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Jin-Machine

新たな変化を感じながら日々、一歩ずつ彼らは進む。 “Jin-Machine 2018 tour「今日から一歩」”前半戦を振り返るスペシャル・インタビュー。

ニューシングル『売れたくて』を昨年12月にリリースしたプログレッシヴ・コミックロックバンド、Jin-Machine。新たにレジデンス涼羽―178[ていおん!]をメンバーに迎え入れた新体制で、2月から“Jin-Machine 2018 tour「今日から一歩」”で全国各地をまわっているところだ。そんな彼らにツアー前半戦の模様を振り返ってもらいつつ、3月からの後半戦と4/15に控えるツアーファイナルの川崎CLUB CITTA’へ向けた意気込みをたっぷり語ってもらうスペシャル・インタビューが実現した。featuring16[MC]とマジョリカ・マジョルカ・マジカル☆ひもり[ギタ―――(゚∀゚)―――!! ]の2人が語る言葉から、自称“日本一面白いヴィジュアル系バンド”の珍道中を想像すれば、彼らのミサ(※ライブ)が見たくなること間違いなし!

 

「今回のツアーでは“新しい5人になって、出せるものが増えたところを見て欲しい”と考えていて。ツアーを通してどこまで自分たちを高められて、変わっていけるかを見せたいという想いもあったんです」

●今回は“Jin-Machine 2018 tour「今日から一歩」”前半戦を振り返っていきますが、まず初日の横浜BAYSISはいかがでしたか?

16:今振り返ってみれば、この日はすごく緊張していたと思います。

ひもり:そうだね。めっちゃ緊張していました。

●あ、今もツアー初日は緊張するものなんですね。

16:緊張もしますし、色々と準備してきたものが現場で本当に上手くまわるのかっていう不安もあるんです。そういう中でネタものとしては、「チャンプロード」(『全日本おもしろ選手権【タイツA】』収録)で私が暴走族の総長というキャラを演じて。それだけだとただのコスプレになってしまうので、気合いがすごく入っているのを見せるために電気ポットを使ったチキンレースをやったんですよ。

●チキンレース?

16:電気ポットの前に手を置いた状態で注水ボタンを押して、(熱湯が手に当たる直前の)どこまで我慢できるかっていうのを1人でやって。当然お湯をかぶることになるので“アチッ!”となるっていう、ダチョウ倶楽部さんみたいなことをツアー初日はやりました。

●毎回同じネタをやるわけではない?

16:その都度、変えています。そうしたほうが新鮮なリアクションができるし、お客さんも見たことがあるものだと笑いが小さくなってしまうから。それがもし伝統芸みたいになるなら良いんですけど、そこまでやるつもりもないので(笑)。簡単にできて、見た目も面白くて、他のヴィジュアル系のバンドはやらないだろうということをやっていきたいなっていうところがありますね。その後に「BLUE MOUNTAIN」(全日本おもしろ選手権【タイツB】収録)の1回目をやったんですけど、その時はまだ真剣に…。

ひもり:ボサノバみたいな曲を楽器隊3人で普通に演奏しただけっていう。何の変化もなく、ただただ曲が流れていくという不思議な3分間でした。

●不思議な時間が流れたと(笑)。

16:演奏中に各々のソロパートがあるんですけど、それもヴィジュアル系とは全く関係ないジャンルで行われているので…。“ヴィジュアル系のライブを観に来た”という前提があるとしたら、“お客さんはいったいどんな気持ちで見ていたんだろう?”って思いますね(笑)。

●ボサノバですからね…。

16:私の着替えの時間がどうしても必要なので、そういう出し物を用意している面もあって。でも“世界には色んな音楽があって、そういうものを我々も演奏できるんだよ”っていうところも伝えたいなと思うんですよね。ただ、それがどこまで伝わっているかはわからないです(笑)。

●その他に初日のトピックというと?

ひもり:「夢の中で」(『種まき蔵』収録)じゃないですか?

16:そうだ! 今回はバラードで終わろうと決めていたので、余計に初日は緊張したんですよ。今回のツアーでは“新しい5人になって、出せるものが増えたところを見て欲しい”と考えていて。ツアーを通してどこまで自分たちを高められて、変わっていけるかを見せたいという想いもあったんです。それでバラードで終わることに挑戦したり、新しいメンバーにも色々挑戦させてみたりして。今回は“挑戦”のツアーですね。この先もトライ&エラーを繰り返しながら、挑戦し続けていきたいなと思っています。

●新メンバーのレジデンス涼羽―178(以下、涼羽)さんも何かに挑戦したんですか?

ひもり:特に強制はしていないんですが、自発的にやってくれたことはありましたね。

16:自発的にやって、ちょっとよくわからない空気にしてから次の曲に行くっていうことがたまにあります(笑)。

●微妙な空気になるんだ(笑)。

16:まだお客さんの中で彼が“面白い”存在にはなっていないからだと思うんですよ。どちらかと言えば“カッコ良い”存在の人が突然そういうことをやるからお客さんも戸惑うし、こっちも戸惑うっていう(笑)。そこをお客さんはまだ掴みきれていない感じがするので、浸透させていくためのツアーでもあります。

●なるほど。では、2本目の高田馬場AREAはどうでしたか?

16:この日は「チャンプロード」を“足つぼマット”の上で歌うっていうのをやりました。ステージ上のマイクが置いてある場所まで足つぼマットが敷いてあって、サビまでにマイクを拾って歌えるかっていう挑戦で。“気合いが入っているから、これくらい痛くない!”ということを伝えたかったんですけど、まあ痛かったですね…。そして、あまり伝わっていなかったです(笑)。

●ハハハ(笑)。

 

 

16:ずっと演奏の音は鳴っているから、お客さんのリアクションもいまいちわからなくて。ただただ私が痛かっただけっていう…。でも健康になれて、良かったです(笑)。

ひもり:用意も本人が全部やるんですけど、それをステージ袖から見ていて切ない気持ちになりましたね(笑)。自分で準備して、自分で気合いを入れて、自分で片付けるっていう…。

16:しかも自分を苦しめる…というヴィジュアル系バンドです!

●だが、お客さんには伝わらないという(笑)。

16:今回はツアータイトルが「今日から一歩」ということで、“ボクシングのグローブを付けたら良いんじゃないか”っていうアイデアが出たんですよ。それで登場の時にグローブを付けてシャドーボクシングをしたんですけど、これもあまり伝わっていなかったですね(笑)。

ひもり:でもこの頃は、まだ面白がってくれていたと思うよ。後々になってくると、“またやってるな”的な感じになっていって…。

●そういえば「パンチ伝説」(『全日本おもしろ選手権』収録)でも、正拳突きの振り付けをしているのでは?

ひもり:あれも笑いながらやっている人と真顔でやっている人がいるから、すごくシュールな画になっていて…。“なんか、ごめん”みたいな(笑)。

16:“真面目な曲”というアプローチで行くのか、“みんなで踊って楽しいね”という感じで行くのか、こちらとしても判断が難しくて。だから、お客さんの反応も分かれちゃうのかなとは思いますね。あとは「maria.」(『売れたくて【TYPE-B】』収録)の前に必ず“迎えにきたよ、マリア”と言ってから始めるんですけど、それも何というか…。

●微妙だった?

16:私の中では“マリア”というのは、バンギャルのことで。バンギャルの人たちはずっとメンバーのことを待っているような想いでライブに来ているんだろうなということで、そこへの気持ちを代弁する感じで始めたんです。

ひもり:この頃はまだ盛り上がっていましたけどね。“「maria.」が始まるんだ!”みたいな感じはあって。

 

 

「自分でも最近やりながら思うのは、“(観客は)どんな気持ちで見ているんだろう?”っていうことで。メロディもなければリズムもないし、曲として崩壊していますからね…」

●既に語り口が“あの頃は良かった…”的な感じになっていますが(笑)、3本目の西川口Heartsに行ってみましょうか。

ひもり:西川口Heartsは、カレーが美味しかったですね。

●…えっと、ライブのことでお願いします(笑)。

ひもり:この日は、演歌をやりました。

16:デス演歌界の最右翼・デス山田ひろしと、そのマネージャー役の私との2人で小芝居をやってから、「death海峡のdeath岬」(『がんばれ!桜、アディオス』収録)を歌って。“デス山田ひろしの歌謡ショー”という設定で、他にも演歌を歌ったりしましたね。「津軽海峡冬景色」(石川さゆり)をデス山田ひろしが歌っているところに、自分も歌いたくてしょうがないマネージャーが割って入ってくるという…。

ひもり:あれは我々にしかできない…地獄絵図でしたね(笑)。

●地獄絵図だったんだ…。

 

 

16:自分でも最近やりながら思うのは、“(観客は)どんな気持ちで見ているんだろう?”っていうことで。メロディもなければリズムもないし、曲として崩壊していますからね…。

ひもり:遠くの山火事を見ている感じだと思う(笑)。

●どこか遠くで炎上しているなと(笑)。

16:演歌にありがちな“歌いながら(場内の観客と)握手していく”みたいなこともやるんですけど、それって“あるよね”というものじゃないですか。でもデス演歌に関しては、“ないよね”っていうものを投げかけているわけで。観に来ている人たちは音楽ファンであって、ネタを観に来ているわけではないところにそういうものをぶつけているっていう…。

ひもり:アーティスティックだよね(笑)。

●ある意味(笑)。

16:まるで現代アートのようなことになってしまっているなと、自分でも思いましたね。あと、このあたりから「BLUE MOUNTAIN」が崩れてきたんですよ。

●というのは?

ひもり:歌は基本的にずっと同じフレーズの繰り返しなんですけど、ちょっと声色を変えたり、気合が入るような言葉を言ってみたりしたら、予想以上にウケちゃって。ここでそれをやっちゃったもんだから、“これから先のツアーでもやらないとな…”っていう感じになりましたね。

16:曲自体は変わらないんだけど、やることの中身は変わるんだなというのを実感して。日に日に変わっていくから、“ツアーってこういうものなんだな”というのがこの頃にわかってきましたね。3本目でこんなに変わるとは思っていなかったんですよ。むしろ自分たちでは“ちゃんとセットリストを守りながらやっていくんだろうな”と思っていたのに、そんなことはできなかったというか。

●自分たちにとっても予想外なことが起こった?

16:自分たちから変えようと思って変えることは今までもあったけど、意図せずに今回はどんどん変わっていくようなイメージがあって。“変わった”と思う部分がわかりやすい感じだったから、全体としても自然に変わっていったんです。

●変化を感じているんですね。

16:“この5人になっての可能性を探りたい”というのは、みんなの意識の中にもあったと思うんですよ。だから誰かが何かやり始めたら、他の誰かが反応するみたいなことが起きて。たとえば「がんばれ!桜、アディオス」(同名シングル収録)なんかは演奏する機会が多い曲なので、やっている側としてもマンネリ化しているところがあったんです。もちろん見ている側もそうだろうなと思ってセリフの言い方を変えてみたら、笑いが起きたりして…そういうこともできるようになったんだなと思います。

●それも西川口Heartsからやるようになった?

16:これは宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2くらいからだったと思います。“こんなに自由な曲だったんだ”って、改めて思いましたね。むしろ“本来はこういう曲だったんだよね”というのを思い出したというか。

●今の5人になったことで、過去の曲もライブで変わってきている?

16:そうですね。今はパッと思い付いて、パッと変えられる感じがあって。スタートが違うから、ゴールも違う感じになるんです。涼羽さんは空気を読んでくれるので、スタートが違ったとしてもそこにポンポン乗っかってきてくれるんですよ。毎回、そういう変化を楽しめる余裕も出てきたのかもしれない。

 

 

「真面目にやらなきゃいけない部分もあるんですけど、どこかで求められている気がして。“ボケないの? ボケないの?”みたいな」

●その次の千葉LOOKでは、どんなことをやったんでしょうか?

16:スタッフさんが発泡スチロールと紙で作ってきてくれたギターがすごくクオリティの高いものだったので、小道具として使いながら「death海峡のdeath岬」と「津軽海峡冬景色」をギターとボーカルでやりましたね。

●手の込んだ小道具をスタッフさんが作ってきてくれた。

ひもり:客席から見ると、すごくリアルに見えると思いますね。

16:実は前日の西川口の時に持ってきてくれていたんですけど、翌日のLOOKで演歌の別アレンジを披露する予定だったのでそちらで使いました。あと、我々は千葉LOOKでやるのが初めてだったんです。

●あ、そうだったんですね。

ひもり:すごく好きな感じのライブハウスでしたね。

16:ちょうど次の日が宇都宮で即移動だったので無理だったんですけど、ライブハウスの方から“今度ゆっくり呑みに行こう”と言って頂いて。そういうのは久しぶりだったので、嬉しかったです。

●普段はあまりライブハウスの人と呑みに行ったりしない?

16:仙台ではよくあったけど、ツアーで県外に出た時はあまりなくて。やっぱりツアー中は移動もあるので、スケジュール的に難しいんですよ。でも今回は千葉で呑みに誘って頂いたり、西川口も何回か出演させて頂いている中でそういう機運が高まってきていたり、宇都宮でも終演後の挨拶で“またイベントに誘わせて下さい”と言って頂けたりしたんです。西川口Hearts、千葉LOOK、宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2で特に感じたのは、“ライブハウスの人と仲良くなれたな”というところでしたね。

●宇都宮でのライブはどうだったんですか?

16:会場が広くてスペースがあったので、お客さんにヲタ芸をやってもらおうと思って。「二次元シンドローム」(『全日本おもしろ選手権【タイツA】収録』)と「妹コントローラ」(『捨てまメロン』収録)でヲタ芸をやってもらいましたね。

●宇都宮だけに餃子ネタをやったりはしなかった?

16:餃子は、普通に食べに行きました。初めて餃子呑みしましたけど、当たりでしたね。

ひもり:最高でした。めちゃめちゃ美味しかったです。

●ただの食事の感想に…(笑)。そして今度は関西に移動して、2/17の神戸VARIT.を迎えたわけですが。

ひもり:神戸から「BLUE MOUNTAIN」のソロパートの尺が長くなりました。

16:それもあって神戸では涼羽さんに、はなわさんの「佐賀県」を歌ってもらったんです。

●えっ、なぜ「佐賀県」?

16:涼羽さんは佐賀出身なんですよ。だからベースソロの部分で「佐賀県」を歌ったら面白いんじゃないかと言ったら“わかりました。やります!”と言って、一語一句変えずにそのまま歌って…。自分なりに変えて歌うのかなと思っていたら、丸々コピーしたのにはビックリしましたね(笑)。

●そこまでやるとは予想外だった?

16:“SAGA さが〜♪”の部分だけ歌えばわかるので、そこからまたベースソロに戻るくらいのイメージを私たちもしていたんですけど、まさか1番を丸々歌い切るとは…っていう(笑)。

ひもり:カンペまで作ってね(笑)。

●お客さんの反応はどうだったんですか?

16:最初は笑っていたんですけど、やっぱりもう古いネタですし、曲も長めなので途中からはちょっと辛そうだなと思いました(笑)。本人は必死でしたけどね。

●ハハハ(笑)。それ以外で何か、他と違ったところと言えば?

16:あとは、去年12月にリリースした『売れたくて【TYPE-C】』に収録していた「パチンコ イエーイ!!!」を今回のツアーでも何度かやっているんですけど、途中に出てくる“全ツッパ! 全ツッパ!”をお客さんに言わせるのが面白かったですね。

ひもり:すごい光景でした(笑)。

●普通は言わない言葉ですからね…。

16:あれは壮観でした。あと、“「いい加減にして!」キミは言うけど ハンパな気持ちじゃないんだ、パチンコがしたい。”という歌詞の、“パチンコがしたい”の部分をお客さんに言ってもらって。クズなワードをお客さんに言わせるっていう楽しさもありましたね(笑)。

 

 

●他にも『売れたくて』の収録曲は、今回のツアーでやっているんですか?

16:やってますね。特に「恋してせんべろ」(『売れたくて【TYPE-C】』収録)は色んな振り付けがあるので、今回のツアーでもウケが良くて。たとえば冒頭で“恋して〜”と振ったら、お客さんが“せんべろ〜”と返してくれるんですよ。あと、さっきも話した「maria.」をやる前に言う“迎えにきたよ、マリア”というセリフが、途中からボケ要素になってきたんです。最初はカッコつけるための演出だったはずが…。

●いつの間にか笑いの要素になっていたと。

16:真面目にやらなきゃいけない部分もあるんですけど、どこかで求められている気がして。“ボケないの? ボケないの?”みたいな。途中で“手首を切り裂くよ…マリア”というセリフが入るところでも、手首を切り裂くフリをした後にグローブが落ちるという演出をしたり、マグロのぬいぐるみを切り裂いて内蔵を引っ張りだして“美味しくいただくよ…マリア”と言ってみたりとか…“もう真面目にやる気ないだろ!?”っていう(笑)。

●フザけ倒している(笑)。

16:でもそこで単なる悪フザけにならないようにしなきゃいけないっていうのは、今後の反省点ではありますね。

●何か神戸ならではのエピソードはありましたか?

16:私はツアー先の街を歩くことを大事にしていて、MCのネタにしたりもするんですよ。神戸はずっと歩いてみたいなと思っていたんですけど、実際に歩いてみたら“こういう街なんだな”っていうのがよくわかりましたね。都会なんだけど、あまりツンとした都会じゃないというか。あと、神戸では涼羽さんが靴を片方落とすっていう事件があって。

●それはどんな状況で?

16:移動で機材車に乗る時にちょっと手狭なのもあって、靴を脱がなきゃいけないんですよ。ライブ当日に私は街歩きをしたかったのでホテルの駐車場で別れて、会場前で合流したらちょうど荷物を下ろしているところで。その時にふと涼羽さんの足を見たら、片方がスニーカーでもう片方は革靴だったんですよね。本人に訊いたら「たぶん車のドアを締める時に落としたんだと思います」と言うので探しに戻ると、ホテル前の道路の隅っこに捨てられてあったという…。

ひもり:しかも最初、涼羽くんは諦めていたんですよ。「取りに行ったほうが良いよ」って何回も言ったんですけど、なぜか「いや、大丈夫です」って(笑)。

●気を遣ったんでしょうね…。

ひもり:「いや、大丈夫じゃないから」と言って、探しに戻りました。下手したら、次の大阪も片足ずつスニーカーと革靴で過ごすところでしたからね。なぜか本人はあまり焦っていないのがすごく面白かったですけど(笑)。

16:彼の冷静な一面を見ましたね。

 

 

「今回のツアーは“生まれ変わるためのツアー”であり、“挑戦のツアー”という位置づけでもあるんですよ」

●そして無事に靴も見つかって、大阪MUSEを迎えたわけですが。

ひもり:大阪MUSEでは「夕焼け、メランコリー」(『種まき蔵「竹コース」』収録)っていうJin-Machineの中でもわりと真面目な曲を、私がオケをバックに1人で歌うという試みをやりましたね。

●それはネタではなく?

ひもり:真面目にやりました。なかなかライブでやることもない曲なので、たまには良いかなと思って。すごく緊張しましたけど、超気持ち良かったし、“まだまだやれることはあるな”って思いましたね。

●今後も同じバージョンでやる予定は?

ひもり:形を変えて見せられるかもしれないけど、今回と同じ形はもうやらないつもりです。だから、MUSEで見れた人は超ラッキーだったと思いますね。

●すごく貴重な機会だったんですね。

16:毎回、真ん中くらいにそういうことをやるパートを設けてあるんですけど、その部分では同じことが二度は起こらないというか。もしそこで良かったら次またどこかで少し形を変えてやるかもしれないですけど、逆に良くなかった時はその時の一度だけしか見れないわけだから。

●その本編の真ん中あたりに位置するパートでは、かなりレアなものが見れる。

ひもり:そう考えると「BLUE MOUNTAIN」が核になっていますね。

 

 

●「BLUE MOUNTAIN」は毎回やっている?

ひもり:ほぼ毎回やっています。

16:衣装の着替えがあるのでやらざるを得ないところもあるんですが、結果的に私も参加していて。本当に下手くそなのが面白いんです。アコギでソロを弾くんですけど、1回も周りと音が合わないっていう(笑)。周りがちゃんと弾いてるから、下手くそをボケにできているんですけどね。

●周りの演奏がちゃんとしているから、余計に合わなくて面白い。

ひもり:しかもその後にアコギを開放弦で鳴らしながらトランペットを吹くっていう、もはや“音楽への冒涜”的なものが本当に面白いんです(笑)。

16:どっちもできていないっていう。まさに現代アートに近い表現なんじゃないかと思いますね。そこに“現代日本社会の閉塞感からの解放、自由への表現”みたいな理由付けをすれば、“そうだ! そうだ!”みたいに賛同してくれる人がいるかもしれない(笑)。

●もはや“プログレッシヴ”すらも通り越して、“アヴァンギャルド”の域にまで…(笑)。

一同:ハハハハハ(笑)。

●他にも大阪では何かやりましたか?

16:「妹コントローラ」で私とあっつ(※あっつtheデストロイ)の2人がヲタ芸を踊るというのをやりましたね。実はそんなに深く考えずにやってみたら意外にウケたという感じで、逆に他の会場ではちゃんと準備してからやったネタが受けなかったりもして…。そうなると、ちょっと損した気がするというか。

●確かにそうですよね。

16:でも笑いについてもちゃんと伝わるようなものを作らなきゃいけないなと思うので、そこは今後もっと改善したいし、特化していきたいところでもあって。“お客さんに理解した上で笑ってもらえるようになりたいな”ということは、ここまでのツアーで特に感じましたね。この5人になってから今まで以上に曲での表現ができるようになったので、それ以外の部分も特化していきたいなと思っているんです。それを4/15の川崎CLUB CITTA’までにどこまでできるようになるかという挑戦でもありますね。

●さてツアー前半戦をこうして振り返ってもらったわけですが、最後に後半戦への意気込みを頂けますか?

16:前半戦をやってみたことで課題が色々と見えたので、そこを個人としてもバンド全体としてもクリアすることでまた新しい一面を見せられるのかなと思っています。今回のツアーは“生まれ変わるためのツアー”であり、“挑戦のツアー”という位置づけでもあるんですよ。お客さんにとって初日の横浜BAYSISで観たものと、ファイナルの川崎CLUB CITTA’で観るものが全く別物になっていれば良いなと思いますね。“ツアーをまわる意味って、こういうことなんだ”というのが、お客さんにも伝わるものにしたいです。

●初日とはまるで別物のようなライブが観られるかもしれない。

ひもり:3月は普段あまり行けない地域に行くんですけど、そこに来てくれたお客さんたちに“これは川崎CLUB CITTA’にも行かないとまずい”と思ってもらえるようなステージをやらないといけないなと思っています。ツアー前半戦でやってきた経験を活かして、とんでもないことをやっていきたいですね。ツアーファイナルにつなげるのはもちろんなんですけど、ちゃんと1ヶ所ごとにしっかり爪痕を残せるように頑張っていきたいと思います!

Interview:IMAI
Assistant:平井駿也

 

 
 
 
 

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