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BAND-MAID × Jin-Machine × INKT

強烈過ぎる個性同士による化学反応の果ては誰も予想できない

JUNGLE LIFE×CLUB251 presents “Whiteboard Jungle”
7/28(木) 下北沢CLUB251
BAND-MAID / Jin-Machine / INKT

“三者三様”という言葉がまさに当てはまるBAND-MAID、Jin-Machine、INKTという強烈過ぎる個性を放つ3組による、3マンイベントが7/28に下北沢CLUB251にて開催された。これほどの濃い組み合わせは、JUNGLE☆LIFEとCLUB251の共催イベントとして数々のブッキングをしてきた“Whiteboard Jungle”の歴史の中でも特筆すべきものと言えるだろう。それぞれに熱狂的なファンも持つ3バンドだけに、フロアにどんな空気が生まれるのか想像もできない…。

 

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会場前には長蛇の列ができ、本番が始まるまでには超満員で埋め尽くされたCLUB251。期待感と熱気が充満する中で、先陣を切ってステージに登場したのはBAND-MAIDだ。出演者の中では紅一点…と言えども、初っ端の「REAL EXISTENCE」から重厚極まりないイントロの爆音で、そんじょそこらの男どもなど一瞬で吹き飛ばす破壊力を見せつける。圧巻のバンドサウンドで初めて観る人々の度肝を抜いたかと思えば、小鳩ミク(G./Vo.)によるメイドの世界観全開のMCではキュートな魅力でオーディエンスを虜にしてしまう。「いつもと違う黄色い声援が聞こえて嬉しい。いい匂いがする〜」という小鳩の言葉どおり、女性客も多かったこの日。同性のリスナーにも今後さらに受け入れられていくであろう、大きな可能性も感じさせる充実のライブだった。

 

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メイドたちが去った後のステージで転換作業をしている最中、観客に向けて突然話し始めたのはJin-Machineのfeaturing16(MC)だ。まるで前説のように軽妙なトークで、あっという間に会場を笑いで包み込む。この時点で既に、自分たち以外のファンもまとめて一気に引き込んでしまった。1曲目の「スーパーハッピー」から手拍子とコール&レスポンスが湧き起こり、フロアはさながら彼らの“ホーム”状態に。「横にピョンピョンするヤツいきます」と16が呼びかけると、オーディエンスが左右にピョンピョン飛び跳ねながら大移動。新曲「†夏☆大好き!ヴィジュアル系†」では会場中でタオルがぐるぐる乱舞し、「環境デストロイ」ではINKTのKOKI(Vo.)がステージに飛び入りして紙芝居を一緒にやるというサプライズもあり、最初から最後まで大盛り上がりの“エンターテインメント”を堪能させてくれた。

 

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…とここまであまりにも濃厚なライブの連発に、「“お給仕”から始まって“ミサ”ときて、(自分たちは)どうしようかと思った」というKOKIの言葉はまさに本音だっただろう。だが、そこで奇をてらおうとするのではなく、真っ向から自分たちのソリッドかつエッジの効いたロックサウンドをぶつけてくるのが、INKTだ。「みんなストレス溜まってんだろ? 全部俺らにぶつけて暴れろ!」と煽り、ステージの最前線でオーディエンスを先導するKOKI。「ルールなんかないから、自由に騒いで帰ろうよ!」という言葉のとおり、「Shangri-La」ではピースフルな笑顔が広がり、「FTW」のヘヴィな間奏では全てのファンを巻き込んで激しいヘドバンの嵐が巻き起こる。キラーチューン「Trigger」で締め括ったラストまで観客を魅了し続けたステージは、トリにふさわしい名演だった。

 
三者三様のバンドたちの競演に、それぞれのファンも自らのお目当てだけではなくイベント全体を楽しんでもらえたはずだ。初めて観る強烈な個性を持ったバンドとの出会いは、この日集まったオーディエンスの中で新たな扉を開いたことだろう。そして互いの音を全力でぶつけ合った3組の間でも未知なる化学反応が起き、想像を超えた展開が生まれることにも期待したい。

TEXT:IMAI
PHOTO:美澄