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ザ・ヒーナキャット

“可愛いかわいそう”な2人が贈る、情熱を込めた初の“お楽しみ箱”

ザ・ヒーナキャットハードな桜ソング『さくら〜春の夜の夢〜』、突き抜けた夏恋ソング『ナツコイハマルヤ』と、2015年にシングルを立て続けにリリースしたザ・ヒーナキャット。新たな一面を見せてくれた彼女たちが、5/25にリリースする初のフルアルバム『お楽しみ箱〜真っ赤に染まれ〜』は、80'sハードロックや昭和歌謡、ゴシック要素を軸にした“ヒーナキャット節”はそのままに、バンドの魅力が詰まったアルバムとなっている。去年開催されたTSUTAYA O-WESTのワンマンライブでは大成功を収め、ついにフジゲンのシグネイチャーモデルも発売。今ノリにノッている彼女たちの新作を、ぜひ震えて楽しんでほしい。

●インタビューは去年7月の『ナツコイハマルヤ』リリースの時以来ですが、当時“「ナツコイハマルヤ」は気合がないと弾けない歌えない、乗り切れない曲”と言っていましたよね。実際リリースしてみて、リスナーの反応はどうでしたか?

ひーちゃん:リリースからまだそんなに経っていないのに、ライブの反応がすごく良いですね。リリースする前は「恋がしたい」がライブで一番盛り上がっていたんですけど。

ひな:今では「恋がしたい」を上回るくらいの盛り上がりなんです。

●じゃあ、無理して歌った甲斐があったと。

ひーちゃん:ハハハ。ど明るい曲を作った甲斐があったかもしれないです(笑)。

●去年開催した12/5のTSUTAYA O-WESTワンマン、“ザ・ヒーナキャットのぷぷぷぷあぁーぷ☆やってきましたO-WEST☆”も大盛況に終わって、とても良い調子ですね。

ひーちゃん:そうですね。ヒーナキャットのライブに初めて来てくれた人もいたし、大阪や仙台から観に来てくれた人もいました。

●急遽、座ってライブを観れるように2階にシニア席を設けたという話も聞きましたが。

ひーちゃん:実はキャットクルー(※1)に70歳超えの方がいるんですよ。その方は平塚OSC湘南シティでライブをした時に気に入ってくれて、ワンマンも観に来てくれました。あとは小さいお子様がいる方も来てくれたりして。

●年齢層が幅広いですね。最近の活動としては、ライブハウス以外にもショッピングモールでライブをやることが多いですよね。ショッピングモールでステージでは、たくさんの子どもが立ち止まって観ているのが印象的でした。

ひーちゃん:そうなんですよ。子どもが一緒に踊ってくれるんです(笑)。そういうのも楽しいですね。

●活動の幅が増えて、いろんな年齢層とふれあうようになったと。ライブをする中で、印象的な出来事はありましたか?

ひーちゃん:この間、2、3歳の子どもを連れたお父さんが観てくれていたんですけど、お父さんが行くよってお店に連れて行こうとすると、その子が泣き出して、もう号泣しちゃって。戻る! って言って、客席に戻ってきたことがありましたね(笑)。

●へえ! よっぽど気に入ったんですね。YouTubeチャンネルのほうでは、Nolife(※2)が制作した「夢中毒」のPVが今年3月にアップされましたが、最近の海外の反応はどうですか?

ひな:最近はイタリアからもメールが届くようになりました。

ひーちゃん:フランス語でもよくメールが届くんですけど、あまり読めないんです。グッド! みたいな絵文字が打ってあるので良いのかなぁ〜と…。

●言葉は分からないけど、反応はどうやら良いらしいと(笑)。今回、5/25に初のフルアルバム『お楽しみ箱〜真っ赤に染まれ〜』をリリースしますが、制作にあたって心がけたことはありますか?

ひーちゃん:アルバムを作るにあたって、テーマの色を決めて作ったんですよ。ちなみに、何色だと思いますか?

●えーと、タイトルから考えると…赤?

ひーちゃん:そうです! これからアルバムをリリースする時は『お楽しみ箱』っていう作品タイトルに、赤、青、緑みたいなテーマの色を付けて出していけるといいなって思っています。今回は赤ということで、“情熱”っていうテーマのアルバムにしました。

●色から連想するもので作っていったんですね。今作の推し曲M-2「ちょこちょこちょこっとちょこちょーだい」ですが、この曲を選んだ理由はなんですか?

ひーちゃん:今作で一番耳に残る曲を考えて、「ちょこちょこちょこっとちょこちょーだい」を選びました。この曲は、一度聴いたら誰でも覚えれるんですよ。

●確かに、とても分かりやすいですね。歌詞もとてもシンプルですが、言葉以上の意味、みたいなものはあったりしますか?

ひーちゃん:私が書いたのは、本物のチョコのことじゃないんですよ。本当は恋愛の曲で、好きな男の子を探す話なんですけれども、“ちょこ”にしたほうが良いなと思って。歌詞カードでは“隠し味は…♡”と書いてあるんですが、隠し味は愛なんだよっていうつもりで書いたんです。

●なるほど。今作はM-1「ヒーナ行進曲」で始まるっていうのも面白いですよね。ダンスナンバーっぽいノリもありつつ、曲調は少し暗いというか。ノリきらない感じがヒーナキャットらしいなと思ったんですよ。

ひーちゃん:そう。ノリノリではないんですよね。この曲は5/25の厚木ThunderSnakeのアルバム発売記念ワンマンで初披露するんですが、ライブでぜひ観て欲しいです。この曲は、私は一切楽器を弾かずに、旗を振ります(笑)。

●お、それは楽しそう(笑)。5/25のアルバム発売記念ワンマンだけの“超絶かわいい”購入者特典があるそうですが、どんな特典なんですか?

ひーちゃん:ひなちゃんが描いた絵をもとに、スプーンを作ります。ちゃんとした化粧箱まで用意した特典で、50個限定です。

●早く手に入れないとすぐなくなっちゃいそうですね。

ひーちゃん:そうですね。太っ腹でございます。

●では最後に、全国のキャットクルーのみなさんに向けて一言いただければと。

ひーちゃん:キャットクルーよ、フルアルバム発売するよ! 真っ赤に染まって、熱い想いを感じてくださいね!

●それでは『お楽しみ箱〜真っ赤に染まれ〜』もーー。

ひーちゃん&ひな:みなさん、震えてお買い求めくださいませ〜!

Interview:馬渡司

※1…ザ・ヒーナキャットのファンをキャットクルーと呼ぶ
※2…日本のカルチャーを主に扱うフランスのテレビネットワーク
more info→http://theheanacat.com

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