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FABLED NUMBER

昇り続ける意志を見せた大阪ワンマン

“A Revolutionary TOUR”
2016/10/2@UMEDA CLUB QUATTRO

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6月にリリースされた3rdミニアルバム『A Revolutionary』を引っさげたツアーで、各地を駆け回ってきたFABLED NUMBER。活動を続けるほどにその存在を拡散し続けている規格外の6人が、10/2に地元大阪でツアーファイナルのワンマンを迎えた。

「One time」で幕を開けた、この日のライブ。「全員手を挙げて! 一生懸命やるから、一生懸命ついて来いよ!」と叫ぶN'Eita(G./Vo.)の言葉に触発されてか、フロアでは早くもダイバー発生! その熱狂の中で繰り出された「Don't let me go」ではオーディエンスはフロアの床をブチ抜かんばかりに飛び跳ね、サビのシンガロングでもすさまじい一体感を作り上げていた。2番のAメロではハンズクラップ、曲間では激しいヘドバンの嵐と、その勢いは片時も落ちることなく加速していく。さらにはIkki-Rodriguez(Samp./Prog.)が客席にダイブしてもみくちゃになりながら大暴れ! その後MCでN'Eitaの兄であるN'Taichi(Ba./Cho.)が片手でベースを掲げながら「帰ってきたぞ―!」と大阪のファン達に向かって挨拶すると、すさまじい“お兄ちゃんコール”が巻き上がる。誰もが彼らを待ち望んでいたことがわかる、力強い声援が実に気持ち良い。

「Dancer In The War」に入ると、それまでの雰囲気から少し変わったように感じた。クラブやラウド寄りなサウンドで踊っていたところに、壮大なピアノロック的イントロの曲が入ることで、よりメロディの美しさが引き立っているのだ。特に「A full moon laughs at us」のような月夜の曲では、青いライトに照らされ幻想的な空気を纏っていた。矢継ぎ早に放たれる言葉が突き刺すように迫ってくる「The seaside corporation」では、日本語詞による歌の良さが一層際立っている。暴れるところは暴れて、聴かせるところは聴かせる…そのメリハリがバンドの深みを増しているのだろう。

また、MCで見せるメンバー間のフランクなやり取りも面白い。ツアー中N'TaichiとIkki-Rodriguezがモテモテだった話や、楽屋で起きたMako-Albert(G.)の思わぬハプニングなど、他ではなかなか聞けないような裏話も。30分のライブでは伝わりきらないパーソナリティが見えるのも、ワンマンならではの楽しみだ。そしてN'Eitaが「この日本で俺より歌えるやつがおんのかい!」と叫び「We don't care what you break my mind」へ! 熱い煽りで火のついたオーディエンスはもう止まらない。興奮と歓喜に満ちたこの場所で、全身で楽しさを表現するかのように思い思いに踊り続ける。

徐々に終演の時が近付いてくることに寂しさを覚えた頃、「世界は君に鳴り響く」が奏でられる。こちらの心を見透かして、狙いすましたかのように紡がれる詞が強く胸を打つ。そこから繋げた「カントリーロード」がまた沁み入るのだ。「今でこそ少し褒められるようになったが、昔は“兄弟揃って何やってるんだ”と言われていた。それでもお前らだけが俺らに“ありがとう”と言ってくれる」。言葉に時折詰まりつつも、嗚咽しながら涙をこらえて懸命に振り絞るN'Eita。そこから始まった「YES」では、オーディエンスも感情が爆発した、凄まじくも美しい光景が広がっていた。

オーディエンスの求める声に、ダブルアンコールという形で応えてくれたFABLED NUMBER。Chii,pucchi(Key./Per.)が「Between A and B」の弾き語りをしたり、N'Eitaが初期の頃に衣装として着ていたという赤いパーカー姿を見せたりと非常にレアなシーンもあり、この場にいた人達にとって大満足の1日になったことは間違いないだろう。そんな中でもとりわけ、N'Eitaが何度も言っていた「一生懸命やるから、一生懸命ついて来い!」という言葉が印象的だった。それは現状に甘んじることなく、まだまだ貪欲に上を目指していくという宣言のように感じられたからだ。来年の1月に“DIE ON ROCK”の開催を発表した彼らの、今後の活躍からますます目が離せない!

TEXT:森下恭子

 

 
 
 
 

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