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ユビキタス

その場所には温かくポジティブな空気が常に流れていた

2/11@渋谷TSUTAYA O-Crest
“ユビキタス「記憶の中と三秒の選択TOUR」”FINAL

IMG_0053 初のフルアルバム『記憶の中と三秒の選択』を昨年11月にリリースしてから約3ヶ月、各地をまわってきたユビキタス「記憶の中と三秒の選択TOUR」のファイナル公演が渋谷TSUTAYA O-Crestで2/11に開催された。前回の同会場でのワンマン公演では実現できなかったSOLD OUTも達成し、満員の観客で溢れているフロア。彼らの音楽を求める人の数が着実に増えていることを実感できる、期待感に満ちた空気の中でいよいよライブがスタートする。

ヤスキ(Vo./G.)の歌から「空の距離、消えた声」が始まった瞬間に、ステージ上へと一気に引き込まれてしまう。演奏に合わせて客席からは手拍子が起こり、2曲目の「キャッチする選択」でもどんどん興奮の高まりを感じる。イントロで歓声が上がった「アマノジャク」に続いては、「最高の1日を一緒に作ろう」と呼びかけたニケ(Ba.)のベースがうなる「リフレイン」へ。後方から全体を見渡しながらビートを刻むヒロキ(Dr.)という3人のメンバーで構成するトライアングルは今日も盤石だ。

この日最初のMCでは「楽しすぎて鼻水が止まらない」というニケの一言に笑いが起きて、会場内の雰囲気が和む。ファイナルのワンマンということで緊張感もあるだろうが、そういったことを感じさせないようなユルいトークも魅力の1つだ。「ボクノウチュウ」「飛行機雲」「ワンダーランド」といったポップな楽曲に、身体を揺らすオーディエンス。「日頃のしんどいことを一緒に忘れよう」というMCのとおり、誰もがここでは笑顔になれる気がする。そう、楽しすぎるのはメンバーだけでなく、ファンも同じなのだ。

「心が折れた時に尻を叩いてくれる音楽」とヤスキが紹介して始まったのは、「僕の証明」。さらに「君の季節」へとミドルテンポの楽曲を2曲続けて、情感たっぷりに歌い上げた。後半の「透明人間」に入る前には、曲ができずに苦しんだ時期のことを語り、ヤスキが感極まった表情を見せる。その姿をじっと見つめる観客たちも、ユビキタスの音楽に何度も心を救われてきたのだろう。だからこそ、この日のライブ会場には温かくポジティブな空気が常に流れていたように思う。

終盤戦は「ガタンゴトン」から毎曲で手拍子が起こっているのではないかと思われるほどの盛り上がりを見せ、ラストの「ヒーローのつくり方」まで一気に駆け抜けていった。アンコールではヤスキが1人で登場して、「眠れない夜に」をアコースティックギターの弾き語りで聴かせるというワンマンならではの演出も。最後は「フルスイングできる曲」という「ループ」で最高潮を迎え、誰もが笑顔に包まれる中で終えたツアーファイナル。ここからまた次なるステップへと向かっていく、そんな3人との再会の時が楽しみだ。

TEXT:IMAI
PHOTO:Yuina Kimura

 
 
 
 

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