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SuG

斬新な切り口で“現代病”を描き上げるSuG流の応援歌

SuG「SICK'S」アー写渋谷公会堂でのツアーファイナル、初の野外フェスに出演、主催イベントの成功…前作のリリースから約5ヶ月、復活の狼煙を上げたSuGの快進撃は留まるところを知らず駆け抜けてきた。そして生まれた今作の表題曲「SICKʼS」は、“現代病”をテーマにすべてのリスナーを⿎舞激励する想いが込められたSuG流の応援歌。“パンク・ホラー・ミュージカル”をモチーフに作られたPVや、バンド業界初? の“GIFで動くアー写”など、新進気鋭のアーティスト達とコラボしたアートワークにも要注目だ。常に斬新なアプローチで独自の表現を追求するSuGの挑戦は止まらない。

 

●前作『teenAge dream / Luv it!!』リリース以降はいろいろなトピックスがありましたが、まずは7月に渋谷公会堂で行われた“SuG TOUR 2015「BLACK-FINAL-」”はどうでしたか?

武瑠:4thアルバム『BLACK』は、活動休止前から復活して以降約2〜3年の時間をかけて作ったアルバムだったので、やっぱりそこにかける想いはいつもとは違ったものがあって。ひとつの締めというか、これ以降が本当の復活なのかなと思いました。

●前のインタビューの時に「いつものライブはアルバムコンセプトに沿った演出をしているが、今作は正面衝突でそのまま勝負したい」とおっしゃっていたと思うんですね。その辺りについてはどうですか?

武瑠:「teenAge dream」は初披露だったので曲にリンクする演出を入れましたけど、他は割とそのまま勝負しました。

Chiyu:アルバムをちゃんと聴き込んで来てくれるファンの子が多かったので「音源より生で観た方が良い」という声がたくさんあって。ライブの醍醐味を、ちゃんと見せられたかなと思います。

●また、野外フェスイベントにも出演されていましたね。

Chiyu:“イナズマロックフェス2015”で、初めてフェスに出演させてもらったんですよ。

武瑠:単純に呼んでもらえるようになったのが嬉しかったし、今まで外でライブをする機会があまり無かったので、すごく新鮮で。天井が無い感覚が気持ちよかったですね。

●つい最近だと、11/13には主催イベントの“SuGフェス 2015”もあって。

Chiyu:はい。去年はアイドルや稲川淳二さんといったいろんな方を呼んでいたイベントなんですけど。

●振り幅が広いですね。アイドルもそうですけど、稲川淳二さんって(笑)。

Chiyu:すごくカオスなイベントですよね(笑)。今回はA9さんとINKTさんと一緒に、3マンで。同じような状況の人たちが集まってやるという意味も込めて出来たので、すごく良かったなと思います。

武瑠:“次に繋がっていくし、続けて行きたいな”と思いましたね。

●そういった流れを経て出来た今作『SICKʼS』は、“現代病”をテーマに作られた楽曲だそうですね。ここでいう現代病とは、いわゆる無気力症候群的なもの?

武瑠:一応そこがメインテーマになっています。あとは若い人たちのSNS依存症とか、逆にそれに対してあまり情報を知らないのに否定してしまう大人の方とか…それもある種、現代病から発生する現代病なのかなと思って。この曲の面白いところは、年上の人が聴くと「私達みたいな年上の人が共感する曲だね」って言うし、10代の子は「10代の私達が共感出来る曲ですね」っていう風に言うんです(笑)。

●全く世代の違う人たちなのに、どちらも共感してくれている…?

武瑠:それをすごく意識して書きました。きっと若い人からしたら“現代病って言われても…”みたいなイライラがあるから“そんなの知らねぇよ!”という風に言い放って応援してくれる曲なんですよ。逆に年上の人は“無気力病の自分たちに向けて歌った曲なんだ”と思ったりして。みんなが主観で自分の共感出来るフレーズを受け取るから、自分達の曲のように感じてくれるんじゃないかなと。

●見事に狙い通りになりましたね。テーマ自体は曲を作る前から決まっていたんですか?

武瑠:そうですね。今回はメンバー全員がテーマに沿った曲を書いてきて、その中で一番良いものを選んで歌詞を乗せるというスタイルです。今回はyujiの曲が選ばれたんですけど、初めて聴いた時は今のような切なさは無くて、もっと踊れる感じだったんですよ。だから“ちょっとドロっとした重ためのコンセプトの話を書いたら面白いかな”と思って。書いていくうちにもうちょっと切ないテンションが欲しくなったので、アレンジでそういう要素を足してもらって。曲の印象も人によって反応が違って面白かったですね。

●場面によって全く印象が変わる曲ですよね。AメロやBメロの辺りは倦怠的な空気がありますけど、サビはすごく開放的というか。ここで一気に世界が広がっていくような壮大さを感じました。

Chiyu:やっぱり、ストリングスやピアノが効いているのかなと思います。しかも生音なのですごく力強くて、打ち込みとは全然違う音の広がり方があるんですよね。まずオケを録ってから、そこにはめてもらう形で作っていきました。

●つまり、元々そういう音を入れようと思っていたということ?

Chiyu:そうですね。ストリングス等が入る前提だったので、オケのフレーズを録るときには音の入る隙間を作っていて。最終形がちゃんと見えていたから、上手い具合にストリングスのフレーズが抜けてきましたね。

●音の話でいうと、今作は3曲とも全く違うアプローチじゃないですか。例えばM-2「ゆりかご」は、打ち込みをガッツリと使われているバラードで。

武瑠:これは元々子守唄というか、みんなで森の中で寝る前に歌うような曲にしたいと思っていて、その時点で打ち込みの方が良いかなというイメージがありました。初期段階では明るい感じだったんですけど、作るにあたって実際に森へ行ってみたら自分が描いていたよりも静かな方が綺麗だなと思ったので、もっと切ないテイストに変えていって。アコギ以外は全部打ち込みになっているんですけど、ちょっと温かみのある曲になったかなと。

●この曲のあとだからか、M-3「JUICY」がバンド感抜群で印象的です。

Chiyu:シングルCDのバランスを考えると、そこに入る曲はだいたいライブ向けというか、盛り上がりそうな曲を入れる事が多くて。今作もその感じですね。

●曲を聴いただけでも、ガッツリ盛り上がっている絵が浮かびますよね。

Chiyu:ライブ風景を想像しながらアレンジを変えていきましたからね。スタジオではみんなで「こういうフレーズを入れたら、こう盛り上がるかな」という風に話し合いをして。

●リスナー側としては、“ここで絶対、ギターが前に出るな”とか“モニターに足を乗せているんだろうな”というのを想像出来て面白いです。

Chiyu:あと個人的に「JUICY」のレコーディングでちょっと印象に残っていることがあって。この曲は自分もハモリで歌っているんですけど、最初に録ったときに「綺麗すぎてアカン」って言われたんですよ。

●綺麗だったのにダメ出しされた(笑)。

Chiyu:歌い終わった後、反応が無いから“全然アカンかったのかなぁ?”と思ったら「この曲の感じにしては綺麗すぎる。もっと荒々しく」って言われて。コーラスの録り直しをしたのはこれが初めてでした。

●全体的に、レコーディングはスムーズに進んだんですか?

Chiyu:レコーディング自体は。録り始めるまでは結構悩みました。ツアー中も曲のやりとりをしていたので、最初に比べると結構変わりましたね。

武瑠:それにアートワークも平行してやっているので、アレンジが変わると絵も変わってくるんですよ。

●アートワークといえば、アー写がものすごく斬新で。恐らくバンド界初の“GIFで動くアー写”になっているんですよね。なんでもグラフィックデザイナー・KASICOさんとのコラボだとか。

武瑠:昔からの友達で、“浮気者”(武瑠のソロプロジェクト)の方でアートワークをやってもらった事があるんです。「グラフィックガール」という、女の子とアニメーションをGIFでMIXしている画像みたいなものを作っている人で、それが面白いなと思っていたから「いつかやろう」と言っていたんです。

●『SICK'S』というタイトルにマッチした、衝撃的なアー写でした。衝撃度合いでいうと、ジャケットの絵も目を引きますね。

武瑠:ジャケットの絵を描いてくれたのは大阪のイラストレーター・buggyさんです。すごくラフな絵を描いて渡して、「こんな感じでお願いします」という感じで。

●お話を訊く度に、“やっぱりクリエイターだなぁ”と思います。

武瑠:今作は、その良さを出そうというのがテーマだったので。久しぶりにデザインから全部ガッツリやったなと思います。

●前作で“全部を自分で決るんじゃなく、誰かに任せる”という経験があってから、改めて自分で作ってみることで何か得るものはありましたか?

武瑠:まず“こんな風に引き算するんだ”という発見がありました。逆に“良い事もあるけど、やっぱり今の自分の感覚を信じた方が良いな”とも思いましたね。イメージが無いのであればお任せした方が良いと思うんですけど、それが有る場合は自分が一番完成形を理解しているので、純度の高いものができるなと。

●想像しているのを人に任せたら、どうしてもズレが出てきてしまう事もあるでしょうし。

武瑠:うん。全体のイメージは特にそうなんですよね。ひとつひとつを丹念にチェックをしていかないと、意外と全体が上手く繋がらなかったりするので。特に今作はギミックがすごく多かったんですよね。例えばGIFのアー写がPVにも関わっていたりとか、いろいろ連動しているんですよ。

●へぇー! それと踏まえて観ると一層面白そうです。リリース後の大きなイベントとして東京・大阪の2会場で2日間ずつ開催される“VersuS 2015”があると思うんですけど、各会場とも1日毎に“極彩SuG”バージョンの日と“極悪SuG”バージョンに分かれているのはどういう意図なんですか?

Chiyu:“極悪”は比較的激しい曲、“極彩”は明るい曲で固めたセットリストになっているんです。VersuSということで、それぞれお客さんの声援を測ってどちらの方が盛り上がったかを勝負するんですよ。

武瑠:去年開催したときは“極悪SuG”が勝ったという経緯があるので、今年は“極彩SuG”が“極悪SuG”に対してリベンジマッチを挑む、みたいな流れになっていて。YouTubeで予告動画を観てもらうとわかりやすいかと思います。それに大阪公演は今年のライブ納めという、SuG的には初めての試みなんです。

●大阪出身のChiyuさんとしては、感慨深いものがあるのでは?

Chiyu:大阪で2DAYS自体が初めてですし、両日とも全く違うライブを見せられるのはすごく嬉しいですね。

●これは、両日とも観た方が絶対に楽しいでしょうね。“昨日は同じ会場で全然違うことをやっていたのに”みたいな面白さもあるでしょうし。

Chiyu:うん。全然違うバンドのライブを観に来ているくらいの感覚になると思います。

武瑠:せっかく大阪で2本あって、しかもライブ納めになるので、今回盛り上がらなかったら“VersuS”で2度と大阪に来ないかもしれない(笑)。だから東京に負けないくらいの勢いが欲しいなぁ〜と思っています(笑)。

●今後も大阪で開催する為にも、めちゃくちゃ盛り上げて欲しいと(笑)。

Chiyu:お願いします(笑)! あと前日には自分の聖誕祭ライブをやるので、そこでも一緒に楽しみたいですね。弟を呼んで弾き語りをしたりトークをしたり、いろいろ企画したいと思っています。

interview:森下恭子
Assistant:絹丸

 

“パンク・ホラー・ミュージカル”をモチーフにしたPV!
SuG「SICK'S」(MUSIC VIDEO)

“極彩SuG”が“極悪SuG”にリベンジマッチを挑む!
SuG「VersuS 2015」-Special Teaser-

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