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Femme Fatale

全く似通っていない強烈な5組の女たちとの出会いが人生を変えてしまうかもしれない…

JUNGLE☆LIFE × CLUB251 presents 「Femme Fatale」
2015/12/10(木) 下北沢CLUB251
出演:THE TEENAGE KISSERS / Saku / BAND-MAID® / 虎の子ラミー / Chirol

話題の新星から実力派や期待のホープに至るまで、いずれも今ライブを観ておいたほうが良い5組を集めたガールズイベント“Femme Fatale”。今回は下北沢CLUB251を舞台に、Chirol、虎の子ラミー、BAND-MAID®、Saku、THE TEENAGE KISSERSの全5アーティストが集結して開催された。

先陣を切ったのは、都内を中心に活動している神奈川発3ピースロックバンドのChirolだ。ボーイッシュな金髪ショートカットが印象的な大竹智紗(G./Vo.)が「楽しんでいきましょう!」とフロアに呼びかけて、ライブがスタート。3人がエネルギッシュに奏でるギターロックサウンドは、その熱さが今とても新鮮に鳴り響く。疾走感のある楽曲からミドルテンポの聴かせる楽曲まで、歌をしっかりと軸に置きつつ熱いパフォーマンスを披露。ラストの「GLORY」ではフロアから自然と手拍子が起こったように、確実にオーディエンスの心を掴んでいた。

“ガールズパンチポップロックバンド”という自称がまさしくふさわしいインパクトを残したのは2番手の、虎の子ラミーだ。いきなり何やら叫んだかと思えば、縦横無尽にステージを動きまわって観客を煽る、マザー・ヤナギ(Vo./Key.)の存在感は絶大。楽曲ごとに艶っぽい声から、伸びやかな歌声まで様々な表情を見せるボーカル力も魅力的だ。バンド隊によるサウンドもワイルドでパワフルでありながら、妖しさも見せたりと一筋縄ではいかない。「ハリケーンパンチ」「I am 舞妓」など独自色の濃い楽曲を連発して、虎の子旋風を巻き起こしていった。

「お給仕始めます」という恒例の挨拶から一気に熱狂の渦を生み出したのは、BAND-MAID®。オープニングナンバーの「Don't let me down」から、フロアでは激しいモッシュが発生する。ソリッドかつヘヴィな演奏に、息の合ったツインボーカルがダイナミックに展開されていく。MCではオーディエンスを巻き込んで「萌え萌えキュン♡」とおまじないを唱和したりもするのだが、メイド衣装に身を包んだ可愛らしいイメージと強力なメタル〜ハードロックサウンドのギャップはいつ観ても凄まじい。この日初めて観た人々も彼女たちの虜にされてしまったことだろう。

“POP! CUTE! SWEET!!”の三拍子が揃った注目の新星、Sakuはこの日バンドセットで登場。1曲目の「あたしを好きだなんて天才かも」からそのスイートかつイノセントな歌声で、ステージ上をガーリーな雰囲気に染め上げる。続く「1st Q&A」では軽やかなギターポップに合わせて、ぴょんぴょん跳び跳ねて笑顔でギターを弾きながら歌う姿で観客を魅了。映画『ビリギャル』の劇中歌にもなった「START ME UP」では、ギターロックサウンドに乗せて可憐な歌を聴かせてくれた。ラストナンバーの「走る少女」まで存分に会場を盛り上げて、トリにバトンを渡す。

この日のトリを飾ったのは、THE TEENAGE KISSERS。1曲目の「FLOWER BED」が始まった瞬間に、空気を一変させるような独自の世界観に引き込まれてしまった。ダークでゴシックなサウンドの中を、北出菜奈(Vo.)の妖艶な歌声が自在に舞う。観客を優雅に扇動するような彼女のカリスマ性は、唯一無二というほかない。ヘヴィなグルーヴがうねり、シューゲイズなギターノイズの海に溺れていくような「BLACK SKINNY BIRD」は圧巻。「Psychic Haze」では北出の手から放たれる青いレーザービームで、心まで撃ち抜かれてしまうかのようだった。

“ガールズイベント”という括りで集まった5組だが、いずれも全く似通っていない強烈な個性を発揮。会場に集ったオーディエンスは、それぞれに思い思いの“運命の女(Femme Fatale)”と出会えたことだろう。その出会いは、あなたの人生を変えてしまうかもしれない…。

TEXT:IMAI
PHOTO:新倉映見