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G-FREAK FACTORY

今と世界とお前を直視するレベル・ミュージック、ここに極まれり。

PHOTO_GFF誰にも真似のできないステージを更に研ぎ澄ませ、その日その場所でしか体験することができない空間を作り出して多くのオーディエンスを熱狂させてきたG-FREAK FACTORY。そんな彼らが、前作となるミニアルバム『fact』から約1年9ヶ月ぶりのシングル『Too oLD To KNoW』を完成させ、地元群馬発のフェス“山人音楽祭2016”の開催を発表した。生命力にあふれる3曲が収録された新作は、まさに彼らにしか生み出すことができなかった“生きる証”。今回はシングルと“山人音楽祭”について、Vo.茂木に話を聞いた。

 

「本当にポジティブじゃないと、いろんなものを呼べないですよね。人とも出会えないし。大筋は昔と変わっていないけど、もっとリアルというか、世界の平和よりも自分の周りっていう」

●シングル『Too oLD To KNoW』が4/13にリリースとなりますが、久しぶりの新作ですね。

茂木:1年9ヶ月ってすごく久しぶりのように言われるんですけど、俺的には全然久々じゃないんですよ。まぁまぁ活発に活動して、最短がこれなんじゃないかと思っていたんです。

●あ、そういう感覚だったんですか。

茂木:でも「1年9ヶ月ぶり」という字面を見て“あれ?”と。要するに、ここ2年のスピードがめちゃめちゃ早かったんです。例えば前作『fact』(2014年7月リリース)を出してツアーをしたじゃないですか。そのツアーは土日がメインだったので、3ヶ月くらい続くわけですよ。そこから制作しても、やっぱり1年ちょっとかかるの。ということは、この間にもっとやっとかないと、またこれくらいのスパンになっちゃうんですよね。

●今回得た教訓を言っているわけですね(笑)。

茂木:確かに2年ってまぁまぁ長い時間だけど、俺のスピード感だとMAXだったんです。だからこれはスピードを上げないと、見てくれている人のスピードには追いつかないなって。

●確かに“山人音楽祭”を毎年やるとなると、1年毎の区切りになるわけで。そのサイクルのどこかに制作〜リリースを組み込まないといけなくなりますね。

茂木:そうなるでしょ? するとどういうことが起こるかというと、“山人音楽祭”の準備をやりながらレコーディングを完パケないといけない。“山人音楽祭”の前に出すというサイクルを仮に作ったとしたら、結構なスケジュールですよね。

●結構なスケジュールですね。

茂木:例えば2017年のイベントの前に何か作品を出して、自身のツアーも当然やるわけじゃないですか。ツアーをやらなかったら“山人音楽祭”の意味もないと思うし。そうなってくると…。

●これはタフですよね(笑)。

茂木:そのサイクルを極められたら、またひとつバンドのやりがいができるのかなと。

●今回の3曲はタイプが全然違うんですけど、どれもすごいと思ったんです。形容が難しいんですけど、生命力があるというか、魂がキチンと吹き込まれている。

茂木:ありがとうございます(笑)。

●今作はすごくポジティブな…簡単に言うと愛に溢れている3曲のような気がしたんです。言葉は鋭いですけど、聴いたら本当に血が熱くなるというか。曲に命を吹き込んでいるような自覚はあるんですか?

茂木:命というか、どんな質感の曲であれその息吹は、最後は歌だと思うんですよ。歌でダメになっちゃう曲もある。今回は去年の11月くらいから作り始めたんですけど、漠然と“とにかく大きい曲が表題にならなきゃダメだ”と思っていて。

●大きい曲?

茂木:うん。長いとか短いとかじゃなくて、曲が大きいというか、イメージが大きい曲。悲しすぎず開けていて、ウエイトがしっかりある。

●ということは、M-1「Too oLD To KNoW」を最初に作ったんですか?

茂木:そうですね。「Too oLD To KNoW」はいちばん最初にできていたんですけど、スケベ根性を出してBメロをつけたりとか、散らかして、録り直そうということになったんです。

●この曲の作曲は茂木さん名義ですが、イメージとしては「大きい曲」というのが漠然とあったわけですよね。そのイメージから、どうやってここにたどり着いたんですか?

茂木:サビは頭にずっと浮かんでいて、“こんなことをステージでやれたらいいな”と思ったんです。俺たちはみんなで一緒になる曲があまりなかったから、そういうのが欲しいなと。

●一体感を生む曲。

茂木:そうですね。いろんなバンドのやり方をいろんなフェスで観てきて、“俺らに足りないところはそこかな”というのがあって。

●一体感がある曲はあったと思いますけどね。「日はまだ高く」とか。

茂木:あれは強引な一体感なんですよ。強引なことをやらなくてもいいところまで早く行かなきゃと。G-FREAK FACTORYにありそうでなかったもの…もちろん他のバンドも含めて、ありそうでなかったものを、それでいて大きいものを、と考えるとこうなったんです。

●この曲はG-FREAK FACTORYなりのラブソングのような印象があって。鋭い側面も持つ曲ですけど、広くて一体感を生む懐の大きさがあるというか。

茂木:これをすごく暗い曲調でやったら、聴こえ方は全然違うじゃないですか。前にとある先輩が「本当に言いたいことこそ、ポップに言うんだよ」と言っていたんですよ。「どうでもいいことは暗くやれよ」と。その話を聞いて“すごいな”とびっくりして。俺が考えていたことと真逆だったんですよね。

●確かに。「島生民」とかまさに、言いたいことを全力で表現している。

茂木:もしかしたら海外のものってそうなのかもしれないなと。馬鹿にしたことをポップにサラリとやることで、いろんな支持を得ていくというか。そういった意味では、ポップでありたいなと思いますね。あくまでも間口という意味で。

●全体的にポップかどうかは別として、きっかけを作る間口として。

茂木:全体的なポップは嫌なんですよ。でも入り口としてのポップさというのは、間口を広めることとして必要ですよね。それはあくまでもサウンドで、リリックはあまり他にないものを。

●リリックは相変わらずG-FREAK FACTORYじゃないと歌えないものだと思います。この曲の“今 俺 世界 お前”、”愛 俺 世界 お前“というフレーズ、すばらしいと思ったんです。これって単語を4つ並べているだけなのに、ズバッと入ってくる。説明も要らない。リアリティがあるというよりは、リアルがあるというか。

茂木:この歌詞は、葛藤をぶっ込んだんです。今までも葛藤を歌ってきましたけど、でも明らかに変わってきている気がしているんです。もちろん自分の日常のサイクルも変わっているし、何せ昔より病んでいないんですよ。

●愛を感じたのはそういうところなのかな。

茂木:ギリギリだけど、ちゃんと音楽に対して突っ込んでいけているというか。それができていないときは、すごく自分を責めるんですよね。“本当は音楽をやりたいのに、何でこんなことをやっているんだろう?”みたいな。そうすると、どんどん負が生まれてきて。

●ああ〜。

茂木:そういった意味では、毎週ライブがやれていることもどんどんポジティブになっている理由のひとつなんです。本当にポジティブじゃないと、いろんなものを呼べないですよね。人とも出会えないし。大筋は昔と変わっていないけど、もっとリアルというか、世界の平和よりも自分の周りっていう。

●そうですよね。自分の手が届く範囲というか。だからリアルを感じる。

茂木:今までのリリックは“青いな”と自分で思うこともいっぱいあるんですけど、でもそのときはそれが本当だと本気で思っていたから。だけど今はもっと…もちろんその頃とは時代も変わっているし、いろいろ知ってきたからだと思うんですけど…今しかできないことを書こうと思ったらこうなるなっていう。

●まさに“今 俺 世界 お前”という一節に集約されているというか。群馬で活動しているからこういう曲が書けるのかなとすごく思います。

茂木:それはあるかもしれないですね。

●東京は便利だし人も多いし、でも何となくイメージとしてネットの世界と近い気がするんです。1箇所に莫大な人が居て、それが全部じゃないのにそこが世の中だと感じて、その場で生まれるうねりだけで判断して生きている人たちの集団というか。でもキチンと地に足をつけて生きている人だからこそ、こういう曲を書けるのかなと。

茂木:ギリッギリですけどね。ちょっと足をかけられたらバタンッて倒れると思う(笑)。

●ハハハ(笑)。

茂木:でも濃縮した毎日を暮らせているんです。だから1年9ヶ月ぶりというのが自分でもびっくりした。

●カップリングの2曲のうち、M-2「ANSWER LANCER」は原田さんによる作曲ですが、ライブですごく映えそうですね。G-FREAK FACTORYのダークサイドというか、ヤバい方の曲。

茂木:ヤンキーの方ですね(笑)。

●そうそう(笑)。

茂木:この曲で歌っていることも世界とかじゃなくて。群馬の街を見たら、本当に悲惨になっているんです。日曜日にメインの通りを歩いても、10人くらいしか人が居ない。昔は街に行かないと得られない情報がいっぱいあったわけですけど、今はそういうものがなくなってきて。それでいて行政もそれを問題視していないから。

●そんな群馬の街がモチーフになっていたのか。

茂木:ROGUEという群馬の大先輩のバンドからインスピレーションをもらって書いた曲でもあるんです。ROGUEですごく好きな歌があって、街を歌っているんですよ。その曲を聴いて“おぉ!”と思って。

●3曲目の「奮い立て 合い燃えろ」は、バンドで作ったんですか?

茂木:そうですね。ジャムから入って結構悩んだ曲。難産でしたね。基本的に難産なんですけど、これはいちばん難産だったかな。歌詞もかなり悩みましたね。こういう譜割でいったらかっこよくなる、みたいなイメージは漠然とあるんですけど、その譜割に合わせていくとどうも嘘っぽくなる。そんなパズルばかりやってました。

●前からずっと感じるんですけど、G-FREAK FACTORYの曲は嘘っぽさが1ミリもないと思う。

茂木:本当ですか?

●はい。その理由は譜割だけでもないだろうし、言葉のチョイスだけでもなくて。声と人とを含めて初めて表現できるもののような気がするんです。前にも言いましたけど、レゲエは日本人の僕からしたら異国の音楽で、身近ではないんですよ。でもG-FREAK FACTORYは、“日本の音楽”という聴こえ方がするんです。それは“嘘っぽくない”という話にも通じるんでしょうけど、憧れを真似するんじゃなくて、自分のものとして表現している。

茂木:ああ〜。

●「奮い立て 合い燃えろ」は、歌い方も茂木洋晃というひとりの人間が歌っている感じがあって。上手く歌おうというより、自分らしく歌っているというか。

茂木:確かにそうかな。歌い方は、ちょっと変わったと思います。余裕を少し持っている部分を作らないと、入らないというか。もちろん全力で歌わないとダメなところもきっとあるんですよ。でも、今までは全部が全力だったからギリギリで。

●100メートル走をする勢いで、30分間走り続けるような。

茂木:それって、もったいない部分がすごく出ちゃうんですよね。“もうお前の言いたいことはわかったから!”という。それよりも、聴かせるにはテンションをちょっと下げた方がいいかなと。質感がいちばん大事なことだと思うんですよね。イメージと雰囲気というか。

●そしてリリース後は夏までツアーがありますけど、最近のライブに臨む心境はどういう感じですか?

茂木:変わりましたね。“もしかしたらもう二度と会えない人がこの中にはたくさん居るぞ”と思えるようになりました。

●一期一会だと。

茂木:今日与えたイメージで、二度と俺らのことを観てもくれない人が居るんだって。しかもそれは半分くらい居るぞっていう。それぐらいの心境でいつもやっています。どんな規模のライブにせよ「下手なことは一切できない」というか。

●「島生民」という曲の最近のステージは、まさにその心境の表れですよね。いわゆる即興的な、その場で生まれた言葉がそのまま歌になっている。心をフラットにしないとできない感じがするんです。

茂木:できないですね。ライブの前に1人になって、今日がまず何日で、今日はこういう日なんだっていうのを自分の中で描くんですよ。対バンが誰だったかとか、ひとりひとり名前を思い出したり、スタッフを思い出したり、“あれは誰だっけな?”と思って調べたり。その上で“じゃあ今日はこういう1日になったらいいな”という理想をイメージして、そこに必要なものを逆算していくと今日しか言えない言葉が出てくる。

●すごい境地に来ましたね。

茂木:それは俺の中のこだわりで、それが正解かどうかはわかんないですけど。

●そんなヴォーカリスト、他に居ないと思う。

茂木:そうしたら後悔がないかなって。ちゃんと伝えたいことが1つあれば。後悔したくないですよね。でも後悔だけがそれを生んだんですよ。

●今のスタイルになったのは後悔があったからだと。

茂木:人を突き動かすのって、やっぱり後悔じゃないですか。

interview:Takeshi.Yamanaka
Assistant:森下恭子

 

 
 
 
 

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