎BLANTONでレギュラー出演中の大野賢治。お祭りの締めを飾るにふさわしい男。上京後半年足らずで渋谷duo MUSIC EXCHANGEでのワンマンライブを成功させた男は、12月に初の全国流通盤をリリースする。エンターテイメントというのは人を楽しませる力であり、最もそれを体現している彼のステージは笑顔があふれている。
LOOP annexのトリは、大森洋平。来年デビュー20周年を迎える歌声は抜群で、いつだってリスナーの心に染み渡る。アップテンポの「LOVE MAN」、しっとり聴かせる「Living」などバラエティー豊かにステージを彩った。

そしてこのイベントの大トリを飾った、木下直子。来年8月の赤坂BLITZでのワンマンライブを発表した彼女は、先輩アーティストの後の大トリというプレッシャーを跳ね返し、全部をステージの熱に変えた「太陽に届く場所」など全6曲を歌い上げた。

24年目の次回開催を期待できる大きな愛を感じた一日は、シンガーソングライター、ユニットが総勢26組出演。9時間という長丁場も終わってみれば、あっという間に感じたリスナーも多かっただろう。それだけ1組1組のステージが充実していたからに他ならない。

TEXT:柴正明