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a flood of circle

10周年で勢いを増したバンドは、これからも転がり続けていく

AFOC 10th Anniversary “THE BLUE TOUR -青く塗れ!-”
2016/6/4@新木場STUDIO COAST

PH01_AFOC 2016年1月2日より10周年のアニバーサリーイヤーに突入した、a flood of circle(以下AFOC)。2月にベストアルバム『“THE BLUE” ーAFOC 2006-2015ー』をリリースした彼らの全国ツアー東京公演が、新木場STUDIO COASTに開催された。オーディエンスの大歓声に迎えられてステージに登場したメンバー3人の佇まいは、全国各地をまわってきた現在の好調さを伺わせる。「Golden Time」でアグレッシブにライブの火蓋を切って落とすと、会場全体のボルテージが一気にブチ上がっていく。

ベスト盤用に制作された「青く塗れ」でも、新曲であることを微塵も感じさせないようなバンドのグルーヴが炸裂。しっかりと聴き込んできたであろうオーディエンスも万全の態勢で受け止め、盛り上がりを増していく。Vo./G.佐々木亮介の「全てを吹き飛ばしていこうぜ!」という呼びかけからの「春の嵐」、MCを挟んでの「I’M FREE」「博士の異常な愛情」とフロアの熱気上昇は止まることがない。「Black Eye Blues」では佐々木がピンマイクだけを持って歌いながら、客席にまで突入。観客たちの支えの上に立って、歌い上げた。

「俺の愉快な仲間たち、行けるか!?」と叫んでからの「Buffalo Dance」に続けて、「KIDS」ではフロアを熱く踊らせる。10年分のベストセットリストということで本来はライブでのハイライトに持ってくるナンバーが次から次へと披露されていくので、オーディエンスは常に興奮状態だ。会場が燃え上がる中でプレイされた「ベストライド」の後半のサビ部分では、全観客が「記録を塗り替えるんだ今日こそ」と合唱する。それは佐々木がMCでも言っていたように、「今日が集大成ではない、ここからがスタートなんだ」という言葉をみんなで確かめ合うような美しい瞬間だった。

アンコールではロンドンでレコーディングしてきた新曲「BLUE」も披露。10周年を迎えたバンドの力強いアンサンブルと魂が込められた歌声は、さらなる未来へ羽ばたいていくバンドの姿を象徴していた。同日にはこの日のライブが収められた映像作品のリリースと、10月から始まるツアー「A FLOOD OF CIRCUS大巡業 2016」とイベント「A FLOOD OF CIRCUS 2016」の開催も発表。10周年を折り返し、ここからリリースにツアーにバンドは勢いをより増しながら転がり続けていく。

TEXT:IMAI
PHOTO:Viola Kam(V'z Twinkle)

 

 

 

 
 
 
 

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