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木下直子 × 大野賢治

木下直子 × 大野賢治 SPECIAL TALK SESSION #2 ムチャすることの面白さを知る2人の夢は広がり続けていく

メイン2016年12月と2017年2月に過去最大規模での東阪ワンマンライブを発表した大阪出身の“1人エンターテイナー”、大野賢治(オノケン)。そして、2016年8月に自身最大の挑戦である赤坂BLITZでのワンマンライブを控えている神奈川県横浜生まれの女性シンガーソングライター、木下直子。共にこれから大きな舞台に挑む両者だが、ここ数年で不思議なほどの急接近を見せている。男女の違いや活動する界隈の差異もありつつ、2人がシンクロするその理由とは…? 2ヶ月連続で敢行する特別対談・後編では、互いの最新作と今後の夢について語り合った。

 

●前回の対談ではお互いに“ムチャしぃ”だというお2人の共通点が見えたわけですが、オノケンさんは今回のライブDVDリリースにあたってもムチャなチャレンジをしたそうですね。

大野:今回のDVDを出すにあたっても、ムチャな指令がレーベルオーナーから来て(笑)。大阪でのワンマン(※2016年2月“絶対大野” -西宴-)までにTwitterのフォロワーを5,000人以上にできたらDVDを出させてもらえるという話だったんです。40日間で1,300人くらい集める必要があったので、1日35人ずつは増やさないといけないペースで…。「それはムチャやで!」っていう感じで最初は反対したんですけど、(レーベルオーナーに)「イケるやろ!」って言われたら「あ、イケるかも」と思ってしまいました(笑)。

木下:ハハハ(笑)。

●でも結果的には達成できたと。

大野:結果としてはいけたんですけど、そこにはいくつも奇跡が重なり合っていて。ラジオのDJさんや色んなアーティストがTwitter上で応援してくれたりして、「みんなが応援している“大野賢治”って誰やねん?」みたいな感じで気にしてくれる人の数が増えていったんです。最近のライブやストリートにも「5,000人を集めている時に協力しましたよ」と言う人が来てくれたりして、その人たちもこうやって無事にDVDが出せたことを喜んでくれているんですよね。

●ちゃんと生身の広がり方を実感できている。

大野:温度のある広がり方ができていると思います。大阪のお客さんやアーティスト仲間も「東京に行って、オノケンは頑張ってるな」と言ってくれたりして。そういうところでも広がっていることを実感できているので、やっぱり東京に出てきて良かったなと思います。口コミ最強伝説は今回も感じましたね。

木下:それはずっと言ってるよね(笑)。

大野:口コミはやっぱりすごいですね。たとえば知らない相手だとしても自分にちょっとでも興味がありそうな人を2,000人くらい一気にフォローしたらたぶんフォローを返してくれるからそれでも増やせたんやろうけど、そういうのは嫌で。自分の歌声とかTwitterでつぶやいていることに興味を持ってくれた人がちゃんと集まる感じにしたかったんですよ。そこで変な飛び道具を使わずに達成できたのは嬉しかったです。

●そのDVD化された下北沢GARDENのライブを木下さんも観られたわけですが、どうでしたか?

木下:すごく良かったですね。自信満々の“大野賢治”が見れました。

大野:絶対感が出ていたと思いますよ。ステージでは絶対的な存在というか、旗を振っている人になりたいんですよね。自分の曲とのマッチングを考えても、ステージ上では「ついてこい!」くらいのほうが良いのかなという気がしています。

木下:“絶対大野”だった。“多分大野”じゃなかったですね(笑)。

●ライブを観ていると「この人についていっても良い」と思える?

木下:その時だけは思うんですよ。

大野:良い返答だね(笑)。

●それだけ良いライブだったと。

木下:あっという間に感じましたね。「もうちょっと観たいな」って思うくらいで。

大野:自分でも「終わりたくないな」っていう感覚はあったし、すごく良いライブができました。でも後からDVDで観てみると、「もっとできるな」と思う部分もあって。「ここでこんなことをして、あんな音を入れたりしたら、もっとお客さんがアガるやろうな」とか、「このMC、面白くないな…。俺、ここはスベってるかも?」とか…。

木下:スベってるよ(笑)。

一同:ハハハハハ(笑)。

大野:そりゃ、2時間くらいのライブで1回や2回はスベりますよ(笑)!

木下:でもそうやってスベってるオノケンが、私は好きだから(笑)。

●そこも魅力なんですね(笑)。

木下:そういう姿を見ると私はキュンとするタイプなので、みんなもキュンとしたと思います(笑)。

大野:おかしいでしょ(笑)。でも今回のDVDをリリースして自分で客観的にもう一度観られたことによって、次のワンマンの時には「もっとすごいことができるな」っていうふうに思えたんです。このDVDを見て「俺、最強やな。非の打ちどころがない」と思ったら、たぶんそこで終わりですからね。

●そういう感覚は木下さんもある?

木下:そうですね。私も渋谷CLUB QUATTROワンマン(※2015年4月)のステージに立った時に、「ここはゴールじゃないな」と思って。その日まではそこがゴールだったんですけど、「次はBLITZに立ちたい」と思ったんです。でもきっとBLITZのステージに立ったら、また同じようなことを思うんだろうなと。実はクアトロのステージ上で、既に「次は赤坂BLITZでやります」と言っていたんですよ。その時はまだ何も決まっていなかったんですけど「やります!」と言っちゃって…「じゃあ、やろうかな」っていう(笑)。

大野:言ったことは現実になるんですね。すごいな。

木下:有言実行。二言はないタイプだから(笑)。

●木下さんは4月から3ヶ月連続シングルをリリースされたわけですが、これは赤坂BLITZに向けてのもの?

木下:赤坂BLITZワンマンが先に決まっていて、「そこに向けて色々と仕掛けていかないとダメだね」というところからでした。最初はミニアルバムを出す予定だったんですよ。でも継続して情報を発信していくために、「色んなタイプの私を出していこう」ということで3枚のシングルに分けたんです。

●木下さんの色んな面が見える3作になっている。

木下:第1弾シングルがアコースティック寄りの感じで、第2弾はロックな感じで、第3弾はすごくポップで前向きな歌になっていて。どれもタイプが違うので、全部聴いてもらいたいなと思いますね。

●1〜2作目はわりとダークな曲調ですけど、3作目で一気に開ける感じがしました。

木下:そうなんですよ。最後まで暗くなると、届かなくなっちゃうから(笑)。

大野:直ちゃんの曲は、どこかに希望が落ちている感じがする。

木下:光を残したいところはあって。失恋の曲だろうが、悲しい曲だろうが、光は残したい。

大野:そこも俺とは真逆ですね。俺はパーッと光っている中に、どこか闇があるような感じで。

●表現の仕方が違うわけですね。

大野:たとえば直ちゃんの応援の歌は「ダメかもしれないね」ということを言いつつも、そこに光があるようなものになっていて。

木下:私は「走り続けてボロボロになって…でも打ち破っていく」みたいな感じですからね。

大野:そういう反骨精神的なところが直ちゃんの曲にはあるけど、俺の曲は底抜けな感じで応援団みたいというか…。「大丈夫や! 頑張ったらエエから!」みたいな(笑)。

●テンション感が全然違う(笑)。

大野:そういう意味で直ちゃんの曲は、自分の使わない言葉が歌詞に出てくるのが面白かったりしますね。“違うからこそ面白い”っていうのはあるかもしれない。

●でも2人とも“ムチャしぃ”なところは同じだと。まずは8/24に木下さんの赤坂BLITZワンマンがあるわけですが…。

木下:そこに向けて…必死です(笑)。ステージ自体は絶対に良いものにするので、あとはここから追い上げでどれだけの人に木下直子を知ってもらえるかだなっていう。まだ私のことを知らない人は全国に山のようにいるから、まずは知ってもらって音源やライブで聴いてからBLITZに来てもらえたら絶対に損はさせないライブにするつもりです。

大野:(自分のことを)知らない人が圧倒的に多いって、“希望”ですよね。

木下:“増える”しかないからね。

大野:今ふと、そう思った。…俺、頑張れそうな気がしてきた。ありがとうございます(笑)。

●ハハハ(笑)。知らない人が多いということは、逆に言えば新たに知ってもらえる人がたくさんいるということですからね。

大野:知らない人がいっぱいいるんだったら、知らない人たちにいっぱい聴いてもらったら良いんだ。

木下:伸びしろがあるんですよね。自分自身の技術的な部分も含めて、ここが限界値なわけがないから。

●そして、オノケンさんも次の大きな挑戦が決まっているんですよね?

大野:自分の中では「いつになったら、ここでできるんやろうな?」と思っていた心斎橋BIG CATという会場で、12/7にワンマンライブをすることが決まりました。

●ある意味、またムチャをすると。

大野:ムチャですね。でもここまでたくさんの人たちに関わってもらってきて、色んな場所で歌わせてもらってきて、そろそろ行くべき時かなと思って。ムチャでもあり、「そこをちょっと崩したいな」という挑戦でもあるんですよ。その後、来年2/18に渋谷CLUB QUATTROでワンマンライブをやることも決まっています。

木下:あのクアトロで!

●年末〜年明けで勝負が続くわけですね。ちゃんと東京に出てきてステップアップしていることが見えるというか。

大野:GARDENでのワンマンが終わった段階でも、周りにはそう言ってくれる人がいて。東京に出てきて1年半くらいでそういうことがやれたというところで、「どんどん次につなげていかないとな」っていう。最近ずっと意識しているのが「何かをやる度に、絶対に続きを作っていこう」っていうことで、“to be continued…”を作っていきたいんですよね。大きな会場でやると、大体の人はそこで“完”になりがちだから…。

●燃え尽きてしまうというか。

大野:燃え尽き症候群のほうが多くて。大きなところでやった後で、尻すぼみになりたくないんですよね。

木下:私は燃え尽きたくないから、どんどん大きな会場にしていってるんだよね。

大野:あなたはもう灰すら残っていないんじゃないですか(笑)。

木下:もう燃えない(笑)。

大野:俺も燃え尽きるタイミングを、良い意味で奪ってもらっていて。たぶん1人だったら、duo(※2015年5月の東京初ワンマン@渋谷duo MUSIC EXCHANGE)の時点で燃え尽きていると思うんですよ。でも「どんどん次へ次へ」という感じで、今もやれているから。

●大きな目標で言えば、紅白歌合戦に出たりとか…。

木下:紅白は出たいですね!

大野:俺は紅白と同じ舞台に立ったことがあって、その時に自分の中で大きな変化があったんですよ。のど自慢のチャンピオン大会に出たんですけど、その会場が東京NHKホールだったんです。3階建ての会場が満員で、人がまるで波のように見えるというのを初めて体験して。その時はまだ音楽に対して真剣じゃなくて「モテたらエエな」くらいの気持ちでやっていたんですけど、その時に変わりましたね。

●大舞台を経験したことで、真剣に音楽と向き合うようになった。

大野:そこから10年以上ずっと音楽をやってきたわけで、やっぱりあの景色をもう1回見たいなというのはあります。その時はカバーだったので、今度は自分の歌を歌いたいですね。実際、1つ1つ夢は叶っているんですよ。こうやって少しずつでも進んでいったら、いつかは紅白もいけるんじゃないかっていう…。

木下:いけるいける! たぶん70歳くらいで出られると思うよ(笑)。

大野:70歳くらいって(笑)。まぁ、「継続は力なり」という言葉を信じて、やるしかないなと。

●ここで「紅白に出る!」と言ってしまえば、叶うんじゃないですか(笑)。

木下:同じ年の紅白に2人で出られたら面白いよね。

大野:それは面白いね! 2人とも80歳になった年に「最近、結婚したお2人です!」って紹介されて出るっていう(笑)。

●それは「新婚さんいらっしゃい」のほうでは…?

一同:ハハハハハ(笑)。

Interview:IMAI

 

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