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PAN

想像だけで素晴らしいんだ

PHOTO_PAN今年結成20周年を迎え、開催10周年を迎えた“MASTER COLISEUM '15”はもちろんのこと、毎月20日に“20祭やDAY!”を開催して全国各地で暴れまくっているPAN。その集大成となる12/20のなんばHatchを目前に、PAN史上最高傑作と呼び声の高い名曲が完成した。既にライブでも披露し、オーディエンスを巻き込んで大きな一体感を作り出しているシングル曲「想像だけで素晴らしいんだ」。今後彼らにとって大切な曲になっていくであろう同曲について、メンバー4人に訊いた。

 

「想像できるってこと自体がいいことやと思うし、大事やと思うし。それによって自分がニヤけたりグッときたりするのが歌」

●“MASTER COLISEUM '15”で新曲M-1「想像だけで素晴らしいんだ」とM-4「S・A・L・A・D・A」をやっていましたけど、「想像だけで素晴らしいんだ」は初っ端からお客さんが歌っていて。最終日なんかが全員が我がことのように歌っていている感じというか。“伝わるっていうのはこういうことなんだ”と思ったんです。

川さん:やっていてすげえ気持ちよかった。新曲をやるときって、慣れてないから本番も緊張感があるけど、落ち着いてやれたから。あの広さのあの人数の前でやれたから、逆に100人の前とかよりはやり易かったのかもしれん。シチュエーションもよかったし。人がいっぱいおるのがピタッと静まり返る瞬間。

ゴッチ:確かに新曲らしからぬ感じというか。初めてやったときに、2回目のサビでお客さんが歌ってくれたくらいシンプルな曲なんで、それがよかったんかなという。曲的に無駄なものがなかったからこその反応やったんかな。

ダイスケ:それに、あそこに照準をあわせていたというか。やっぱり“MASTER COLISEUM”でやるのがチャンスやし、いろんな人が観てくれるし。手応えも感じで、やってよかったなとほんまに思いましたね。

よこしん:初めてやるんですけど、どっちも構えてる感がなかったというか。こっちも初めて聴いてもらうわけなんで、ちょっとキュッとなってしまうところももちろんあるし、お客さんとしても“知らん曲やから1回聴いてみよう”って構えるというか、お互いに伝え辛いっていうのをいつもの新曲だったら感じたりするんですよ。でも始まってすぐあまりカチカチな感じがなくて。パッと1回聴いただけで伝わってくれたんかなという感覚でいます。

川さん:“これってわかりやすくてよかってんな”みたいな。ただシンプルなだけじゃなくて、言いたくなるようなものを残せてたんやなっていう。

●「想像だけで素晴らしいんだ」はダイスケによる作曲らしいですね。

ダイスケ:はい。こういうのも好きやし、“こんなんもええんちゃう”みたいな感じで持っていって。もともとこういうタイプの曲を作っていたのもあるし。ここ3〜4年はあまり出さなかったんですけど。

●そうでしたね。最近は楽しい系がメインでしたもんね。

ダイスケ:それに僕も集中していたというか。キャッチーな楽曲を提供した方が今のPANには合っていると思ったし。今回、そういう感じの曲もいくつか出していたんですよ。M-3「We are バイト」もそうなんですけど。その中で、今のタイミングでこういうのもどうかなと思って披露したら、みんなの反応もよかったから“これは残るんちゃうかな”と。ボツになるときはいつも、何も反応がないんですよね。

●PANは“おもしろいバンド”と思われがちだと思うんですけど、何回もライブに来ている人は、ただ単におもしろいだけじゃなくて、芯に熱いものを持っていながら、それをわざわざ説明しないタイプのバンドだとわかっていると思うんです。たぶんこの曲は、PANにとって重要な曲になるんじゃないかと感じているんです。

ゴッチ:そうなっていくでしょうね。

ダイスケ:それは周りの人にはよく言われます。「成長していく曲やな」みたいな。

●歌詞が乗ってそうなったんでしょうか?

ダイスケ:そうですね。作ったときは歌詞が着いてなかったんで。歌詞が乗っかって、みんながそれぞれ思っていた曲のイメージに近かったんでしょうね。歌詞もめっちゃいいなと思って。

●なんでこういう歌詞を書いたんですか?

川さん:曲を聴いたときに“これはいい曲系の感じやな”と思って。それで編曲をしながらイメージがだんだん沸いてきた。

●昔の気持ちを思い出しながら、今の視点で書いているってこと?

川さん:12/20のなんばHatchというのも頭の中にあったし、歌を作ってはツアーをして…ってことを繰り返してきて、その歌を書いているときの状況…いろんなものを想像しながら歌を作っていて“これちょっといいかも”とか“これをやったらオモロいかも”みたいなことを、今って想像してるな〜と。それがそのまま歌詞になってる。

●そういうことか。歌っていることそのまま。

川さん:想像できるってこと自体がいいことやと思うし、大事やと思うし。“それによって自分がニヤけたりグッときたりするのが歌やろ”ということを歌っているのがサビ。俺らは思い返したときにずっとそういうことをしてきたんやろうなって。狙ってやったときもあるし、狙ってなかった時期もあったやろうけど、そういうことを繰り返してきて今があるんやなと。歌を書くことに正解とかはないから、だからこそ「これをやっときなさい」って言われることがないから、自分で自分に課題を出して、それをクリアしていく。正解がないからこそどこまでもやってしまうし、どこまで行っても“よっしゃ!”ってなるのが難しい。だからこそ困ってしまうけど、そこで内容がいいことを言って点数を取りに行くんじゃなくて、自分らしさっていうのはセンスなんかなっていう。それがそのまま2番にきてる。

●でも川さんって、あまりそういうモードにはならないですよね。むしろピュアな部分を出すのって10曲に1曲くらいの確率でしょ?

川さん:うーん、そうかな。でも最近の曲はすごくシンプルに“この曲はこういうこと言いたいねんな”っていう。でも思っていることってたぶん4種類くらいしかなくて。

●少ないね(笑)。

川さん:みんなそうやと思うねんけど、全然友達じゃないような音楽をやっている人も、割と似ている。今日より明日の方が上を向いていこうぜ! とか、誰々が好きとか、ありがとうとか、あんまり種類がなくて。それをみんなそれぞれの言い方でやってるんかなって思ってるから。PANの曲も、恋愛の曲はほぼ無いかもしれないけど、例えば「人生の湯」でも「Z好調」でも「天国ミュージック」でも言っている内容はほとんど一緒で、使っている言葉が違うだけというか。「がんばりまっせ」もそうやし。何となく方向は一緒で、言い方やリズムが変わっているっていう。

●では、今回も別に珍しいことではないと。

川さん:内容的には“先に進んでいこうぜ”っていうことやねんけど、そのために俺らはバンドをやりながら、ちょっとずつ先を想像しては前に進んでるよ、っていう。だから聴く人によってはバンドをやっていなくても、自分に置き換えることができると思うし。

●カップリングも含めて、すごくPANらしい作品になりましたね。そして12/20のなんばHatchですが、この会場でやることやること自体がバンドの意志を感じるし、今年20周年というところとも繋がっていて。楽しいものになる以外はないと思うんですけど、今はどんな心境ですか?

ゴッチ:ひとりでも多く集めたいっていうのと、20年やってきた答え合わせじゃないですけど、今の自分らがどこまで行けるかを見たい。楽しんでやろうという気しかないから。だから来てもらった人は絶対に楽しませるつもりやから、値段以上のものは返すよと思ってます。

●これは、そもそもいつ決めたんですか?

よこしん:2年くらい前ですね。

川さん:会場を押えたのは1年前ですけど、やろうというのは2年前から決めていました。

●そんなに前から決めていたのか。

ダイスケ:15周年のときには“15祭やDAY!”をやっていて、今度20周年と思って、20日の曜日を見ていたら12月がたまたま日曜だったんですよ。“20祭やDAY!”をやるって言っていたから、最後にでっかく行こうやと。それに向かってバンドの活動も考えていこうということで、この2年はHatchに向けて動いていました。

●ある意味、ここ最近のバンドの集大成というか。チーム全体がここを目がけていたということですよね。これは気合いが入りますね。

ダイスケ:めちゃめちゃ入ります。

●なにか特別なことはやるんですか?

川さん:ライブ中に世界記録にチャレンジしたいなと思っていて。いろんな記録がある中で、パンを使ったもので世界の1位を取りに行くっていう。言葉で言うのは簡単やけど、実際は“ほんまにどうなるんやろう?”っていう感じです。

●ハハハ(笑)。これ音楽のライブですよね(笑)。

川さん:途中で一回アスリートに変わって“あれっ?”っていう。そういう無駄なことをするのがPANのスタイルでもあるし。でもそれがおもしろさに繋がらないと意味がないから、そういうこともやりたいし、あの大きい空間やからこそできることを、いろいろとふんだんにやりたいなと。

ダイスケ:全国からいろんな人に来てもらいたいですね。

●当然今回の作品もこの日を目がけてのリリースだっただろうし、言ってみればここ2年間の集大成じゃないですか。来年はどう考えているんですか?

川さん:今もフレッシュな気持ちやし、凝り固まってやっているバンドじゃないから、ここを成功させたら来年違うものもあるかなと思うし。こんだけ長くやってきたけど、PANを知らんっていう人もまだまだすげえいっぱい居て。俺らも“こんなシーンもあるんか”っていうのが今すごく感じているから。

●まだ見てなかった景色がいっぱいあると。

川さん:そう。俺らも見てなかったし、俺らのことを知らん人もいっぱいおるから、そこに出て何かをやれと言われたらなんでもやれますよ、みたいな感覚かな。20年でいろんな武器を得てきたから、“こんなイベントやったらこんなことをやろう”っていうのはバンドの幅として思えるし、そういうところにいっぱい出ていきたい。

●来年ももっと攻めて行くと。

ゴッチ:伝えたいのは曲ではあるけど、バンドの空気感・ライブ感。“こんな4人組がおるんか。この空気感なんかいいな”みたいな。そういうのがライブで出せたらいいし、それがPANの長所でもあるのかなと。特別演奏が上手いとか誰かが飛び抜けてるとかじゃないけど、それじゃないところでやってきたから続けられたことやし。それがもっと出るようなライブを、いろんな人の前でやりたいなと思っています。

interview:Takeshi.Yamanaka
Assistant:森下恭子

 

PAN結成20周年、みんなで挑む世界記録挑戦プロジェクト!

※結成20周年を迎えた関西出身のライブバンド・PANが、バンド名にかけた「パン」を使った世界記録に挑戦するプロジェクト発動中!! 詳細は以下のURLをチェック!!
https://www.muevo.jp/campaigns/138

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