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Nothing’s Carved In Stone

最強の2組が作り出した最高の夜。楽しくないわけがない。

“Hand In Hand Tour 2016” 2016/2/13@横浜Bay Hall
Nothing's Carved In Stone / coldrain

PH_NCIS_0451-2 小雨が降る寒い2月の夜、横浜で熱いライブが繰り広げられようとしていた。Nothing's Carved In Stone presents “Hand In Hand Tour 2016”。同ツアーのゲストバンドが発表されたとき、期待が大きく高まったのは筆者だけではないはず。04 Limited Sazabys、BRAHMAN、9mm Parabellum Bullet、SiM、SPECIAL OTHERS、赤い公園、tricot。そしてツアー初日のゲストバンド、coldrain。今まで以上に枠が拡がった感のある今回の“Hand In Hand Tour”、1公演だけではなく、欲を言えば全公演観てみたい。比類なきアンサンブルと、メキメキと存在感を強くするヴォーカリストを擁するNothing's Carved In Stoneが、各バンドとどのような化学反応を起こしていくのだろうか。そんな2マンイベント、どう考えても楽しくないわけがないじゃないか。

Vo.Masatoが「かかってこいよ!」と叫び、「VENA」でライブをスタートさせたcoldrain。最初から5人のテンションはMAXで、有無を言わさずにオーディエンスを自らの手の中へ巻き込んでいく堂々のステージは、抗いがたきタフネスさに満ちている。キラーチューン「No Escape」でまさにタイトル通りフロアの支配度を確固たるものとし、クラップやヘドバン、モッシュで会場は埋め尽くされる。5人は曲を重ねる毎に気迫を身体全体にみなぎらせ、「The Revelation」「GONE」でオーディエンスを狂喜乱舞させて終了。Masatoの「いちばんヤバい初日にしよう!」という言葉通り、気持ちと気合いが込められまくったステージに、オーディエンスは大きな歓声で彼らを称える。

興奮冷めやらぬ観客を前に登場したNothing's Carved In Stoneの4人。Vo./G.村松が腕をあげて客席方向に掲げ、Ba.日向のベースからスタートした1曲目は「Gravity」。4人の手によって生命を吹きこまれた楽器の咆哮がぶつかり合い、緻密かつ強靭なアンサンブルが組み上げられていく様は、何度目の当たりにしても壮観のひと言。

coldrainのタフなステージに負けず劣らず、リミッターを振り切った4人は「Spirit Inspiration」「白昼」「YOUTH City」「PUPA」「Cold Reason」と連発。息をつく暇をも忘れ去ったオーディエンスは音の中に身を投じ、Nothing's Carved In Stoneのグルーヴに陶酔していく。

ライブ中盤には、4月にリリースを控えた新曲「In Future」が披露される。聴く者の感覚をゾクゾクと震えさせる日向と大喜多のリズム、空間を切り裂く生形の強烈なギター、ハンドマイクでフロアを睥睨する村松。音源で聴いたものとはいい意味で別物と思わせるほどの凶暴性と包容性を併せ持つ同曲の世界観に、我々は興奮を隠せない。大きくフロアがうねり、4人が放つ音に合わせて会場が揺れる。

作品を重ねる毎にどんどん自由度を増していく村松のステージングは、ここにきてネクストレベルへと歩を進めたようだ。全能感を身にまとった村松は、変な話だが観ているこっちが恐怖を覚えるほどの生命力に満ちている。新曲「In Future」のステージに、Nothing's Carved In Stoneの更なる可能性を垣間見たような気がした。

「Milestone」「Pride」で我々の胸を焦がした後、「Idols」「Out of Coltrol」とライブチューンを連発してフロアの熱は最高潮。モッシュとダイバーが入り乱れた「Isolation」、本編最後の「Shimmer Song」、そしてアンコールの「November 15th」で終幕。汗を輝かせてフロアを見るメンバーと、4人を称えるオーディエンス。最強のライブバンド2組が作り出した最高の夜に、フロアからはたくさんの拍手と歓声がおくられた。

TEXT:Takeshi.Yamanaka
coldrain PHOTO:Viola Kam (V'z Twinkle)
Nothing's Carved In Stone PHOTO:RUI HASHIMOTO(SOUND SHOOTER)