音楽メディア・フリーマガジン

RETO

「私、最近思春期なんです。」

ph_reto柄にもなく、自分なんてものを考えて黄昏れてみたり。これって自分だけなのかなぁ、よくわからないけど。そのせいなのか最近描く曲も自分のことが多くなってきたりしています。ちょうどそんなときに全国流通の話をいただき、CDを作ることができました。感謝。少しでも共感してくれたらいいな、と思ってこの記事を書きます。

 

 

1. スミカ
このCDのリード曲。「自分の居場所」について歌った曲です。人ってみんな居場所を欲しがる生き物だなぁと思っていて。私にとっての居場所はバンドで歌うということ。歌詞にも出てくる「6月の雨」が最初の曲名でした。メロディーが先にできて歌詞を描きました。とても苦戦しました。自分と向き合うのって難しい。今までのRETOにないリズムだったのでアレンジに苦労しました。完成直前、イントロを練り直したり、なかなか難産な曲でした。その甲斐あってアルバムの1曲目にぴったりな夏の空を飛んでいるような疾走感ある楽曲に仕上がりました。

2. 部屋物語
1人の人間の内側を部屋に見立てて、そこから見える外側の景色を歌った曲。曲のネタ自体はこの5曲の中で一番最初からありました。実はデモの時から曲名が変わってないんです。イントロのリードギターフレーズが特徴的なRETOにしては珍しい4つ打ち曲。リズム隊は普段しないようなアプローチをしています。ミラーボールがよく似合う楽曲。2番Aメロのドラムのハイハットの音量に注目してみてください!(笑)

3. 私の歌
ギターとドラムのスタジオセッションから生まれた曲です。この曲はサビでわかりやすく自分と向き合ったネガティブな気持ちを歌っています。サビ頭の歌詞がとても印象的。歌詞とリンクするような攻撃的なギターサウンド。ライブで初めて聴いたお客さんの耳に残るキラーチューン。

4. あのね
命をテーマに曲を描こうと思い、周りの人に命のエピソードを聞いたんです。その後とても落ち込んで、まだ今の私には他人の命を歌うことは難しいなと思いました。「じゃあ自分が死んだら?」と思って、この歌詞を描きました。あとは楽曲を聴いてもらえれば嬉しいです。
この曲自体は一度リリースしているのですが、前作はバンドアレンジがメインでした。今作はアレンジにピアノ、ストリングスが加わっていて、やっとやりたいことができた! という作品になっています。苦労したのはストリングスとピアノ、リードギターの主張具合。どこでお互いの見せ場を作るか、というところでした。今作では新たに挑戦したアレンジで、より歌詞を引き立てることができたんじゃないかと思います。

5. 生命のいろは
アップテンポで爽快な楽曲。ライブでも思わず拳を上げたくなるような1曲。とにかく直球に描きました。「さしあたって、私たちは生きてて欲しいだけ」歌詞にあるこの言葉がこの曲の伝えたいこと全てです。
4曲目「あのね」からぜひ続けて聴いてほしいです。

このページに目を止めてくれてありがとうございます。はじめまして。RETOです。私たちは女性ボーカル4人組のポップロックバンドです。ポップロックバンドと一言で言われても、じゃあどんなバンドだって思いますよね? このページに辿り着いてもらったからには少しでもRETOを好きになってもらいたいと思っています。
今回初の全国流通ミニアルバム『私のはじめかた』をリリースすることが決まりました。発表したときのお客さんの笑顔、歓声、今でも忘れられません。応援してくれる、支えてくれる人がいるから私たちはステージに立っていられるんだ。改めてそう思うことができました。全国流通を決めるに当たって、メンバー全員で何度も何度も話し合いを重ねました。期待と不安が入り混じった中で出した決断。間違っていなかったと、堂々と言えるようにこれからも自分たちの音楽を追求していきたいと思います。

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