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a flood of circle

波瀾万丈の歴史を全て背負って突き進んできた10年間。 3人が鳴らす青いロックンロールは鮮烈に深化していく

AFOC2016_アー写_軽一筋縄ではいかない波瀾万丈の歴史を積み重ねながら転がり続けてきたロックンロールバンド、a flood of circle(以下AFOC)が結成10周年を迎えた。2016年1月2日よりアニバーサリーイヤーに突入した彼らが、初のベストアルバム『“THE BLUE” ーAFOC 2006-2015ー』を2/24にリリースする。初回盤は何と3枚組という、フルボリューム仕様となっている今作。通常盤と共通のDisc1はインディーズ時代から最新シングル『花』までの作品からキラーチューンを集めた全17曲入りにして、まさしく現時点までの“オールタイム・ベスト”と呼ぶにふさわしい1枚。レアトラック3曲に加えて、このアルバムのために制作された新曲「青く塗れ」を収録したDisc2では最新形のAFOCを垣間見せる。さらにDisc3では佐々木亮介(Vo./G.)の弾き語りによる、裏ベストとも言える10曲と中島みゆきのカバー曲「ファイト!」を収録。合計32曲にも及ぶ初回盤は入門編的な間口の広さと、さらなる深みへと引きこむようなコアな魅力を兼ね備えている。現在・過去・未来を全て内包するようなベストアルバムの発売を記念して、佐々木亮介に迫るスペシャル・ロングインタビュー。

 

「今までの面倒くさい歴史も色んな面倒くさいことも全部ひっくるめて、“俺がこうだと思ったロックンロールをブチ込む”っていうのに全部懸けようと思っているんです」

●まずは今回のベストアルバムを出すに至った経緯からお訊きしたいんですが。

佐々木:そもそも去年まで、今年が10周年だということに気付いていなかったんですよ。あまりにも“あっという間”過ぎてというか、色んなことがあり過ぎて…。でも10年目だと気付いた時に、逆に自分から「ベスト盤を出しましょう」っていう話をしたんです。数字的にも区切りになる年だったから。

●“THE BLUE”というタイトルはどこから?

佐々木:一言で何かを言いたいというイメージが先にあったので、タイトルはすごくシンプルにしたかったんですよ。色々キーワードが浮かんできた中で、やっぱり根っこはブルース(BLUES)だから“BLUE”っていうのがまず最初にあって。そしてナベちゃん(Dr.渡邊)と10年、姐さん(Ba.HISAYO)と5年一緒にやってきて今年で俺は30歳なんですけど、ここまでの10年を振り返ったら“青春時代”だったなと。

●“青い春”という意味での“BLUE”も入っている。

佐々木:あと、最初に聴いたCDがザ・ビートルズのベスト盤の『青盤』(『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』)だったっていう。そういうイメージが集まってきたので、『THE BLUE』っていうタイトルで10年分を一言で言えたような気がしたんです。

●この10年間ずっと“青く”あり続けていたという姿勢も込められているのかなと。

佐々木:というかAFOCはたぶん、どんどん青くなっているバンドなんですよ(笑)。始めたばかりの20歳頃が音楽の趣味も一番渋かったし…。古い音楽から入ったというのもあるし、ジャズバーでバイトしていたのもあってか、大人の男に憧れるというか。たぶん、それでブルースが好きになったんでしょうね。そうやって始めたバンドだったので、あえて最新の音楽を聴かないっていうスタンスで最初はやっていて。それが当時は良い意味で浮いていたから、人に聴いてもらえたのかもしれないですけど。

●古い音楽をルーツにしている若いバンドというのが珍しかった。

佐々木:でもバンドを続ければ続けるほどにたとえばメンバーチェンジとかで、闘うべきシチュエーションがすごく増えてきて。“古い音楽を新しくアップデートする”っていう価値観を持ってやるのって、この時代ではすごく大変だなと思ったんです。本当に良いものを作ってブチ込んでいかないと、届かない時代になっているから。そういうところから新しいものをどんどん消化しようとしていった結果、どんどん若返っていっているというか。

●活動を続ける中で、逆に新しいものをどんどん取り入れるようになっていったわけですね。

佐々木:レーベルを移籍して、初めて出したCDのタイトルが『FUCK FOREVER』(ミニアルバム/2012年)ですからね(笑)。だから10年間ずっと青かったというのもあるんですけど、その青さが今もどんどん濃くなっている気がしていて。

●そういう気持ちが新曲の「青く塗れ」(Disc2/M-1)には出ている?

佐々木:自分のやっている音楽を“青く塗る”という行為にたとえているんですけど、それを使って日本全国を染めにいこうというか。そういうのをぶち込んでやろうと思った時に、本当に自分の中から何の影響もなく出てくるピュアなものと“時代性”というものをどうやって混ぜるかというところにすごく葛藤や闘いがあるんですよ。「青く塗れ」に関しては、それを全部引き受けて歌詞を書けたと思っていて。たとえばこの曲の歌い方は普通のロックンロールバンドなら絶対にやらないだろうし、AFOCにしかできないものというのがこの10年をかけてどんどんできているような気がしているんです。「青く塗れ」は、その象徴だなと思っています。

●この10年で磨いてきたAFOCにしかできないものを体現する曲というか。

佐々木:「花」(Disc1/M-1)は“今の自分たちの代表曲にする”と考えて作り上げた曲なんですけど、「青く塗れ」はもう少し肩の力を抜いて作れたんですよね。肩の力を抜いていても、自分たちの一番新しいものは表現できたなと思っていて。だから、すごく気に入っています。

●昔ながらのロックンロールのマナーは消化しつつ、自分たちなりの新しい形で表現できている。

佐々木:自分たちで“ロックンロール”と言うのは、別に何かに所属しようと思って言っているわけじゃなくて。それどころか、どこに行っても浮いてしまう(笑)。でも元々、ロックンロールというものは色んなものを飛び越えるパワーを持っているものだと思っているから。逆に言うと、誰もできないジャンプの仕方を俺たちはできると思っているんです。誰も辿り着けていない、AFOCにしか辿り着けないポイントが今見えている気がしていて、そこにまっしぐらに向かえている。だから「俺たちが日本代表のロックンロールバンドです」って、胸を張って言えているんですよね。

●そのAFOCにしか辿り着けないポイントというのは、いつ頃から見えてきたんですか?

佐々木:姐さんが入ったあたりからかもしれない。自分で振り返ってみて象徴的だなと思ったんですけど、姐さんが入って最初に作ったアルバムのタイトルが『LOVE IS LIKE A ROCK 'N' ROLL』(2011年)なんですよね。

●“ロックンロール”という言葉がしっかり入っている。

佐々木:姐さんが入る前の最初の5年間は、“先がどうなるか”とかをちゃんと考えていなかったんです。漠然と“死ぬまでブルースをやっている人がカッコ良い”と思っていたから、それだけが目標で。“バンドの音楽性をどうするか?”とか“もっと広げて人に届ける”っていう意識が、最初はなかったんですよね。ただ駆け抜けていたし、駆け抜けていくうちにメンバーが1人抜け、2人抜けみたいな…そういう中で新曲を作るっていうことにすごく集中していたから。そういう意味では姐さんが入ってから初めてビジョンが見えてきたというか、ちゃんと考え始めたのかもしれない(笑)。

●HISAYOさんが入ったことが大きかった。

佐々木:ハマるべきピースがハマったと思いました。姐さんが入ったことで、自分が作るべき曲も見えてきたから。そもそも最初の4人組だった段階では、自分の中で“バンドって4等分なもの”というイメージがすごくあったんですよ。円形グラフで表したら、みんなの力のバランスがちょうど4分の1ずつになるようなイメージでやっていて。当時は他のメンバーも曲を書いたりしていたので、イーブンにしようっていう気持ちが強かったんですよね。

●誰か1人が引っ張るわけではなく、メンバー全員がイーブンな役割を果たすバンド。

佐々木:そこからメンバーが抜けていったことによって、覚悟が決まったところもあると思うんですよ。サポートギターも加わってライブはまわしていくっていう変なスタイルのバンドなんですけど、そうなったのは姐さんが入ってからで。その形を受け入れられたというか、もう“AFOCにしかできない形で良い”って腹が括れてから変わったと思うんです。そこはやっぱり大きかったですね。

●今回のDisc1はHISAYOさんが加入した『LOVE IS LIKE A ROCK 'N' ROLL』以降の曲が割合的に多いのも、そういう理由からなのかなと。

佐々木:これは本当にたまたまなところもあるんですけどね。でも姐さんが入って以降の曲が今のAFOCの中心になっているモードだから、自然とそういうバランスになったのかな。10年を振り返った時に、やっぱり起点は今で。“今現在、やりたいことしかやりたくない”というスタンスなので、そう考えるとこういうバランスになってくるのかなと。

●必然的に“今”のモードに近いものが多くなった。

佐々木:でも一応、全部のアルバムから1曲ずつは必ず入っていて。初期のメンバーが変わりまくっている時期のリード曲だけを並べて聴くと、その変化も面白いと思いますね。その後の姐さんが入ってからのリード曲って、特に「Golden Time」(Disc1/M-15)とかがそうなんですけど、“リード曲にするぞ!”という気合いを持って作っている曲も結構あるんですよ。派手な曲が多いので、ベスト盤らしい華やかさはあると思います。

●本当にキラーチューンが揃っているアルバムだなと思います。

佐々木:自分としては懐の深さというか、奥行きがある盤だと思っているんです。派手さの中にもどこか伝統的なロックンロールの作法が入っていたり、今の日本のロックバンドが取り入れなさそうな洋楽のエッセンスとかが入っていたりして。基本的にはアルバムのリード曲やシングルを中心にして組んだんですけど、これを聴いて気に入ったらぜひオリジナルアルバムも聴いてほしいですね。AFOCの奥行きや歴史も楽しめる盤になっているので、これをキッカケにぜひ深入りしてほしいなと思います。

●ちなみにDisc1は最初に一番新しい「花」があって、2曲目から16曲目までは古い順から時系列に並んでいるんですけど、最後は今作で最も古い「ブラックバード」(Disc1/M-17)で終わっているという曲順にしたのにはどういう意味が…?

佐々木:これは1つのアティテュードになっているというか、自分の意志が反映されている選曲にしたかったんですよ。俺たちにとって今作は10年分の総括をする作品であり、先に進むための作品という意味があるので、1曲目は今の代表曲にしようと思って。「ブラックバード」は初めて作った曲なので、1曲目と17曲目を逆にすると全部がきれいな時系列になるんです。でも俺らは今がベストだと言って新曲を作っているバンドだから1曲目は「花」にして、そこからさかのぼってもらって一番最後に原点というか初めて作った曲がボーナストラック的に入っている。

●「ブラックバード」はボーナストラック的な位置なんですね。

佐々木:だからそこの曲間はあえて、すごく空けているんですよ。実は時期やメンバー(の違い)によって何となくのブロックごとに、すごくこだわって曲間を空けていたりして。流れもちゃんとあるし、そうやって聴いていくと最後がバンドとして一番最初の曲で終わっている意味を何となく感じてもらえると思います。AFOCは自分たちで最初からの歴史を全部持っていくバンドだし、ロックンロールとかブルースの歴史も全部持っていくバンドだと思っているので、そういうアティテュードが入っているつもりですね。

●そういうアティテュードがあるから、あえて録り直したりもしていない?

佐々木:今の3人で作るモードみたいなのは新曲を聴いてもらえれば良いし、古い曲を新しい体制でやっているのを聴きたいと思ってくれるのであれば、ライブではバンバンやりまくっているわけだから。そういうものを記録するというよりも、今回は“入り口”という意味合いが強かったんです。AFOCは歪(イビツ)なバンドなんですけど、俺はむしろそれを誇らしく感じているし、そこが自分たちの武器だなと思っていて。だから今作も、プロデューサーもメンバーも全然違う17曲が並んでいるっていう状態を楽しんで欲しいんですよ。ちゃんとその歴史を見てほしいというか。

●Disc2では新曲の「青く塗れ」以外はレア曲の再録になるわけですが、この3曲はどういう基準で選んだんですか?

佐々木:単純にこの3曲はどれもアルバムに入っていないんですよ。「Miss X Day」(Disc2/M-2)は姐さんが入りたての時に出したシングルの曲なんですけど、アルバムには入れなかったんですよね。ちょうど前のベースがツアーファイナルで辞めるというのが決まっていながらも、ツアーをまわっていた時期で…。でも残るメンバーは先に進むために、次のベースを探さなきゃいけないじゃないですか。そういうかなりグシャグシャな過程で姐さんと出会って、そこで“とりあえず作ってみよう”ということで作った曲だったんです。

●ある意味、試作品的な感じだった。

佐々木:『LOVE IS LIKE A ROCK’N’ROLL』というアルバムを本腰を入れて作る時にはもう姐さんが正式メンバーになっていたし、ちょっとモードが違ったのでアルバムには入れられなかったんです。でも全曲ライブ(a flood of circle 8th Anniversary Oneman Live“レトロスペクティヴ”/2014年)でやってみると、意外とみんなの反応が良かったんですよね。だったらアルバムにまだ入っていなかったし、このタイミングでリメイクしても良いんじゃないかと思って。

●オリジナルバージョンとは変わっている?

佐々木:実はほんのりBPMが上がったりしていて。さっきも言ったように、どんどん青くなっているんですよね。昔の音源よりも今のほうが勢いが良かったので、これは録り直して入れました。

●「プシケ」(Disc2/M-3)は、ライブでは定番の曲ですが。

佐々木:なぜ今まで録らなかったかというと、これはメンバー紹介の曲だからなんですよね。インディーデビューする前からやっていたので、本当に結成当初からの曲で。ライブでメンバーの名前をデカい声で恥ずかしげもなく言うっていうのが必殺技の曲なんですよ(笑)。だからアルバムに入れようとは思いもしなかったし、そういうライブでしかやらない曲があっても良いと思っていたんです。

●それを今回収録した理由とは?

佐々木:Disc2のレアトラックスではチャレンジということを大事にしようと思っていたので、「プシケ」をメンバー紹介なしで、しかもレコーディングでしかできない形でやってみようと思って。ダビングしたりとか、そういうポストプロダクション的な考え方で面白いことができないかなと思ったんです。メンバー紹介のパートはバッサリとなくしたのでライブで聴き馴染みのある人はビックリするだろうけど、その部分は音響的にこだわって録ったんですよ。ちょっと実験的な感じがして面白いと思いますね。「プシケ」に新しい顔ができたんじゃないかと思います。

●「God Chinese Father」(Disc2/M-4)は初めて聴いたんですが、どういう曲なんですか?

佐々木:これはちゃんと活動を始めてからは、ほぼライブでもやっていない曲で。10年前にナベちゃんと初めて出会った頃からあった曲で、元々は全然違うアレンジだったんですよ。インディーでCDを出す前に紙ジャケのCD-Rを手作りして売っていたことがあって、その時の収録曲が「ブラックバード」と「308」(インディーズ1stミニアルバム『a flood of circle』収録/2007年)と、あと「God Chinese Father」だったんです。

●本当に初期の曲なんですね。

佐々木:Disc1の最後を「ブラックバード」にしたんですけど、Disc2にはさらに古いものを入れようと思って、この曲を選んだっていう。原曲も骨格は良いなと思う部分もあったんですけど、今のAFOCで録るにあたってはアレンジを変えまくりましたね。シングル『花』のカップリング用に「鬼殺し」という曲を作ったんですけど、それをノンクリックで3人で“せーの”で録ったのがメチャクチャ楽しくて。「God Chinese Father」もその系譜になりますね。

●「鬼殺し」の流れにある曲だと。

佐々木:奥行きとかじゃなくて、本当にあるがままにその時のグルーヴだけに身を任せて作るっていう。その勢いと音のカッコ良さみたいなのを“せーの”で録って。同じ部屋の中にプレイヤーだけじゃなく、アンプも全部ブチ込んで録るっていう、エンジニア泣かせの録り方をしたんです(笑)。狭いガレージくらいの部屋で録ったのでまさに“ガレージバンド”というか、この曲だけかなり音が浮いていると思いますね。

●この曲にはそういう録り方が合っていると思った?

佐々木:そうですね。ドキドキさせたかったし、ヒリヒリしている感じが欲しかったんです。前までならそれを恥ずかしがっていたところもあって、できなかったと思うんですよ。でも「花」まで行き着いた後に「鬼殺し」を作れた今の3人ならそれすらカッコ良く鳴らせるって思ったので、チャレンジした感じですね。

●Disc2がある意味、最新形という感じでしょうか。

佐々木:そうですね。これはむしろ、新譜として聴いてほしいくらいです。1曲目に新録も入っているし、レアトラックスとは言っているけど、新曲のシングルがおまけで付いているくらいに考えても良いかもしれない。

●Disc3はどういう位置づけなんですか?

佐々木:これは俺の中では、完全にボーナスディスクですね。今まで弾き語りを録ったことがなかったというのと、普通のベスト盤ではないような面白い味付けがほしいと考えた時に、3枚目が弾き語りだったら面白いなと思って。たぶん2〜3年前だったら絶対にやっていなかっただろうし、“バンドのベスト盤にボーカルの弾き語りって何なんだよ?”っていう感じだったと思うんです。

●それを今回やろうと思えたのはなぜ?

佐々木:まず1つの理由としては、俺がバンドの曲で弾き語りをやってきたというのもあって。さらに自分たちの代表曲と呼んでいる「花」の歌詞は、俺の自伝なんですよね。バンドの10年分どころか、俺の29年分の人生を描いている曲で。その歌詞をナベちゃんと姐さんが引き受けてバンドとして演奏してくれている…、そのバランスこそがAFOCだと思ったんです。2人はそこもAFOCの一部みたいに思ってくれているので、Disc3に弾き語りが入っていても良いなと思ったんですよ。

●3枚ともきちんと意味付けがされているというか。

佐々木:3枚とも音の意味合いがきれいに分かれていますね。Disc1はすごくオープンな感じで“どこまでも届け”と思って作った曲ばかりで、Disc2は今のAFOCでやろうと思っている新しいチャレンジを一貫して見せている盤で、Disc3は本当に部屋のスピーカーで聴いてほしい音源なんです。AFOCの曲はロックンロールパーティーな感じの曲がいっぱいあるので騒がしいところで鳴らしてほしいものもあるんですけど、Disc3に関してはAFOCの曲の本当にコアな部分を凝縮しているつもりなので1対1で聴いてほしいっていう気持ちがあります。この弾き語りを孤独に聴いてほしいなと(笑)。

●10年の節目に今回のベスト盤をリリースするわけですが、今はどんな心境なんでしょうか?

佐々木:いつもAFOCはメンバーが変わったりしたタイミングでCDを出すことが多いので、“覚悟を決めた”っていう話と“新しいスタートだ”っていう話を毎回のようにしちゃうんですよね(笑)。でもやっぱり俺にとって、ここは“0(ゼロ)”ではないですね。10年やってきて積み重ねてきたものがあるから。ここから新しいスタートというよりは、ちゃんとこれを踏まえて次に行きたい。今までの面倒くさい歴史も色んな面倒くさいことも全部ひっくるめて、“俺がこうだと思ったロックンロールをブチ込む”っていうのに全部懸けようと思っているんです。

●その姿をリリース後のツアーでも見せていく。

佐々木:今回はベスト盤のツアーなので、はっきり言って“こんなにリード曲連発のセットリストなんて二度とやらねぇぞ”っていうものを見せたいんですよ。ツアーが終わる6月までは“10周年振り返りイヤー”としてガッツリとそれを見せていきつつ、もう既に下半期にやろうと考えていることがいっぱいあって。ライブの見せ方も含めて、11年目から先のAFOCがどこに行こうとしているかっていうのを、ちゃんと音とライブで見せたいなと思っています。

Interview:IMAI
Assistant:森下恭子

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